점포명 |
Mugitoro Tsutaya
|
---|---|
종류 | 소바 |
예약・문의하기 |
042-661-2427 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
東京都八王子市高尾町2466 |
교통수단 |
다카오산구치 역에서 181 미터 |
영업시간 | |
가격대(리뷰 집계) |
¥1,000~¥1,999
|
지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
개별룸 |
불가 (없음) |
---|---|
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 (없음) |
음료 |
일본 청주(사케) 있음,소주(쇼추) 있음 |
---|
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
---|
訪問三軒目 「むぎとろ つたや」
近くの「栄茶屋本店」に入った流れで三軒目にこちらの店を選びました。
むぎとろと言えば、火事になった浅草「むぎとろ」をすぐに思い出しますが、お店の方に伺いましたところ関係は全くないとのことでした。
お店の面構えはとても美味しそうです。
入り口にある看板メニューを眺めながら説明書きを読みます。
「人気ご当地メニュー・とろろそば 雑味が少なくまろやかな味わいの群馬県産3Aランク大和芋を擂下し、蕎麦汁で味を調えました。是非ご賞味下さい。900円税込」
―――ここのとろろ蕎麦も900円かぁ。ざる蕎麦でも750円。マジに高い!季節もんの蕎麦はちょっと諦めるか……。
この店の季節メニュー「九条葱と寒牡丹海老のかき揚げそば」がとても気になったのですが、予算の都合上見送ることにします。
お店に入ると笑顔いっぱいのスタッフがお出迎えしてくれます。
とても愛想がよく、気持ちいいです。
15:00という中途半端なお時間にお邪魔しましたが、先客は3組おりました。
写真撮影の許可を戴いて、テーブル客が写らないよう店内とメニューを撮影しながら 入り口一番手前のテーブルに座ってとろろそばを待ちます。
「お待ちどうさまでした」
レンゲや割り箸から丼のサイズが自ずとわかります。
テーブルに置かれた蕎麦の丼は、値段に反してかなりこじんまりです。
丼の大きさは正直言って甘味屋さんの域ですね。
これで900円ですから、ガッツリ食べたい方の多くは相当ここでガックリするでしょう。
とろろそばの温かい汁(つゆ)をレンゲで一口。
―――うーむ。業務用っぽいというか。うん?待てよ?なんだこの酸味は……。
舌に当たった想定外の柑橘系に一瞬たじろぐ。
―――柚子か。なるほどね。この店の特長だな。
丼の中に柚子皮を見つけました。
他店にはない柚子の香りが実に個性的です。
しかし、かけそばならともかくとろろそばに果たして柚子の香りが必要なのか甚だ疑問ではありますが。
今度は蕎麦の上のとろろだけを啜る。
「おおっ!」
これはさすがですね。
「むぎとろ」の屋号だけに並々ならぬ力の入れようを感じとりました。
とろろの風味や塩梅が非常によく出来ており、麦飯にかけたらさぞかし美味いだろうと推察できるほどです。
この店ではとろろそばよりも「とろろ飯」を食すべきか?
大和芋の欠片(カケラ)が口に当たりました。
お店でとろろを擦っている証拠ですね。
出汁割のとろろは、評価★★★★4.0以上が妥当であると感じました。
3Aランクのせいなのか、とても美味しいです。
しかし、問題はやはり蕎麦です。
とにかく麺がグダグダで、ラーメンのように縮れている箇所も見えます。
そのだらしない印象は乱雑なネギの切り口からでもおわかりいただけるでしょう。
もちろん小麦粉の配合が多く感じられるような風味です。
蕎麦の断面は真四角形で、幅は2.0mmぐらいの太さでしょうか。
あくまでも私の邪推ですが、切刃NO.18(1.7mm)の製麺機麺じゃないかと想像します。
なお蕎麦の縮れは「ずる玉」になっているせいだと思います。
蕎麦通の方はよくご存じだと思いますので「ずる玉」については簡単に書きます。
蕎麦粉に水を入れる際、水を入れすぎるとやわらかい蕎麦玉(塊)ができます。
これが俗に言う「ずる玉」です。
麺棒で伸ばしやすく作業は楽なのですが、茹でると麺がパーマのように縮れたり、捻りが入ります。
凛とした角が立つストレートな蕎麦を目指す蕎麦屋にとってこの「ずる玉」はわりと恥です。
なお蕎麦の縮れ現象について、今働いている蕎麦屋の亭主にも裏取りしました。
取り寄せている蕎麦であれば、麺業者の水加減に問題があるのは間違いありません。
もちろん麺のだらしなさは、茹で時間や置き時間、冷水での洗いが足りないなどの要素もあるかと思います。
結局、この店の蕎麦は最後まで駅そば以下の味わいでしかありません。
待て待て、駅によっては大変失礼なことをワタシは言っておりますね。
ただでさえ、量がおやつ程度なのに900円払うのは非常にやるせないと思いますし、レビュアーの皆様に不満が出るのはご尤もです。
せいぜいワンコインレベル、あるいはそれ以下の蕎麦だとワタシは評価します。
ただし、とろろの塩梅と風味がとても良いだけに残念でなりません。
出汁の品質を上げ、きちんとした蕎麦を出せば、高尾山のとろろそばとして名店入りする可能性があります。
青海苔と鶏卵の生卵が載りますが、とろろとのハーモニーは高尾山で一番ですし、看板に恥じない味じわいです。
ごちそうさまでした。
追記1:【高尾山のとろろ蕎麦ランキング20軒】
※お店の評価ではありません。とろろ蕎麦だけのランキング評価です。
横綱 杜々(*)
大関 曙亭(山頂)
関脇 日光屋(国道沿) 栄茶屋(参道 注1) 割烹橋本屋(国道沿 注2)
小結 紅葉屋本店(清滝駅前広場) 高橋家(清滝駅前広場) 大見晴亭(山頂) 高尾山門前もみじや(中腹)
前頭 琵琶家(参道) 高松屋(清滝駅前広場)
十両 飯島屋(参道) 橋詰亭(参道) 香住(中腹) 竹乃屋支店(国道)
新入 十一丁目茶屋(中腹) やまびこ茶屋(山頂) 稲毛屋支店(高尾山口駅前) むぎとろつたや(参道) 川魚料理にいの(高尾山口駅前)
*杜々の立地は、高尾山駅と高尾山口駅の中間にあります。徒歩15~20分。高尾山冬そばキャンペーン対象外。
注1)栄茶屋本店のとろろ(特に自然薯)は評価に値する。
注2)割烹橋本屋は例外的に「とろろそば」と「せいろそば」のダブル評価です。
追記2:とろろがいいので、とろろ麦飯も恐らく美味しいと思います。ただし未食です。農業関係者が決めた3Aランクってどういう基準なのかワタシにはよくわかりませんが、最高の品質なのでしょう。スタッフの愛想は最後までよく、居心地はいいです。そう言った意味で改善の余地がある、いろいろと残念なお店です。
追記3:参考文献
・「蕎麦屋のしきたり」 著:藤村和夫 出版:NHK出版
・「蕎麦道楽大全」 著:金久保茂樹 出版:朝日新聞社