ハイレベルなフランスパン
学生時代、バックパッカーだった私は、15年前、二度目のパリにいた。
当時は和食ブームはまだ一部の人のものだった。9区、オペラ座裏には和食店の集まる一角があり、箸の使えないフランス人達がパスタでも食べるようにラーメンと格闘していた光景が懐かしい。
貧乏旅行だったので、泊まりはユースホステルの相部屋だった。確か日本円にして二千円位だった気がする。
まだ紙幣としては『フラン』が使われていて、正にユーロに切り替わる、そういう時代であった。そう思うと、それなりの歴史を見てきたのだと思う。
ここの朝飯が、フランスパンとどんぶり位大きなボールに入ったカフェオレであった。パンを、人より巨大な箱形マシンの上部から大根おろし器宜しく投入すると、良い具合にスライスされて出てくる。これを見て、月並みながらこれはフランスのご飯と味噌汁なんだと思った。
そんな当時のパリを歩いていて一際目立っていたのが、街に数店舗展開していた『PAUL』であった。何が目立つかって、フランス人が大勢並んでいるのである。
真っ黒な正方形に白抜きのロゴは当時からスタイリッシュ。店に入ると、店員はほぼ全員アフリカンで、同じ真っ白なユニフォームを着ていたのがまた格好良かった。
20代そこそこの私は、パリジャン気取りで長いパンを小脇に抱えて歩き、歩きながら、我慢できない風情でかじり、『これでやることを一つやった、、』と悦に入っていた。今思えば阿呆らしいが、あの頃は、若くエネルギッシュだった。そしてそのフランスパンは、私が知っていたものとは違い、細く、固く、噛みしめるとほんの少しだけ酸味があって、香ばしい小麦の味がした。
八重洲にあった『PAUL』にも、もう何度も行った。あそこに行くと、自分は世界を知っているんだ、という気分になれた。
今は、お隣の品川駅で、小銭があればそれが買えてしまう。気負いは無く、特別感も当時とは比べものにならないが、パンは当時と同じ味がする。
目の前で、娘が『美味しい、美味しい、、』といってそのパンを食べている。そうでしょう? でも顎、痛くならない、、?
점포명 |
PAUL(PAUL)
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장르 | 빵、샌드위치、카페 |
03-3440-5021 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
東京都港区高輪3-26-27 エキュート品川 1F |
교통수단 |
JR品川駅構内(改札内)ecute品川1F 시나가와 역에서 84 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
~¥999¥1,000~¥1,999
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지불 방법 |
카드 가능 (VISA、Master、JCB、AMEX) 전자 화폐 가능 (교통계 전자 화폐 (Suica 등)) QR코드 결제 가능 |
좌석 수 |
45 Seats ( 禁煙席15席) |
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개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
흡연/금연석 분리 2020년 4월 1일부터 간접흡연 대책에 관한 법률(개정 건강증진법)이 시행되고 있으며, 최신 정보와 다를 수 있으므로 방문 전에 음식점에 확인하시기 바랍니다. |
주차장 |
불가 |
공간 및 설비 |
오픈 테라스 있음 |
요리 |
조식 있음 |
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이럴 때 추천 |
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서비스 |
테이크아웃 가능 |
홈페이지 | |
비고 |
店内はビールあり |
4半世紀前、学生時代の頃に何度か訪れたパリ
自分の場合はもっぱらバイトして長期でぶらぶらする貧乏旅行で、街にはブランドショッピングをしたり、いい食事をする日本人も多かったけど、ヨーロッパの芸術やスポーツの世界は貧乏な生活をして這い上がるだとか移民だとかそういう人たちで成り立っている文化で、欧州旅行といえばそっち側の世界の中に身を置く感じで、今思えば得難い経験ばかりでした
そんなパリで朝から散歩をしていると、フランス人が店の外まで行列しているパン屋がちらほらあり、このお店もそんな人気店のうちの一つでした 真っ黒な外観にシンプルにPAULと白抜きされた看板がとてもスタイリッシュだったのを覚えています
細くていかにも堅そうなフルートというフランスパンを一本買って、石畳の学生街を歩きながら齧って悦に入っていました なんとも青いですがまあ人生一度だし、若いうちからやりたい事をやっておいてよかったです
日本法人の公式サイトを見てみると日本には1991年に名古屋に進出、その後2001年に東京に進出という事 あのPAULが東京でも食べらるんだと感動したのを覚えています 社会に入りたての頃、一号店の八重洲のお店に何度か行きました 開放的で美味しそうなパンがショーケースに並んでいて、そこでパリでの思い出に浸りながらお茶をしていると、なんともグローバルな気分になったものです
時は過ぎて、中年になったわたしは海外勤務も10年やって、帰国をきっかけに今一度フランスパンを食べ比べているわけですが、「ここは、、」と目星をつけたお店に会社帰りに訪れてはパンを買い、リュックサックに突き刺して家に帰ります
ポール品川店は構内にあり便利なので何度も買ってます 並びにレベルの高いハム屋さんチーズ屋さんワイン屋さんも並んでいるので、豪華に色々仕込むとそれなりの出費になるものの、バゲット自体は日常的なもので、3~400円台というのは心地よい水準ですかね こちらのフランスパンも正式にはバゲットではなく、パリで食べたのとおなじフルートという細めの形状です バゲットやバタールも時間が早ければあるのかな?
翌朝ギコギコと切り開くと、うーむクープ(気泡)が若干育ってないですかね 一緒に買った多加水のカンパーニュのクープは大きく育っていて、みるからにモチモチでしたので、フルートはあえてこういう作りなんでしょうか 香りは良い感じです トースターで2分半、バターを載せて30秒焼きます
ハムをたくさん挟んで頂きます うん旨いです クラストの小麦の香ばしい風味はやはり格別 ただ昔食べた時の感動は若干薄れた気が 自分の舌が変わってしまったんですかね 慣れとは恐ろしいものです ジャムとはちみつで味変して頂きます 朝は弱いのですが、パン食べ比べが楽しみで最近は早く起きてます しかし8月は暑かった、、ニュース見て毎日ゲンナリしてました
クラスト8
クラム8
なんだかんだでお気に入りです また来ます ご馳走様でした