北海道出身のシェフのガストロノミーレストラン。料理のクオリティは高いと思います！ : La Clairiere

白金のガストロノミーレストラン「ラ クレリエール」さん。

ミシュラン1つ星、ゴ・エ・ミヨ16点、食べログ・ブロンズに選ばれている名店です。

シェフの柴田秀之氏は北海道・北見出身。「モナリザ」の料理長などたくさんの経験を積んだベテランです。

シェフは最初に食材を見せるため挨拶に出てきてくれます。

MENU LUMIERE

●ブーダンノワールのオペラ。見た目はデザートのオペラのよう。実際は全くイメージをくつがえします。ブーダンノワール、フォアグラ、バタークリームやカカオニブなどを煮詰めたもの。これほど凝ったケーキ状のアミューズを一口で。複雑で濃厚な味わいは素晴らしい！シャンパーニュに合います。

●トウモロコシ、三層構造のスープのカクテル。香川のドルチェドリームという一番甘いトウモロコシ。
クリームを加えたもの→ヒゲを煮出してお茶にしてゼリー状に→牛乳と合わせた→スペイン産早づみ収穫のオリーブオイルと岩塩を添えて。本日のベストかも。

●若鮎(愛知県産)かなり手の込んだ一品！
日本料理で炭火焼きすれば全てまとめて調理できるが、そうできないからパーツ分けして調理したそうです。頭、尻尾など固い部分はフライに。身の部分はふっくら焼き上げた。半身はお米、内臓、ハーブと炊きます。これはベスト2です。

●ヒグマのコンソメ。モモ肉、レバー、下にナスと毛ガニ。クマから取ったコンソメ。北海道出身のシェフならではの強烈な印象の料理です。東京のお店でクマが出るとは予想外でした。私には独特の臭みが合わなかった。

●函館、ジェットファームのグリーンアスパラ。そのまま焼いた中央から穂先。根元はそいで焼くのと、生のやつを合わせています。キャビア、ローリエ、セミドライトマト。

●ビーフ 常陸牛(茨城県ドリームファーム)
スープは赤ワインを煮詰めた正統派フレンチらしいソース。ありきたりなイメージでとりわけ感動はありません。付け合わせの万願寺は美味しかった。

●デザート。フォレノワール、竹炭を練り込んだメレンゲ、チョコのムース、アメリカンチェリー。

●ミニャルディーズ

シェフは食後どれか気に入ったかの感想を聞かれました。料理の感想を聞く料理人というのは、向上心があって情熱的な人だと思います。コミュニケーション能力も高く、店内でシェフが一番感じも良かった印象です。

サービスの人は逆に少し引いた感じの接客。対応は丁寧なので決して悪い訳ではありませんが、ガストロノミーレストランにふさわしい熱量の高い接客の方が私は好みです。

料理は好みが少し合わないところもありましたが、このレストランの料理のクオリティは高いと感じました。