【2023秋冬：北関東旅行①】：さすがの老舗！その実力は本物でした。 : Hatsu Ogawa

ここからは、定番の11月旅行シリーズです。
今年は北関東を旅行することにしました。北海道に住んでいると、北関東に旅行ってほぼしません。そこに行くという発想が無いんですよね。で、私もなかったのですが、ふとそう言えば、北関東ってちゃんと周ったことが無かったなぁ、、ということで、今年はそのあたりを堪能することにしました。

で、北関東の玄関口と言えば「上野・浅草」ということで、翌日スペーシアXで日光に行くため、この日は浅草に宿を取りました。なので、お昼は浅草の老舗の鰻屋である「初小川」さんを訪問することに。

このお店、予約をしないとほぼ入店は厳しいと聞いていたため、ちょうど10日前に電話で予約をしました。お昼12時の予約を確保し、さっそくお店へ。

お店の中は、なかなかの雰囲気です。
もうね、落語の世界って感じ。座敷には4名が座れる席があり、その手前に「コ」の字型カウンターがあり、それぞれ2名ずつ座ることができます。その手前(最も入口に近い場所)に、すげー狭い2名席があり、それで終わりです。

我々はカウンターに座り、鰻重(松)、こんにゃく、肝焼、冷酒、お吸い物を注文しました。
周りを見ると、みんなお酒を注文しています。そうそう。ちゃんとした鰻屋って、できるのに時間がかかるので、お酒とつまみで焼き上がりまでの時間を楽しむんですよね。

・冷酒　1,200円
冷酒は辛丹波がでてきました。大関酒造のキレがある辛口のお酒です。うなぎを待つにはちょうどよい味わいです。

・肝焼　850円　★★★★★　最高
これ、最高です。普通こんなに肝は刺さっていません。何匹分の肝が刺さっているのでしょうか。びっくりです。なんだろう、しっとりしてちょっとレアなレバーみたいな食感もありつつ、しっかりと焼かれてもいて、めちゃめちゃ旨いです。酒がすすむすすむ。

・こんにゃく　★★★　300円
二等辺三角形のこんにゃくが4枚入っています。
出汁で煮たこんにゃくは、完全に酒のあてですね。

・鰻重(松)　4,800円　★★★★☆　
さぁ来ました。鰻重。
出来上がりまでちょうど30分。予約していたので、ある程度さばいていたとはいえ、蒸しと焼きをしっかり行った証拠です。蓋を開けたときのふわっとしたうなぎの風味が最高です。

うなぎ自体は、臭みは全くありません。脂もしっかり落ちていて、どちらかというとさっぱり系です。そしてタレもさっぱり系のタレです。通常、甘たれが多いと思いますが、ここのタレは甘くありません。入っていないのはわかっているのですが、ちょっとバターが入っているのでは？と思うくらい、いい感じのたんぱく質の風味がありました。創業以来の継ぎ足しのタレの効果でしょうか。

ご飯は、一般的な鰻重と比較すると少な目だと思います。私はお米はあまり食べない方なので、この量で充分でしたが、もしかしたら足りないと思う人がいるかもしれません。向かいの客が大盛を頼んでいましたが、通常の3倍くらいの量があり、鰻重の蓋が締まっていませんでした。あれはすごいｗ。

うなぎの評価表に基づいて評価しますと・・・
①　脂っぽさ　⇒　余計な脂はしっかり落ちているためあっさり気味です。
②　ふっくら度合　⇒　ふっくらしていて柔らかいです。
③　香ばしさ　⇒　焼きたてだけあって香ばしいです。いい香りです。
④　たれ　⇒　最高に美味しいです。どちらかというとビター系ですが、歴史の効果かうなぎの脂がいい感じで熟成されているようで、バターのような甘みを感じます。
⑤　ごはん　⇒　美味しいです。炊き加減もいいと思います。

・お吸い物　50円　★★★☆
肝吸いですが、ダシのみの味付けです。塩味やコクは一切ありません。
これ、お酒を飲むことが前提の味付けのような気がします。全く美味しくない！と思う人がいるのは理解できます。私もちょっとだけ塩をかけたかったですｗ。

このお店、素晴らしいです。そして値段は安いと思います。
雰囲気込みで、一気にこの店のファンになりました。浅草は遠いんだけど、次回東京出張の時には寄ってみようかな。ごちそうさまでした！