공식 정보
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점포명 |
Onka(Onka)
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장르 | 빵 |
예약・문의하기 |
03-6322-1127 |
예약 가능 여부 | |
주소 |
東京都世田谷区経堂5-29-20 |
교통수단 |
교도 역에서 398 미터 |
영업시간 | |
예산(리뷰 집계) |
~¥999
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금연・흡연 |
− |
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이럴 때 추천 |
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오픈일 |
2018.11.1 |
宮の坂の和菓子店でひと息つき、散策を再開する。世田谷八幡宮で参拝した後、南側を通る烏山川緑道を西へと進む。烏山川緑道は、世田谷区を流れていた烏山川に蓋をして暗渠とし、その上に作った全長約7kmの歩道である。東京都では水害や生活排水対策として小規模河川を暗渠化し、下水道幹線として転用する対策を行ってきた。その結果、都内は緑道が所々にあり、ウォーキングに適した道となっている。元々が川なので、道はくねくねと曲がり、古い道と交わる所に橋の名前が残っていたり、両脇の家が背中を向けているなどの特徴がある。川の流れを想像しながら歩くのもまた楽しい。
緑に癒やされながらしばらく歩き、並行して走る城山通りの経堂駅入口交差点近くのベーカリー “Onkä” さん(※)を訪れた。
店内は3, 4人で一杯になる可愛らしいお店。淡いグリーンの壁に小さくジグソーパズルのマークと “Onkä” の文字。正面に2つのショーケースが並び、中の2段とケースの上に色々なパンが並んでいる。遠目に見ても美味しそうで、一気に期待が高まっていく。ただしお客さんの影になってパンの名前とか詳しいことは分からない。はやる気持ちを抑えながら入店の順番を待つ。店に着いた時は入店待ちの2組目だったが、いつの間にか7, 8人ほどの列になっていた。
順番が来て購入したいパンを同行者と交互に店員さんに伝えていく。別々に選んでも被ることがほぼ皆無であることはこれまでの経験から分かっている。よって相談して選ぶ必要は無く、自分が食べたいものを選んでいけば良い。決めているわけでは無いが、自分はシンプルな食パンやバゲット、チーズやこし餡のパン、それと特徴的な店推しの一品を選ぶ傾向がある。今回注文したものも概ねそんな感じとなった。
□胚芽食パン [ハーフ] (250円)
□クアトロフォルマッジ (350円)
□カレーパン (280円)
□フランボワーズ (200円) [同行者]
□クレソンとゴマのフォカッチャ (390円) [同行者]
□ゆずとローズマリー (350円) [同行者]
■胚芽食パン
ハーフにするのではなかったと後悔した美味しさ。生ではしっとり柔らか、胚芽の風味が良い。そして焼いた時の生地のモチモチ感と立ち上る胚芽の香りが朝食を楽しいものにしてくれた。バターの乗りと吸収の具合が理想的で、バターの味が舌に直接感じられ且つ染み込んだバターが噛むとじゅわっと出てきて、それらのバランスが最高だった。ハーフのカットはお店推奨の4枚切でお願いしたがちょうど良い感じ。今度は絶対1本買いしたい一品だ。(^ ^*)/
■クアトロフォルマッジ
フォカッチャ生地にゴーダチーズやカマンベールチーズなど4種のチーズを乗せたパン。チーズが中央部に集中しているので、全体的なチーズ感はあまり感じられない。焼いて食べた方がチーズの香りが立って良かったかもしれない。
■カレーパン
「ココナッツミルクがベースのマイルドなカレーパン」と説明書きにあったので、その珍しさから選んだもの。リベイクして頂く。生地表面のカリッとした食感が好み。その直後にやって来るカレーは、ココナッツミルク感のある優しい甘さで、具材も鶏ひき肉とタケノコなど弾力のある小さな粒感が良く、それぞれ強い旨味が感じられる。こういうカレーパンは初めて食べたが、思った以上に美味しい。Onkäさんの創意工夫が詰まった一品に違いない。^_^
■フランボワーズ
カットしたらこし餡のパンだったので半分分けてもらい食べてみた。こし餡にフランボワーズが練り込まれていて、甘さに華やかさが加わって美味しい。「なるほど、こし餡にもこういう使い方があったのか」と気付かされた。これも工夫が感じられる一品だ。(^^)
Onkäさんの名前とマークが気になりHPで調べてみると、onkäはアイヌ語で “発酵する” を意味し、マークには「カラフルなパンがパズルのピースのようにささやかな幸せをつなげていけたらという願い」が込められているとのこと。
パズルのピースは単独では識別が難しいが、あるべき所に置いてみると何であるかが分かり、且つそれが無くてはならないものであることに気付かされる。Onkäさんのパンも見ただけでは違いが分からないが、実際に食してみるとピースがピタリと嵌まった時の感覚に似た気付きや満足感が得られるようなパンが多くあるように感じた。
考えてみれば日々の暮らしというものは小さなピースを嵌めていき、一枚の絵を作っているようなものかもしれない。どんな絵になるかは嵌めるピース次第であり、人によっても日によっても異なるだろう。ただ確実に言えることは、そのピースの幾つかが満足感の高いパンであったなら、とても美しい絵が出来上がるだろうということである。(˘⌣˘ )
※ Onkäさん情報
表参道の “パンとエスプレッソと” はOnkäさんの系列店で、両店を立ち上げたのは同一人物(Sシェフ)。現店長の下山さんは、幾つかのベーカリー店を経た後に “パンとエスプレッソと” に入り、2014年にSシェフからこちらの店を任された。Sシェフのクオリティを守りつつ、家族層の多い土地柄を考慮して表参道のレシピに新しいものを加え続けているとのこと。