夜空に一番近いパオ : Roma Rakuda

東中野駅のすぐ近く、山手通り沿いに9階建てのビルがある。
1階が包というアフガニスタンが中心の西アジア料理のお店。
3階で遊牧民が使う絨毯の卸販売をやってたりするので、ビル全体でそういう会社なんだろう。

こちらのBarはそのビル最上階の9階にあり、
屋根の一部が遊牧民が使うパオになってるというので一度見てみたいと思っていた。

しかし最上階へといざなうエレベータが発見できず遊牧民のごとくさまよう。
なんとか店まで到達すると、そこにはダンスのレッスン場のような空間が広がっていた。
窓側にはBarカウンターがあるのだが、そこに座ってしまうと普通に夜景のキレイなBarになってしまうので、
店内中央のソファー席に陣取ってみる事にした。

私は生ビール/エーデルピルス（650円）、同行者はシャンディーガフ（650円）を注文する。
右手にはダイニングバー風のカウンター、左手には小劇団が発表会でもしそうな多目的スペース。
そして上を見上げればパオ。
異文化交流というより、異世界が混沌としてる。

しかもお店のホームページでは、パオの内側は鮮やかな織物で飾られていたのだが、
訪問した当日は無骨な幌のような感じだった。
これがその時は使われていなかった多目的スペースの雰囲気とあいまって、
なんかこう物置とか倉庫の隅で飲んでるような気がしてくる。
窓の外に目をやれば新宿の夜景が広がっているというのに。

ベリーダンスのショーなんかをやってる日もあるようなので、
そういう日にくればもっとエスニックな雰囲気が味わえると思うのだが、
今晩は不可思議な雰囲気が味わえるのみだった。

なお、私がこの店にいる間に、エレベータで店の入り口まで来たものの、
この異様ともいえる空気感になじめず、引き返してしまったお客さんが2名いたことを書き加えておこう。