女将の拘りステーキ これでいいのだ！ : Suteki chaya shitamachi kko

東京都中野区

高齢の女将が一人で切り盛りしている
｢本物｣の神戸牛を出すステーキ店。

値上げの形跡はありましたが 130グラム
3700円也。200グラムで5900円也です。
｢本物｣の神戸牛ステーキならば格安と
言ってもいいでしょう。

そう この店のキーワードは｢本物｣です。
話好きな女将は何度もウチの肉は｢本物｣
だと繰り返していました。転じて他所は
○○だとも…肉への自信と誇りは並大抵
のものではないようです。

焼き方への拘りも大変なものがあります
話好きな女将は調理をしながら｢本物｣に
ついて語ってくれましたが基本人見知り
パン太は気の利いた返しが出来ず女将の
独り言のようになってしまい申し訳ない
思いです。

｢美味しいよ～♡｣と言いながらステーキ
を出してくれました。テーブル塩も拘り
の逸品とのことで 話好きの女将が熱く塩
について語ってくれますが 基本人見知り
のパン太は気の利いた返しを出来ず 申し
訳ない思いです。

美味しそうなステーキを前に暫しお預け
状態となりましたが次のお客さんが来た
ことでそちらへも｢本物｣について解説が
必要となり解放されました。

ステーキは温かくは無かったです。話を
聞いている間に冷めたのでは無いと思い
ます。焼き加減をレアでお願いしたので
すが、常温に戻さず焼くスタイルなので
余熱では芯まで温かくはならないですね。

しっかり焼いた方がより｢本物｣の神戸牛
の美味しさが解るかもしれません。
この辺りはご常連様のアドバイスも参考
にしたいと思いました。

｢本物｣の神戸牛は独特の味わいと香りが
ありました。普段焼き肉屋等で出される
黒毛和牛とは全く別物です。乏しい経験
で例えるならば 熟成肉の風合いに近い
印象を持ちました。

これが｢本物｣の神戸牛特有のものか女将
のひと手間なのかどうかは判りませんが、
女将曰く神戸から食べに来る人もいると
いう事が｢本物｣の証とのこと。

ご高齢の女将が独りで切り盛りするのは
大変な事だと思います。ご飯や付合わせ
の小鉢を食べれば 当日に全ての仕込みを
することが困難になっている事は解るの
ですが、儲からない仕事なので跡継ぎも
いないそうです。

人見知りパン太でも女将の拘りと情熱が
詰まった店が末長く続く事ことを願わず
にはいられません。これでいいのだ！