점포명 |
Canova(Canova)
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장르 | 이탈리안 |
예약・문의하기 |
03-5814-2260 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
東京都文京区千駄木2-30-1 グランドメゾン千駄木中央 1F |
교통수단 |
地下鉄千代田線千駄木駅1番出口から徒歩1分 센다기 역에서 136 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산 |
¥8,000~¥9,999 ¥4,000~¥4,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥8,000~¥9,999¥1,000~¥1,999
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지불 방법 |
카드 가능 (JCB、AMEX、Diners、VISA、Master) 전자 화폐 불가 |
좌석 수 |
10 Seats ( カウンター2席、、テーブル4席) |
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연회 최대 접수 인원 | 10명 (착석) |
개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
가능 20인 이하 가능 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 |
공간 및 설비 |
차분한 공간,카운터석 있음 |
음료 |
외인이 있음,엄선된 와인 |
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이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
숨겨진 레스토랑 |
아이동반 |
어린이 가능(미취학 아동 이상 가능,초등학생 이상 가능) |
홈페이지 | |
오픈일 |
2006.12.1 |
비고 |
訂正 |
[グルメライナーノーツVOL.4より引用]
▼グルメライナーノーツ(トネリライナーノーツ内)
https://tonerilinernotes.com/category/article/eat/
■カルチョと旨いメシの国
イタリアという国を身近に感じたのは、中田英寿というサッカー選手のおかげだ。1998年のワールドカップフランス大会の直後、中田はJリーグのベルマーレ平塚(現在の湘南ベルマーレ)からイタリアの地方都市のチームであるペルージャに移籍、カルチョ(イタリアサッカー)の世界へ飛び込んだ。デビュー戦で強豪ユベントスから2ゴールを奪うなど、当時は世界最高峰と言われたイタリアのプロサッカーリーグのセリエAでセンセーショナルな活躍を見せた。
当時まだ高校生だった私は、中田の試合がある日は夜更かしするなり早起きするなりして、テレビ観戦をしながら彼のプレーに熱狂した。美しい姿勢で直線的にドリブルして決定的なパスを出したり、大柄の外国人選手を弾き飛ばしてボールをキープしたり、タイミング良くスペースに走りこんでシュートを打ったり。中田のプレーに魅せられた私は、いつの日かイタリアのスタジアムで日本人のサッカー選手を応援したいと夢想したものだ。
その機会は十数年後、妻との新婚旅行で叶った。イタリア北部のヴェローナで、ACミランに所属していた本田圭佑の試合をスタジアムで観たのだ。ただ、この体験は、今回の記事の本題ではない。
ここでの本題は、初めて降り立ったイタリアの地で最も感銘を受けたのが、この国の普段のメシが驚くほど旨かったことだ。持ち帰りのパニーノやジェラート、食堂のパスタやピッツァやスープにワイン、 バールのカッフェ(カフェのエスプレッソ)も 。新婚旅行中は、妻と現地のイタリアンをいつも食べ過ぎた。
■質実剛健な料理
イタリアの首都ローマに、アルマンド・アル・パンテオンというトラットリアがある。イタリアで初めて訪れた飲食店が、ランチタイムのこのお店だった。
本場の生クリーム不使用のカルボナーラを食べるのを楽しみにしていたのに、注文したはずのカルボナーラはなぜか最後まで出てこなかった。余談だが、食後のドリンクも出てこなかったので、私たちの席の注文を取った女性のことはよく覚えている。しかし、そんな接客のことなど、すぐに吹き飛ぶことになる。
イタリアで最初に食べたパスタ、アルマンド・アル・パンテオンのアマトリチャーナ。これが控え目に言っても、叫びたくなるほど旨かった。サッカー日本代表のワールドカップの試合でゴールが決まった時のように、ドーパミンがドバドバ出たと思う。グアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬け)の塩気や脂で、イタリアのトマト(日本のそれとは違って一言で表すならば「濃い」)の力強さを引き出したソースを作り、それに少し太めのパスタをまとわりつくように絡ませてから、粉状にしたペコリーノ・ロマーノ(羊のチーズ)をかけて仕上げていた。
アルマンド・アル・パンテオンで、食材の持つパワーを引き出す質実剛健な料理こそが、本場のイタリアンなのだと解った。そしてそれと同時に、私の知る限りで、数は少ないけれど、そんな料理を出すイタリアンのお店が日本にもあることを思い出していた。その希少なお店の一つが、千駄木のカノーヴァだ。
■カノーヴァの有機スパゲッティのトマトソース
ここでは、カノーヴァのファーマーズランチで選べる定番の有機スパゲッティのトマトソースを紹介しようと思うが、その前にディナータイムの料理についても触れておきたい。なぜなら、カノーヴァの真価は、ディナーにあるからだ。
食材の持つパワーを引き出す質実剛健な料理が本場のイタリアンであると前述したが、夜のカノーヴァの料理はそれを極限まで突き詰めている。前菜は食材の掛け算が絶妙であり、パスタは口の中で食材の香りが爆発する。生クリームなしのカルボナーラを初めてお願いした時のことは忘れられない。口に入れた瞬間に、玉子の豊潤な香りが一気に広がって、旨すぎて悶絶した。断トツで人生最高のカルボナーラだった。
私にとって、夜のカノーヴァの料理は世界で最も旨いイタリアンだ。対して、昼のそれは、皿の上にイタリア。イタリアっぽい、のではない。カノーヴァのファーマーズランチは、現地のイタリアンそのものだ。
ファーマーズランチの中では、妻が「水筒に入れて持ち歩きたい」と言うほど大好きな「農園スープ」のことも、野菜が身体に沁みていく「農園サラダ」のことも本当は書きたい。けれど、初志貫徹で、有機スパゲッティのトマトソースのことを書く。
「カラブリア産唐辛子のトマトソース」は、これまでに何度も食べたパスタで、一般的に言うスパゲッティ・アラビアータ。余計な具材は入っておらず、瑞々しいトマトソースとフレッシュな辛さの唐辛子がどちらも際立つ一皿だ。スパゲッティを噛みしめるほどに、食材の持つパワーを味わえて、最後の一口まで楽しめる。
今回の記事の写真撮影を行った際には、アラビアータの代わりに「農園野菜の有機トマトソース」がラインナップされていて、こちらは初めて食べた。食感が楽しめる大きさに切られた夏野菜が、トマトソースと細雪のように降らせたグラナ・パダーノ(チーズ)と調和していて、季節感の溢れる一皿に仕上がっていた。どちらの有機スパゲッティのトマトソースにも共通しているのは、力強く、潔くて、とびきり旨いということだ。
本場のイタリアンを食べたければ、飛行機に乗ってイタリアに行くか、もしくは、電車に乗ってカノーヴァに行けばいい。