점포명 |
Soba Furu Yama
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종류 | 소바 |
예약・문의하기 |
03-5378-0233 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
東京都杉並区成田西1-2-13 |
교통수단 |
京王井の頭線 西永福駅 から徒歩10分 니시에이후쿠 역에서 706 미터 |
영업시간 |
영업시간/휴무일은 변경될 수 있으니 방문 전에 점포에 확인해주시기 바랍니다. |
가격대(리뷰 집계) |
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지불 방법 |
카드 가능 전자 화폐 가능 |
연회 최대 접수 인원 | 16명 (착석) |
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개별룸 |
불가 (없음) |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 (없음) |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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아이동반 |
어린이 가능 |
홈페이지 |
南阿佐ヶ谷の「ふるやま」の閉店の情報を耳にした時、高齢のご夫妻ゆえ引退されたのではと思っていたが、今年8月に同じ杉並区内を真直ぐに南下した辺りに無事に移転再開とのこと。
早く訪れたいと思いつつ雑事に追われて、10月半ばの土曜日にやっと足を運ぶことが出来た。
場所は屈曲した善福寺川沿いに広がる緑地帯の南側の住宅地の中で、「大宮八幡宮」に続く「高千穂大学」の裏手の方と言えば分かりやすいかも。
駅は井の頭線の「西永福」が最も近いが、それでも1㎞程は有る。
私は乗り換えの都合で地下鉄の「方南町」から向かうが、散策向きの好天のため途中で八幡様に詣でながら、2㎞近くの道のりを快適に歩を進めることが出来た。
自宅に併設された店舗は、緑あふれる「和田堀公園はらっぱ広場」に面している。
開けた店頭には大きなパラソルが設えられ、その下に椅子やテーブルが置かれたテラス席となっており、周囲の緑と相俟ってリゾート地のようなロケーション。
開店時刻の12時より7.8分前に到着したが、既に'営業中'となっていた。
ガラスを嵌めた木の扉の押して入ると、女将さんよりマダムと呼ぶに相応しい奥さんが、変わらぬ笑顔で迎えてくれた。
落ち着いた空間が広がっており、BGMは以前と同様にモダンジャズが流されている。
左手に4人掛けのテーブルが2つ、右手の壁に向かったカウンターに6つの椅子が並ぶスタイルも同じだが、全体的に少し広くなっているのでゆとりが感じられる。
以前の店ではカウンター前にはマダム手作りの小物などが置かれていたが、それが無いのがちょっと寂しい。
まずはビール(ヱビス中瓶)をもらい、喉を潤す。
お通しに、そばつゆが塗された「揚げそば」がたっぷり付くのは相変わらず。
メニューは絞られており、冷たい・温かい蕎麦がそれぞれ4種類で肴の種類も少ないが、前の店でも好評だった「そばセット」は健在。
しかし組み合わせは変わっており、酒肴品・鴨焼・そば(せいろorかけ)となっている。
「酒肴品」は開店早々だったのでちょっと時間が掛かったが、大皿に5つの小鉢が乗って登場。
内容は「手羽先のレモン焼・身欠き鰊の焼物・プチトマトのマリネ・ツルムラサキのお浸し・玉子焼」で、何れも丁寧な仕事が感じられ丹念に味わうのは中々楽しい。
程よい味加減でジューシーな手羽先、上手に戻されしっとりした鰊、ニンニクの効いたトマト、歯触りの良いツルムラサキ、江戸前蕎麦屋ならではの玉子焼き、何れも良かった。
「鴨焼き」は陶板で焼かれ、そのままが熱々の状態で運ばれた。
抱き身のスライス3枚、楊枝に刺されたつくね2個、野菜は葱・しめじ・ピーマンが一緒に焼かれ、やや甘目のタレに浸されている。
鴨は丁度ミディアムレアの状態でジューシー、つくねは旨味が濃く、葱も吟味されていることが分る。
量もたっぷりで食べ応え十分。
酒は'本日の地酒'として6種類が別書きになっており、その中から「ゆきの美人 愛山麹 ひやおろし」をもらう。
優しい口当たりと麹が仄かに香る味わいが好ましい。
最初は閑散としていたが、初めてと思われる幼児を交えた家族連れ、前の店からのお馴染みさんと思われる3人組、さらに単身客2.3名が次々と入店。
こちらでは喫茶やスイーツメニューも提供しており、子供連れが頼んだ「フルーツスムージー」をマダムが専用の器具で丁寧に作っているが、忙しくなると大変そう。
蕎麦メニューは限られているので「天せいろ」に注文が集中するため、混雑時はどうしても時間が掛かる。
急ぎませんからと告げてセットの「せいろ」を頼んでおいたが、他の客の仕事の合間にタイミング良く出された。
蕎麦はこの日は、北海道美瑛の「キタミツキ」とのこと。
やや切り斑は有るが細目に丹精に打たれており、配合は'二八'くらいと思われシャキッとした歯触りで香りも十分。
つゆはやや濃い目で、江戸前伝統の返しと出汁のバランスの取れた王道の仕事で、徳利を使うひと手間も好ましい。
薬味に辛味大根が付くのも変わらず。
どっぷりと浸すことなく啜れば、爽快な喉越しが楽しめる。
敢えて残しておいた、鴨焼きのタレに絡めても美味しい。
蕎麦湯は釜湯のままの自然体なので、清々しく伸びる。
徳利に残ったつゆも余さず空けて割り、全てを飲み干して満足感に浸る。
「そばセット」は税込み2,500円の値付けで、内容からすれば極めて良心的。
トータルの支払いも4千円ちょっとは、申し訳ないような安さ。
ご主人は脱サラ蕎麦屋の草分け的存在で、立石の「玄庵」主宰の「江戸東京そばの会」の初期の頃の卒業生。
自家製粉手打ちで始めた南阿佐ヶ谷の店は23年間続き、私も開店当初から7.8回は訪れて好ましい印象が残っていた。
こちらに移ってからも営業姿勢は変わらず、気軽に蕎麦屋酒を楽しめるスタイルが維持されている。
営業時間は前店同様に昼から夕方までで、半端な時間帯が狙い目。
私にとっては中々行きづらい場所ながら、ご主人の真摯な仕事ぶりとマダムの穏やかな応対ぶりを求めて、折を見て通い続けたい。