점포명 |
Ohara
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장르 | 일본 요리 |
예약・문의하기 |
03-6380-5223 |
예약 가능 여부 |
완전 예약제 |
주소 |
東京都新宿区荒木町1 なかばやしビル 2F |
교통수단 |
요쓰야산초메 역에서 165 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
¥15,000~¥19,999¥6,000~¥7,999
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지불 방법 |
카드 가능 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) |
좌석 수 |
12 Seats ( 카운터 4석, 테이블 4석, 2석, 2석) |
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카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
가능 |
금연・흡연 |
− |
공간 및 설비 |
차분한 공간,카운터석 있음 |
음료 |
일본 청주(사케) 있음 |
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이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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홈페이지 | |
비고 |
●점주는 와코에서 10년 수업한 오하라 마코토씨 ●낮의 코스:4,500엔~, 밤의 코스:6,000엔~, 일품은 없음 스트리트 뷰 http://hokkaido-sv.com/shop/oohara |
有一日(あるひ)、同胞(はらから)とともに當家(こちら)に伺(うかゞ)ふ。
勿驚(おどろくなかれ)、同胞(はらから)の一人(ひとり)は三度目(みたびめ)とか。
眼前(めのまへ)にはさりげなく春慶塗(しゆんけいぬ)りの盆(ぼん)。
金澤(かなざは)『つる幸』ですら塑性材料(ぷら)なるに、この價格(ね)でこれは凄過(すごす)ぎ。
御絞(おしぼ)り受(う)けも鎌倉彫(かまくらぼり)、
後(のち)に供(いださ)るゝ茶托(ちやたく)も椀(わん)の類(たぐひ)も悉(ことごと)く塗物(ぬりもの)。
就中(わきても)、止椀(とめわん)は輪島塗(わじまぬり)。
箸(はし)の上質(よ)き利休箸(りきうばし)なるは勿論(いふもさら)なり。
最初(いやさき)に玻璃盞(ぐらす)を交(か)はし、咽喉(のみど)を潤(うるほ)す。
俗(よ)に云ふ「とりあへず、まッ」の麥酒(びいる)。
不圖(はからずも)、見(み)るからにその泡(あは)の肌理細(きめこま)かさに辭(ことば)を失(うしな)ふ。
口(くち)にしてそのあまりの滑(なめ)らかさにまたまた吃驚(びつくり)。
仲居(なかゐ)に據(よ)らば、
「嘗(かつ)て、玉薤(さけ)を供(いだ)すところに居(を)りまして、、」となむ。
その仲居(なかゐ)と思(おぼ)しき方(かた)こそ、當家(こちら)の御内儀(おかみ)その人(ひと)。
これには、またもや驚愕(あごをはず)ゝ。
案下某生再説(それはさておき)、この日(ひ)の宴會(うたげ):
先附(さきづけ)に始(はじ)まり、菓子(くわし)・抹茶(まつちや)に終(を)はる懐石膳(くわいせきぜん)。
一(ひと)つ一(ひと)つ微細(こまかき)を穿(うが)ち、枝葉末節(えだは)に拘泥(こだは)らば、
幹(みき)や根本(ねもと)を見損(みそこ)なふ。
素材(そざい)の高貴(たふと)さや見(み)た目(め)の華(はな)やかさに囚(とら)はれては、
調理(てうり)の本質(まこと)を見失(みうしな)ふ。
時季(じき)に適(かな)ふ素材(たね)を用(つか)ひ、叮嚀(ねんごろ)なる割烹(わざ)を施(ほどこ)すこそ、
佳(よ)き舖(みせ)、力量(うで)の立(た)つ料理人(れうりにん)の證(あかし)なれ。
當店(こちら)、味附(あぢつ)けは甚(いと)優(やさ)しく、
その時季(じき)ならではの魚(うを)や菜蔬(あをもの)ばかりを巧妙(たくみ)に操(あやつ)る。
"ごり"、"石鰈(いしがれひ)"、"伊佐木(いさき)"、"白鱚(しろぎす)"、"鱸(すゞき)"、"魳(かます)"、
"白瓜(しろうり)"、など、枚舉(かぞふ)るに遑(いとま)あらず。
纔(わづ)かに三日(みつか)前(まへ)の『つる幸』とは雲壤(うんじやう)の違(たが)ひ。
夏場(なつば)に、鮪(しび)・鮃(ひらめ)を刺身(さしみ)に作(つく)るは愚鈍(おろか)。
"伊佐木(いさき)"も"魳(かます)"も價格(ね)の廉(やす)き魚(うを)なれど、
一度(ひとたび)手煆煉(てだれ)に邂逅(であ)ふや、忽地(たちまち)、美味(うまきあぢ)と化(な)る。
去年(こぞ)、「今夏(こんか)、鱸(すゞき)は燒(や)き倒(たふ)してござりまする」と豪語(むねは)りし、
丹後峰山(たんごみねやま)『繩屋』の鱸(すゞき)をも凌駕(しのぐ)。
否(いな)、身(み)そのものは"鱸(すゞき)"と云ふより"ふッこ"ほどの大(おほ)きさ。
身(み)の滑(なめ)らかにして蕩(とろ)けんばかりの味(あぢ)はひは"ふッこ"なればこそ?
