代一元 大森店（池上）…B級感満点のあんかけチャーハン : Daiichi gen Omori Ten

とにかく破壊力満点の日替りランチが町中華ファンの間で評判の「代一元 大森店」。例の番組で坂ノ上茜が訪れた回を見たときから興味を抱いていた。アクセスのよくない立地なのでなかなか行けないでいたが、意を決して、大森駅から東急バスに乗り、税務署前というバス停から歩いて店に行く。

13時06分に店に行くと全12席の店内に先客は年配男性一人のみ。カウンター席の一番入口側の端の席に座り、卓上に置かれたメニューを見る。本当は店外の黒板に書かれた“本日のランチ”を注文するのがいいのだろうが、今日はメニューに記載のない品をどうしても食べてみたいと思って来たのだ。
「すみません、五目あんかけチャーハン（この時点で値段不明）って出来ますか？」
店員に何度か聞き返されたので無理なのかとも思ったが、なんとか通った。あと、半餃子（3個）400円も注文する。

店は店主の年配女性と中年男性の二人で切り盛りされている。「代一元」は本店を称する代田橋の店を始め都内に8店が存在するが、例の番組を見た限りでは同一経営でなく、本店以外は暖簾分けを許された独立経営店のようだ。代一元はどの店もデカ盛りの日替りランチを売りにしているというわけでなさそうで、大森店が独自の道を歩んでいるのかもしれない。

注文から16分かかってあんかけチャーハンが出来上がってくる。自家製と思われるタクアンとラーメンのスープと思われる中華スープがつく。このスープ、煮干が利いてとても美味かったので、きっとラーメンは美味いだろうと思う。

それにしてもチャーハンはもの凄いボリュームなのだけれど、ボリューム以上に内容がユニークだ。具は海老、豚バラ薄切り肉、イカ、タケノコ、ニンジン、しいたけ、ピーマン、パプリカ、玉ねぎが認められる。これらの具は福建風あんかけチャーハンのように細かくカットされていない。チャーハンにあんでとじた野菜炒めをのっけた・・・ありそうだけれど過去に出会ったことのないあんかけチャーハンなのだ。

食べる。チャーハン部分は具は卵のみ。あんに完全に覆われているので、チャーハンだけを味わうことはできない。あんは甘めの味つけだ。見た目ほどジャンクな味ではない。但し、やはり大きめカットのピーマンや玉ねぎがそこはかとなくB級感を演出する。こういう食感のあんかけチャーハンって他にないから面白味を感じるのだろう。美味いんだけれど美味くないような気もする、よく分からない品なんだよな。

チャーハンから遅れること2分ほどで半餃子が出来上がってくる。やや大ぶりなものが3個、小皿に並べられている。一個を半分に割って断面を見ると、キャベツが粗くカットされているのが分かる。あとは豚肉、ねぎ、ニラであり、ニンニクは入っていないか入っていてもわずかだ。皮も厚めで食べ応えがあってとても美味かった。ビールがほしくなる餃子だった。

会計をお願いすると計1,350円、五目あんかけチャーハンは950円だったことになる。日替りランチに組み込まれることもあるようで、その際はもっと安く食べられる。さすがに私の実力ではラーメン+飯もの+おかずの日替りランチは絶対にムリ。面白そうな裏メニューの情報を得たらまた来てみたいものだ。