『シェフ・ナオキのアパートで、美味しいお料理と粋なおもてなし」 : L'appartamento di NAOKI

麻布十番イタリアンレストラン『ラパルタメントディナオキ（L'appartamento di NAOKI）』。

店名「ナオキのアパート」のごとく、プライベートサロンのような、寛げる空間。オーナーシェフは横江直紀さん。初めはフランス料理店で学び、パスタの美味しさに目覚めてイタリアに渡り、ミラノの名店「サドレル」で修行、ヴェネツィア「RistoranteRIBO」でシェフを務め帰国後、麻布台や汐留、六本木などのイタリアンレストランのシェフを歴任の後、2010年、麻布十番に「ラパルタメントディナオキ」をオープン。

「五感を刺激する料理」をテーマに、コースは多種を少しずつ食すスタイル。季節感を大切にし、各地から取り寄せた旬の食材をふんだんに盛り込んだ料理。

ランチは日曜日のみ営業、おまかせのみ。

【水】
「サンペリグリーノ」

【ストゥッツィーノ】
「グリッシーニ」
スタイリッシュな置物に刺さっています。

【スープ】
『ズッパ・デイ・ペッシェ』
スープの上には、イカ、エビ、真鯛がのせてあります。フランスのブイヤベースの起源といわれる料理、魚介のごった煮というくらい様々な食材が煮込まれ、魚介の旨みを含んで、コクが際立っています。身がふっくらとした真鯛も美味でした。

【アペリティーボ】
『カプレーゼ』
シグネチャーメニュー。フルーツトマトのピクルスに、ブラッターチーズを敷き、上からバジルを粉末にしたものをぱらり。トマトのピクルスの酸味とふわっとしたムースのようなブッラータチーズの食感が爽やかです。

【パン２種類】
「フォカッチャ」『はるゆたかのパン』

【アンテイパスト】
『新玉ねぎのパンナコッタ』
大きなジャムの瓶のような器、ふたを開けると燻製の煙もくもく、薫香が漂います。中には、滑かなフランのような甘い新玉ねぎのパンナコッタ、生うにと毛ガニを乗せ瞬間スモークされています。

【アンティパスト】
『カルネ・クルーダ』
ピエモンテの郷土料理、宮崎の尾崎牛のカルネクルーダ。カルネ（肉）、クルーダ（生）。
生肉のタルタルのようなもので本来は生肉を使用する代わりに熱を入れ、短冊切りにしています。その下にはボイルしたトマトを敷き、間にはリコッタチーズとわさび菜を合わせ、上にかけた黒いものは、葱を酸化させて粉末にしたもの。

【Primopiatto】
『牛肉、椎茸、ブラウンマッシュルームのボロネーゼ・タリアテッレ』
力強い風味のブラウンマッシュルーム、椎茸、牛肉を使った濃厚なラグーソースで厚みをもたせたタリアテッレを和え、チーズをプラスしてよりリッチな味わいに仕上げています。

【Primopiatto】
「サクラエビと山菜のリゾ」
香ばしい香り豊かな桜海老に、秋田の山菜・うど、ほんな、しどけをピクルスにしたものをイタリア米カルナローリ米に合わせたリゾット。山菜の青みと甘みがサクラ海老の風味に力強さを加えています。

【Secondopiatto】
「宮崎産尾崎牛の炭と薪焼」
外側は香ばしく焼けていて、中は美しいロゼ色の尾崎牛の炭と薪焼。添えには生の粒胡椒。柔らかい肉質で、脂が多いですが、融点が低い澄んだ脂。添えのレタスのサラダが爽やかな触感を与えます。

【ドルチェ】
クラシカルなきっちり固めのプリンの周りには、アメリカンチェリーとイチゴのバルサミコのマリネ、上のチュイールはコーヒーの粉を練りこんだメレンゲ。卵の味を強調、というよりは、とっても優しいお味のプリン。シェフがデザートで一番お好きだという“プリン”で麻布十番での最後の記念に、と供された素晴らしい逸品。

【小菓子】
「生チョコ、テイラミス、バーチ ディ ダーマ」

【食後の飲み物】
「紅茶」

斬新で美しい器を使い、吟味された食材に楽しさに満ちたメリハリのきいたコース構成。程よくバランスよくサーヴされて満足度はとても高いです。昼も夜もほとんど変わらないクオリティだろうと思います。

シェフによると・・“10年間育てていただいた麻布十番を離れ、次のステージに進む事にいたしました。NAOKIの新しいステージではこの『薪で焼く』という調理法を最新の調理技術と合わせ、更に進化させていこうと・・”。とお引越しされることでシェフのお料理をこの麻布十番でいただくことができなくなるけれど、移転先でも美味しいイタリアンが食べられると、また伺いたいと思います。