毎年恒例のコラボ前エネチャージ : Monju

去年の3月、同じような時間にここで蕎麦を食べていた。
両国にある「トラットリア・モンテ・トミ」の周年を祝うべく、自分のスパイス料理とイタリアンをフュージョンさせたコラボコースを提供するために
両国入りするのだが、店に行く前にここで朝ごはんを済ますのが恒例となっているのだ。

物価高騰の煽りで、無料だった玉子はなくなっていた。

かきあげそばを注文。

自家製の細くて長い蕎麦、美味しい。
だしも濃すぎない、美味しい。

やはり、文殊はその辺のチェーンとは一線を画している。

さて、エネルギーチャージしたらば、予約をしてくれたお客さんをもてなす側になるべく、
いざ、会場へ。

この日はディナータイムはイタリアン、ランチタイムは、スパイスカレー屋という、両国にある某二毛作イタリアン・レストランの7周年記念という事で、
ひょんな事から、その為の特別なランチカレープレートの前菜を担当する事と相成った。

11時にオーペンという事で、9時頃に両国着。
予め駅周辺でエネルギー補給できる所を調べて置いたら、我らが「文殊」が駅近くにあるじゃないの。

「文殊」といえば、銀座線浅草駅の例のスラム地下街にある、立ち食いの「文殊」しか経験がないのだが、こちらは椅子が有って、券売機のない口頭注文によるキャッシュオンデリバリー制。

ベテランそうなおじさんに「かき揚げ蕎麦」をお願いすると、熟練の手つきでさっとそばを茹で、あっという間にそばを仕上げた。

何とこちら、卓上に生卵、茹で卵が置いてあり、１つ無料という嬉しいサルビス。
「生卵で月見・・・」と凡庸な事はせず、ここは敢えて茹で卵を手に取り、出汁の上にセットし、出汁の温度で温めておく。

まずは出汁をすする。

これが美味いんだな。カエシのどす黒い系じゃなくて、節系の出汁の旨味で飲ませるツユ。かといって、関西風ではなく、ちゃんと関東を感じるバランスが素晴らしい。
蕎麦も生蕎麦をゆでたて、かきあげは揚げたて・・・ではないが、さっくりと軽く上がっている。

終盤で温存していたゆで卵の気味にそばつゆをしみこませ、がぶり。
\420で得られる至福の時である。

色々、立ち食いソバチェーンはあるけれど、その中でも「文殊」はトップクラスだと思う。