故郷【review#2836】 : Koroku

喜多見駅から世田谷通りに向かって進んでいき、そろそろ世田谷通りかな？ってとこぐらいに存在している定食屋さん。

看板は泥汚れ、暖簾はヨレていて、出入口の引き戸も古めかしい感じ。暖簾がかかっているので営業しているのは分かりますが、外にメニューとか飾られてないし、どうにも入店に踏み出せない。

しかし意を決して入店。店内もかなり年季入ってるなぁ。昭和の定食屋だ。カウンタ中心、テーブル席はあるけど新聞とか電話が置いてあって座れないようになってる。

キッチンにいたのは老夫婦。おばあちゃん、とっても元気。壁に飾られたメニューを見てオーダー。おばあちゃんの指示のもと、旦那さんと共に定食作りを開始。

●鳥からあげ定食（税込700円）

唐揚げを揉み込むところから始め、そこから粉も付けています。漬物も改めて揉み直し提供。味噌汁はお椀一杯に入れてくれ、ご飯も大きな茶碗に入れられていました。

『寒いから一杯食べな。お茶もまた入れてあげるからね。』

という言葉と共に定食を提供。ダシからとっているという味噌汁。薄味ではありますが、味に奥行きはあります。具材は豆腐と大根。このシンプルな組み合わせが安心する。お漬物は醤油ベースですね。ご飯に合う。

そして唐揚げ。薄いムネ肉でしたが衣が薄く、さっくりと軽い口当たり。肉そのものも柔らかく良い感じ。下味はこちらも醤油ベース。しかし、油はそんな良いものではないっぽく、後半油浮きも目立ちましたが、全体を通して美味しい家庭的な料理で、美味しかったなぁ。

帰るとき、『またお願いします』って言われたので、再訪したいっすね。