점포명 |
Teuchi Soba Isshinan
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장르 | 소바 |
예약・문의하기 |
03-5875-2271 |
예약 가능 여부 |
예약 가능
夜のみ予約可 |
주소 |
東京都江東区大島4-13-8 |
교통수단 |
都営新宿線 西大島駅から徒歩5分 오지마 역에서 413 미터 |
영업시간 | |
예산 |
¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999 |
예산(리뷰 집계) |
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지불 방법 |
카드 가능 (VISA、Master、JCB) 전자 화폐 불가 |
좌석 수 |
10 Seats ( カウンター2席テーブル2名様×4席) |
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개별룸 |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 |
이럴 때 추천 |
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오픈일 |
2020.3.19 |
雨の降りの激しい日曜日の昼、足を運んだのは江東区の大島に誕生したこちらの蕎麦屋。
確かな筋からの情報で、ご主人は「室町砂場」で修業の後、柏の「竹やぶ」でも研鑽を積んだ方とのこと。
開店したのは3月半ばとのことで、折しも自粛ムードが高まっていた難しい時期。
一時営業休止にもしていたようだが、現在は普通に開けている。
場所は都営新宿線の西大島と大島の中間あたりで、新大橋通りより一本南側のちょっとした商店街の中に在る。
開店時刻の11時半に合わせて到着。
店内はテーブル4卓に8席、カウンターに4席だが、現在は少し減らしているようだ。
30歳代と思われるご主人と、まだ若い女将さんの2人で営まれている。
壁には「竹やぶ」の総帥である阿部孝雄氏の、独特の装丁が施された書が掲げられている。
一人なのでカウンターでも良かったが、入ってすぐのテーブルを使わせてもらった。
まずはビール(サッポロラガー中瓶)をもらう。
お通しには膾風の「大根の胡麻醤油和え」と言ったものが出された。
肴は昼でもどれでも注文可能。
品書きを眺めると定番物が中心で、まず「そば豆腐」をもらう。
蕎麦豆腐にも色々なタイプがあるが、こちらは一見すると「汲み上げ豆腐」だが、豆乳に蕎麦粉が混ぜ合わせて豆腐に仕立てられているようで、上に茹でた丸抜きが散らされている。
'塩を振ってお召し上がりください'の言葉通りに、蓮華で掬った上に少量の塩を振り掛けて口に運ぶ。
豆腐の食感と甘みの中に蕎麦の風味が加わっており、手作り感も有ってなかなか美味しい。
さらに品書きを眺めると、双方の修業先の色合いが感じられるラインアップであることが分かる。
「あさり煮」「玉子焼き」「鳥焼き」には「室町砂場」の臭いが感じられ、その中から「鳥焼き」を選択。
果たして登場した皿は、そぎ切りにされた腿肉をフライパンで照焼き風に仕上げられた期待通りのスタイルで、添えられた葱にも仕事の片鱗が認められる。
味の方は、もう少し焦げ目を付けて香ばしさを出して欲しかった。
他からの情報では「あさり煮」や「玉子焼き」にも、しっかりと室町の仕事が反映されているようだ。
酒の品揃えには流行りの吟醸酒なども並んでいるが、今回は江戸前老舗の定番である「菊正宗樽酒」を'冷や'(常温)でもらう。
これには別途つまみの小皿が付き、内容はこれも「室町砂場」でおなじみの「梅くらげ」と「茎山葵の醤油漬け」で、なかなか気が利いている。
肴にもう一品頼んだのは「焼き味噌」。
案の定こちらは、石に塗り付けてバーナーで炙る「竹やぶ」系の各店で見られるスタイル。
炒った丸抜きや葱・大葉を見ぜ込んだ味はまずまずだったが、石自体がそれほど熱せられていないので折角の凝った設えが功を奏していないのが残念。
蕎麦は基本の「せいろ」を1枚。
手打ちの技術は「竹やぶ」で学んだと思われるが、登場したのは微粉を中太に打ち上げて綺麗に揃った蕎麦で、竹やぶ系の趣とは少し異なる。
香りも十分で、さらに洗練された食感と軽快な喉越しも兼ね備えた、江戸っ子好みのスタイルである。
濃い目のつゆはどちらの味とは判断が付きかねるが、奥行きのある味わいには江戸前の伝統が生きている。
手繰った先端のみを浸して啜り込めば、爽快な味わいが楽しめた。
蕎麦湯は口開けのため香り付け程度に蕎麦粉が添加されているが、自然体のため気持ちよく伸びる。
しかしつゆが直接猪口に注がれているのは困りもので、つゆが濃い場合はやはり徳利を使うひと手間が欲しい。
まずまずの「蕎麦屋酒」が楽しめた。
蕎麦の出来はなかなか見事で、その点が最も印象に残る。
肴には修業先の仕事が垣間見えるが、やや表面をなぞっていると言った感は否めない。
開店からまだ間が無いため、その点は今後こなれて行くと思う。
この近くでは、何と言っても西大島の「銀杏」の存在が大きく、他にも「久」という佳店も在る。
どういった経緯でこちらの場所を選んだのかは分からないが、地元の皆さんの支持を得られるかが課題であろう。
女将さんの愛想がもう少し良ければと思う。