料理・酒・雰囲気・サービス全てがツボにハマった : Nedu Nihonshu Tada

日本酒とそのアテというコンセプト、日本酒選び、その日の最高の食材を組合せたコース、温かみのあるこじんまりしたお店とサービス、全てが私のツボにハマりました。
5点を付けてしまうと、昔の体操やフィギュアの採点のようにそれ以上の点を付けれなくなるので、5点は特例1件を除いて付けないことにしていたのですが、ここは私の好みでMAXだと確信しました。

食材は、ブランドやわかりやすさに全く拘らず、その時に本当に良いものを選んでいるのだと思います。大間のマグロを刺身で食べたり、ミシュランのネームバリューで同行女性の満足度を引き上げたいなら、別のお店に行くべきと思います。

この日は、広島のイノシシが入っていたとのことで、イノシシ料理がどれも素晴らしかったです。
イノシシのひき肉とまろやかな白子の組合せも最高ですし、個人的にはイノシシのリエットがツボでした。イノシシの炭火焼はもう言うことないです。
イノシシの話をする時に、臭みがあるとかないとかいう寂しい次元の話は、こちらのようなお店に対して失礼ですよね。あっさりかつ旨味の濃い赤身、まろやかな甘味がひろがるイノシシの脂（白身？）、素材の良さと絶妙な火加減、あぁ、なんて幸せなんでしょう。

鯛も、冒頭のお椀、〆の鯛めし→鯛茶漬けと、繊細かつまろやかのお出しと味付けで、鯛の旨味が更に活きていて、満足度MAXです。

一緒に行った後輩は、鰆の火加減と、鰆の下の海苔がツボだったらしく、海苔の作り方を聞いて自分でもチャレンジすると気合い入れてました。

味付けは全般に薄味繊細で出汁を活かして素材の味を引き出していて、火加減も絶妙でした。

日本酒は２つしか写真とれてなかったですが、一般的に客受けしやすい銘柄とか気にせず、好きなものを揃えているんでしょうね。
お品書きにない日本酒もたくさんあり、好みを伝えれば飲み方や料理に合わせて選んでくれます。
個人的には、喜多方の酒蔵見学にも行ったことがある大和川酒造さんの弥右衛門を久しぶりに飲んで、また飲みたくなって帰り道にネットで注文してしまいました。

もちろん評価基準は人によると思います。
入口にガードマンがいて赤い厚い絨毯が敷かれていて眩いシャンデリアが輝いているわけではないですし、ミシュラン級の重厚かつ教育されたサービスではないですし、超有名ブランド高級食材のオンパレードということでもないです。
雰囲気・サービス・CPとか個別に見ればそれぞれは5点とはしていませんが、私が好きなお店という意味でMAXだという意味で、このような評価とさせていただきました。