공식 정보
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점포명 |
VANNO(VANNO)
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장르 | 이탈리안、파스타、와인 바 |
예약・문의하기 |
050-5597-5056 |
예약 가능 여부 |
완전 예약제
アレルギーや苦手な食材が御座いましたら必ず事前にお伝え願います。 |
주소 |
東京都渋谷区本町2-28-4 サンエムマンションⅢ 101 |
교통수단 |
게이오 신선 하츠다이역(북쪽 출구) 도보 6분(560m) 하쓰다이 역에서 531 미터 |
영업시간 |
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예산 |
¥10,000~¥14,999 ¥5,000~¥5,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥10,000~¥14,999¥4,000~¥4,999
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지불 방법 |
카드 가능 (JCB、AMEX、Diners、VISA、Master) 전자 화폐 불가 QR코드 결제 가능 (라쿠텐 페이、au PAY) |
영수증 |
적격 청구서(인보이스) 대응 영수증 발행이 가능합니다. 등록번호T9810711154481 *최신 등록 현황은 국세청 인보이스 제도 적격 청구서 발행 사업자 공시 사이트를 확인하거나 음식점에 문의해 주시기 바랍니다. |
서비스료 / 차치 |
ディナータイムのみ、コペルト(サービス料込)600円(税込) |
좌석 수 |
8 Seats ( 카운터 2석) |
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연회 최대 접수 인원 | 10명 (착석) |
개별룸 |
불가 소규모 수로 대여가 가능하므로 가게 전체를 개인실로 사용하십시오. 자세한 내용은 문의하십시오. |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
가능 20인 이하 가능 |
금연・흡연 |
완전 금연 가게 밖에 흡연 공간 있음 |
주차장 |
불가 인근에 동전 주차 있음 |
공간 및 설비 |
세련된 공간,차분한 공간,카운터석 있음,휠체어 입점 가능 |
음료 |
외인이 있음,엄선된 와인 |
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요리 |
생선 음식을 고집함 |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
숨겨진 레스토랑 |
서비스 |
2시간 반 이상의 연회 가능,축하・서프라이즈 가능(생일 접시),음료 지참 가능 |
아이동반 |
어린이 가능(초등학생 이상 가능)
디너 타임의 이용은 초등학생 이상의 어린이에게 한정하겠습니다. 점심은 유아로부터 안내 가능하지만 상황에 따라 적절한 대응을 부탁드립니다. |
드레스코드 |
극단적인 경장으로의 내점은 삼가해 주십시오. |
홈페이지 | |
오픈일 |
2018.3.2 |
전화번호 |
03-6383-3427 |
비고 |
※ 점심 · 저녁 모두 가격 개정했습니다. (2024년 3월~) ※정기 휴일을 달(공휴일은 영업)・목으로 변경했습니다. (2024년 6월~) 2023년 9월부터 오너 셰프 반야의 원 오퍼레이션으로의 영업 체제로 변경 하겠습니다. 거기에 따라 전화 대응이 어려운 경우가 있습니다. 메일이나 인스타그램 DM으로의 문의를 추천 하겠습니다. 기본은 맡김 코스(예약제)만의 영업입니다만, 극히 드물게 일품 영업을 실시하는 날도 있습니다. 인스타그램으로 알려 드리고 있으므로 참조하십시오. |
