インパクトは強くないけれどなかなかの完成度 : Udon Sudachiya

当初はお昼のみの営業ということで、なかなか訪問のハードルが高かったのですが、夜営業も始められたと聞き、こちら方面に野暮用のあった際に寄ってみました。場所はJR京浜東北線の大森駅と京浜急行の大森海岸駅の間、ベルポートの裏手のビルの１階奥、と少々分かりづらい、というか商売向きではない気が。

マンションの１階の奥手の暖簾をくぐると、店内は居酒屋の居抜きなのかしら、カウンターの奥の厨房は見えず、手前はテーブル３卓、内装は綺麗で整っています。たまたまなのかご主人１人でのオペレーション。メニューはかけ550円から、肉うどん700円あたりが主力でしょうか。夜限定のうどんメニューやアルコール・酒肴系メニューもありますが、牛ごぼ天うどん850円をいただきましょう。釜ぬきもできます、とのことですが、いやそもそも釜ぬきって一般用語ではないような。というかご主人はもしや生粋の讃岐っ子でしょうか。BMGは大きめに流れているＦＭ。

注文都度油であげと思われるごぼ天は、半分うどんの上に、もう半分は別皿に盛られてます。こういう提供方法は初めてですが、汁と馴染んだ天ぷらが味わえつつ、そのままからりとした状態も楽しめます。牛肉はあっさりと炊かれて、添えられたシャキッとした食感のネギのアクセントがきいています。澄んだお出汁はブワッと香りがたつわけでかないけれど、じわりと広がる煮干しの風味にしみじみ。しなやかさのある麺が心地よく胃袋に収まっていきます。

インパクトは強くないけれど、なかなかの完成度のうどん、美味しかったです。今度は冷たいうどんで麺がどんな表情になるのか、いただいてみたいな。ごちそうさまでした。