味はともかくサービスは場末 : GRECCHIO

老母と初訪問。いちおう予約しておいた。

何組か客が入っていたが、こちらが予約時間に入っても何の反応もない。厨房が奥でホールは客しかいない状態だった。
「こんにちは」と声をかけるも反応がない。聞こえないのか。
厨房入口まで行って声をかけるとようやく反応があった。
夫婦二人でやっているようだけれど、この段階ですでにダメ出しくらったな。

厨房が奥で客が入ったのがわかりにくいなら入口ドアにチャイムをつけるとか、２１世紀なんだから方法はあるはず。
しかも先客の乳児が泣き叫んでいる。乳児連れもＯＫなのか。

テーブルの上のメニュー表を見たら、パスタとピザしかない。あれ、夜（ディナー）なんでしょ。

黒板に魚介や肉料理があったので、それを見るけれど、それにしてもなんとなく物足りなさがある。

魚のグリルを食べたかったんだけれど、そういうのがなくて、

前菜と、
アナゴのバルサミコ煮と
手長海老とムール貝・アサリのリングイネにした。

肉はラムや子牛がありましたけれど、今日は肉は食べないことにしてます。

アナゴは珍しいだけだったが、手長エビのリングイネはおいしかった。これは同じ材料があったとしても家庭では出せない味だろう。

ドルチェは楽しみだったが、まったく用意もない。

小食なのでこれで会計にしてもらったが、テーブルに伝票を持ってきて
「●●円です」
と金額を読みあげてくれた。

連れが、誰がどう見ても母親だからいいものを、彼女や接待先を招いてなら、そりゃないでしょ。

老眼鏡を出したから親切にも音声で認識させてくれたのか。

だからと言って領収書もなにもないし。

しょせん、スパゲッティ屋だったか。