穴場焼肉　ロースが旨い店 : Kinsui

東武スカイツリーライン五反野駅徒歩1分以内。
駅の目の前にある惣菜屋さんの2階にある焼肉屋さんです。

自分が10代の頃から通っていた焼肉屋さんなので、少なくとも30年～40年は歴史のある焼肉屋さんかと思われます。
内装は何度かリニューアルされてはいるものの、今でも昭和の面影が残るシブい造り。
かと言って薄汚い焼肉屋さんと言う訳ではなく、キチンと清掃が行き届いていて、焼肉屋さん独特のベタついた感もありません。

昔から家族経営のようで、調理はご主人、接客は奥さんがこなしております。
その昔からクール感が漂い、一見冷たく感じる奥さんなのですが、実はそんなことはなく慣れてしまえば優しく接してくれます。
また最近では娘さん？と思わられる美人の看板娘も加わり、店の雰囲気作りに花をそえております。(笑)
それにしても、自分が通い始めた10代の頃、よく客席で遊んでいたお子様があの看板娘なのかと思うと、感慨深いものがありますね。

そんな焼肉屋さんの名物が炭火で食べる「ロース」。
全体的に焼肉は何を食べても旨いお店ですが、敢えて特徴を言うのであれば「ロース」に特化しております。
そのロースの種類は3種類。
ロース（900円）・霜降りロース（1100円）・上ロース（1400円）
写真は全て1人前の量で高級焼肉屋に比べるとかなり多め。
2人で色々な肉を食べたければ、1人前で十分な量です。

その昔は「赤身のロース」もあり、このお店で一番好きなメニューだったのですが、残念ながら現在はないようです。
その変わりと言っては何ですが、現在はカルビと見分けがつかない程、見事にサシが入ったロース。
有名焼肉店「鶯谷園」にある特上ロースと同タイプのロースです。
味もまったく鶯谷園にひけをとっていないどころか、上に感じる時もあるくらいハイレベルなロース肉です。

この日は「霜降りロース」が一番旨く感じました。
霜降りロースは上ロースに比べ300円安いのでかなりのお得感を感じます。
上ロースとどのように違うのかと申しますと、サシが幾らか多く、カットの仕方が若干薄め。
おそらく同じ厚みだと脂がしつこく感じる為、薄くスライスされているのものかと推測します。
上ロースは脂と肉のバランスが良く、厚めのカット。
厚めとは言え、肉質が非常に柔らかく、脂の甘さも素晴らしい。　もちろん肉自体の旨味も十分です！
通常のロースもほとんど霜降りロースと変わりがない肉質なのですが、こちらは切り落としの部分を使用しているような感じです。
故に形・大きさ・カットの仕方などが不揃いなのですが、安く上げたい場合はこれでも満足できるレベル。
カルビ系も並でこのサシですから、上カルビになると逆にクドさを感じる人もいるように思えます。

内臓系はハラミ以外、肉系のメニューに比べると力不足を感じます。
やはりここで焼肉を食べるならロースを主流に食べることを強くお薦め致します。
キムチも辛いだけのタイプではなく、甘みも加わった自分好みのキムチです。
この日はカクテキが特に旨かった！

ただこの焼肉屋さんの弱点として、味付けがかなり強過ぎで、かつニンニクを効かせ過ぎているように感じずにはいられません。
食べ始めこそ、この味付けで良いのですが、食べ続けているとどうしても飽きがきてしまい、脂も強いここの肉はクドさが強調されてしまいます。
この肉のレベルであれば、より肉の旨味を活かす為、もう少し味付けを控え目にして欲しいところ。
おそらく塩のみで食べても充分美味しく食べられることでしょう。
タン塩だけではなく、他の肉も是非塩味で食べたいところです。
昔の焼肉の味付けにこだわっている可能性も大ですが、この辺りを見直してもらえたのならば「鶯谷園」を超える日もそう遠くはない筈？！

この日は男2人で腹一杯肉を食べ、ウーロンハイを2杯づつ飲んで合計9700円。
CPはかなり高めで満足した焼肉でした。