10月最後の土曜日、恒例の「日本音楽コンクール」のピアノ部門の本選が催される初台のオペラシティに足を運ぶ。
若手の新進ピアニストの登竜門的なコンテストで、4人の本選出場者がオケとのピアノコンチェルトで臨んだ決戦は、なかなか聴き応えがあった。
16時半から始まり終演は19時くらいのため、毎年コンテストの余韻を楽しむため、その後の食事処はこの近辺のちょっとした店に寄ることにしている。
過去には鰻屋の「赤垣」に寄ったこともあり、昨年は鮨屋の「宗達」で充実した時間を過ごした。
今年選んだのは、会場から7.8分の距離に在る'知る人ぞ知る'といったイタリアン。
MFさんの数名の方が高評価されているので、訪れる機会を窺っていた。
場所は「ふどう通り」という、古い商店街から少し入った所。
店舗はビルの一階に組み込まれており、道路側からは外壁に空いた横長の窓が見えるが、右手から入った奥のガラスの扉が入口。
実は今回のコンテストの曲目が何れも長めだったので、終演が予約時刻の19時半を過ぎてしまい慌てて向かい10分ほどの遅刻となったが、ご主人は温かく迎え入れてくれた。
店内は2人掛けのテーブルが3つと、厨房との仕切り状の壁に向かったカウンター2席だけのこじんまりとした構え。
照度を抑えた落ち着いた空間で、BGMにはジョン・コルトレーンのジャズサックスが静かに流されている。
40歳代と思われるオーナーシェフ一人で、全てが賄われている。
先客はテーブルの若い男女1組で、私にはカウンター席が用意されていた。
現在ディナーは8,000円の'季節のおまかせコース'のみで、これにワイン6杯がペアリングされたコースが用意されている。
私にとっては願っても無いスタイルのため、予約時にお願いしておいた。
卓上に置かれたメニューの紙片には、前菜3種・パスタ2種・メインにデザートが組み込まれた7品が記載されているが、料理名を見ただけでも心躍るラインアップ。
設えられたカトラリーはデザイン的にも機能性にも優れており、この一式で通すスタイル。
早速1杯目の、ウェルカムドリンク的なスプマンテが注がれる。
ピエモンテのガヴィの「ラ・キァーラ」と言う銘柄だが、細かな泡立ちとすっきりした味わいが好ましい。
上々のスタートで良い心持ちの内に、前菜の1品目の「自家漬けイクラ・帆立・秋蕪のムース」が盛られた大き目のカクテルグラスが、位置皿代わりに置かれた黒曜石のプレートの上に置かれた。
生の帆立貝柱の角切りを秋蕪のムースで覆い、さらに自家製のイクラがたっぷりと盛られている。
周囲に垂らされた緑色のバジルのソースと、トッピングの砕いたビスタチオの歯触りがアクセントとなっている。
蕪のムースは味わいも舌触りも優しく、帆立の旨味と粒々のイクラの軽い塩気と相俟って実に美味しい。
2品目は「大西洋産新鯖のソテー 里芋のタプナード煮込み ベルガモットの香り」
こんがりと焼かれた5㎝角くらいの鯖の切り身の下には、ブイヨンで煮込まれた里芋のタプナードがセルクル型を使って敷かれており、ベルガモットのパウダーが周囲に散らされている。
敢えて大西洋産を用いることに拘りが感じられる鯖は、脂が良く乗っている。
里芋は粗く潰されているため素朴さが有り、混ぜ込まれたケッパーも効果的。
和食と言われても不思議のない一品ながら、ベルガモットの風味がイタリアンへ引き戻している。
合わせるワインはフリウリの「トゥネッラ」のソーヴィニヨンブラン。
フレッシュな口当たりながら、しっかりした味わいが鯖の脂に良く合う。
前菜3品目は「真羽太とラディッキオのヴァポーレ」。
真ハタとトレビスを細長くしたようなイタリア野菜のラディッキオが、蒸し煮にされている。
皮目のゼラチン質の食感が面白く、旨味が溶け込んだスープの味わいも上々。