そも、鱸(すゞき)の類(たぐひ)は好(この)みて啖(くら)ふことなし。
僕(やつかれ)が口(くち)に合(あ)ひし前例(ためし)、纔(わづ)かに、
今(いま)はなき赤坂(あかさか)『喜久好』が骨邊肉(あら)の潮汁(うしほじる)、
さらに、同(おな)じ赤坂(あかさか)『とゝや魚新』が兜(かぶと)の鹽燒(しほや)きのみ。
日頃(ひごろ)、"鱸(すゞき)"・、"伊佐木(いさき)"・"魳(かます)"は避(さ)くるが通例(つね)なれど、
この口味(あぢ)には得心(とくしん)。
この日(ひ)の"石鰈(いしがれひ)"を、"星鰈(ほしがれひ)"・"城下鰈(しろしたがれひ)"と比(くら)ぶるに、
我(わ)が貧乏舌(びんぼふじた)には、"何(いづ)れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)。
鮮魚(うを)の仕入(しい)れは仲卸(なかおろし)任(まか)せと云ふ。
この日(ひ)の指身(さしみ)は粗方(あらかた)房州産(ばうしうのもの)。
無頓着(むとんちやく)、清々(すがすが)しきほどに無頓着(むとんちやく)。
しかはあれど、海鰻(はむ)は韓國(からくに)を避(さ)け、天草(あまくさ)のものを用(つか)ふ。
"ごり"や"蕗(ふき)"の味附(あぢつ)けも穩(おだ)やか。
郡上(ぐじやう)の"ごり"は、琵琶湖(びはこ)のそれに聊(いさゝ)かも引(ひ)けを取(と)らず。
惜(を)しむらくは、"椀(わん)"の出汁(だし)の強(つよ)きこと。
紀州生(きしうむ)まれの徒(ともがら)も首(くび)を捻(ひね)りて「吸地(すひぢ)が強(つよ)め」とポツリ。
口(くち)に柔(やは)らかなる"縮緬山椒(ちりめんざんせう)"は明(あき)らかに自家製(じかせい)。
市(いち)にあるものは日持(ひもち)を考慮(かんが)み、水氣(みづけ)を飛(と)ばすが風習(ならひ)。
越中富山(ゑつちゆうとやま)は『ふじ居』以來(よりこのかた)、
口(くち)にしたること少(すく)なき"白瓜(しろうり)の雷干(かみなりぼ)し"もまた佳(よ)し。
最後(いやはて)の"水羊羹(みづやうかん)"までもが優(やさ)しき味(あぢ)はひ。
やゝもすれば柔(やは)らかきに過(す)ぐるほど。
京師(みやこ)の口味(あぢ)に詳(くは)しき輩(ともがら)は、
「水羊羹(みづやうかん)は斷面(きりくち)が命(いのち)」と、何(なに)やら腹(はら)にありげ。
これ、宛然(あたかも)、杏仁豆腐(きやうにんどうふ)・乳蛋布甸(かすたあどぷでィんぐ)の、
硬軟(かたきやはらかき)の相違(たが)ひに同(おな)じ。
ある人(ひと)は柔(やはら)かきを嗜(この)み、またある人(ひと)はこれを奸邪(よこしま)と譏(そし)る。
小赤豆(あづき)は、丹波(たんば)・加賀(かゞ)ならで、蝦夷(えぞ)のものと云ふ。
時季(じき)に適(かな)ふものばかりを擇(えら)みて慥(たしか)なる技藝(わざ)にて手(て)を加(くは)へ、
これを佳(よ)き器(うつは)に盛(も)る。
管待(もてなし)にも怠(おこ)りなく、價格(ね)も廉(やす)め。
なんでふ敢(あ)へてその粗(あら)を探(さぐ)りて冷笑(あざわら)ふべき?
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