ワンコインのセットが人気、自家製麺の立ち食いそば屋さん : Soba Saku

新橋6丁目、赤レンガ通りに面した立ち食いそば屋さん。
以前は新橋5丁目にももう一店あったんですが、そちらは閉店してこちらだけになってしまったようです。
斜め向かいには移転してきた人気洋食店のすいす。
こちらも負けじと12時台は近隣のリーマンで行列状態。
オジサン率9５%の店です。

その人気はワンコインで日替わりのセットメニューがあること要因のが一つでしょうか。
お客さんの半分以上は日替わりセットを注文していました。
私の好みは月曜日と金曜日。
月曜日はカレー丼、金曜日は豚肉のしぐれ丼に、もりそばかたぬき蕎麦が付いてきます。
「日替わり、蕎麦は冷たいのでぶっかけね」と、変則注文を仕掛けるのは通の方でしょう。

この店には食券販売機はありません。
入口近くで水をグラスに注いだら、ご主人の前に行って好みの蕎麦やセットものを口頭で注文します。
鴨南蛮やカレー南蛮、けんちんそばや海老天丼セットなどメニューが結構豊富なのも立ち食いそば店にしては珍しい。
立ち食いそば店によくある「合理性」をあまり追求せず、なんだかとても人間的なやり方の店。

蕎麦は機械打ちなんですが自家製麺だそうで、界隈の立ち食いそば店の中ではかなり風味があるし、コシも残ってます。
つゆは、もりにしてしまうと弱さを感じるのですが、かけにすると出汁の風味がしっかりあってなかなか美味し。
蕎麦はセットものでもフルサイズなので、ボリューム感もなかなかです。

トッピングも豊富。
玉子やきつねなどとともに、各種の天野菜ぷらが50円というのが魅力的。
揚げ置きにしていないものは、注文してから揚げてくれます。
それほど大きな天ぷらではないですが、2つ注文しても100円というのがうれしい価格。
季節の天ぷら（これは100円）もあり、春は筍のかき揚げでした。

セットの丼のお気に入りは、金曜日の豚肉のしぐれ丼。
甘辛く煮こまれた豚肉とそのタレがご飯を進ませます。
月曜日のカレー丼は、蕎麦屋さんらしい和風のカレーがかかったミニ丼。
肉もちゃんと入ってます。
木曜日の季節のかき揚げ天丼は、季節によって天ぷらが変わります。
6月に行った時は、夏のかき揚げになっていて、トウモロコシのかき揚げ天でした。
タレをくぐらせた天ぷらが乗った丼もなかなか美味しいです。
こうした丼と蕎麦のセットがワンコインですから、界隈のリーマンが並ぶのはよく分かります。