ワインは「アレッサンドロ・ヴィオラ」という、シチリアのオレンジワインが合わせられた。
果汁を絞らずにぶどうの皮や種も一緒に発酵させるため、淡くオレンジ色を帯びているのがオレンジワインの所以で、果実味が強く複雑な味わいが印象的。
パスタの1品目は「キタッラ 白子ソース 赤海老・焼き茄子・トマトのタルタル」。
手打ちのキタッラが河豚の白子のソースで和えられた上に、生の赤海老と皮を剥いた焼き茄子の角切り、さらにカットされたフルーツトマトが盛られ青葱が散らされている。
手打ちパスタの食感が心地よく白子の濃厚なソースに良く絡み、さらに具材を混然とさせれば味が深まる。
ワインはこれもフリウリの「ディ・レナルド」の「Father's eyes」という銘柄が出された。
辛口のキリっとした味わいの一方、甘い香りがなかなか面白く、'父親のまなざし'と言うネーミングも納得。
パスタ2品目は「パルミジャーノを詰めたトルテッリーニ ポルチーニ茸のスープ」。
トルテッリーニとは四角い生地で詰めものを包み両端をくっつけたスタイルのパスタで、今回はパルミジャーノを包み茹でてから、ポルチーニ茸のスープに浸されている。
モッちりとしたパスタを噛めば流れ出るパルミジャーノの旨味と、濃い茸のスープとのコラボレーションが楽しい。
合わせるワインはカラブリアの「ア・ヴィータ」と言う赤ワイン。
ライトボディの明るい色調で口当たりも優しいが、奥行きのある味わいが楽しい。
口のすぼまった大き目のグラスは香りが存分に楽しめ、豊かな気分に浸る。
メイン料理は「エゾ鹿のロースト 丹波栗のポワヴラードソース」。
ポワヴラードソースとは赤ワインにジビエの出汁を加えて煮詰めたもので、こちらではそれに丹波栗を加えている。
少し甘みのあるソースが、ジューシーな鹿肉を引き立てる。
添えは蓮根・大根・スナップエンドウの素焼きで、シンプルさが良い。
合わせるワインはエミリオ・ロマーニャの「イル・マイオーロ」。
バルベーラを中心にメルローやカルビネソーヴィニヨンも加えて作られたと言う、深紅の色合いと重厚な味わいが、鹿肉とコクのあるソースに良く合う。
パンも自家製で「玉ねぎ入りの丸パン」と「フォカッチャ」が出された。
どちらも実に美味しく、小皿で出されたオリーブオイルを浸ければこれだけでもワインが進む出来。
もちろん皿のソースを拭うのにも好適で、フォカッチャをお代わりした。
デザートは「マスカルポーネチーズのムース 無花果のマリネ添え」が登場。
丸く盛られた優しい味わいのマスカルポーネのムースを砕いたクッキーで囲み、上にシロップ漬けの無花果、さらにメレンゲ状の赤ワインのエスプーマが乗り、コーヒーパウダーが散らされている。
完成度の高さが感じられ、目でも舌でも楽しめた。
飲み物は「コーヒー」をもらう。
イタリアンローストの濃さと苦みが心地よく、料理の数々をしみじみと振り返る。
全体的に繊細な技と丁寧な仕事ぶりが貫かれており、実に満足度の高いひと時を過ごせた。
素材の使い方が巧みで、あっさり目に仕上げる手法には和の要素も感じられ、盛り付けのセンスも光る。
器の選び方も見事で、特に鉄釉の皿や鉢が店の落ち着いた雰囲気と良く合っている。
ご主人は'料理は芸術ではない'などと言っているが、出てくる料理はみな芸術作品と言って良いほどの出来栄え。
CPの高さにも驚く。
デザートも含めて手の込んだ7品の料理に、ワイン6杯のペアリングが付いたコースが税込み14,600円とは、極めてリーズナブルである。
カードなども使えるが、これだけの良心的な価格に対してさらに手数料を取られてしまうのは気の毒なので、支払いは現金で行う。
個人経営店にとってキャッシュレスのシステムは直接利益の目減りに繋がるため、現金で支払って上げるのが思いやりであることを改めて訴えたい。
会食の場とするより、一人で訪れてシェフ自慢の作品群を丹念に味わうべき店。
初台でのコンサートやオペラの際に寄るにも好適だが、こちらの店だけを目的に訪れる価値は十分。
良い店を覚えた。