失礼ですがかなり期待以上でした。（笑） : Yoimachi No Yado Hagi Ichirin

今宵は宴です。
彼氏様との記念日旅行に今回は萩をチョイス。
萩一輪さんのお部屋の雰囲気とお料理の評価の高さを見てこちらに宿泊する事を決めました。

夕食は基本懐石、それにオプションで＋2000円の彩花、＋4000円の織姫、＋6000円の珠姫があり、今回はせっかくのお祝いの席なので織姫を選ばせて頂きました。

予約していた時間になり食事会場へ向かいます。
大きな食事会場が２部屋と、個室も何室かありました。

私たちのテーブル担当の方が出迎えて下さり、席へ案内されます。
記念日だと伝えておいたからか、窓際の席を用意して下さってました。なかなか雰囲気が良かった。（たまたまかもしれませんが）

席に着くと、テーブルの上には既に美味しそうなお料理の数々が並べられています。
飲み物を先に頼み、本日のお品書きを拝見。

先附、白魚海藻サラダ 自家製玉葱ドレッシング
前菜、蓬（よもぎ）豆腐諸味添え・花びら百合根・簾麩利休掛け・筍木ノ芽和え・豆袱紗・合鴨山椒煮・菜花砧巻き
炉物、A５国産特選牛・見蘭牛波板焼き
造里、地魚盛り合わせ
焼物、活き鮑陶板焼き
揚物、甘鯛薯蕷揚げ・蓮根・生姜餡・青梗菜・あられ
蓋物、のどぐろ煮付け
強肴、団扇海老塩焼き
椀物、陸鹿尾菜・白木茸赤出汁
食事、焼き鯛炊き込みご飯
香物、三種
甘味、小柚子プリン 苺ソース

さて、瓶ビールで乾杯！
まずはテーブルに用意されていた物から頂きます。

（先附）
カリカリに揚げられた白魚が香ばしく、良いアクセントになっていてドレッシングも玉葱ドレッシングと気付かない程臭みが無く、食べやすくて美味しかったです。
海藻とお野菜の彩りもとても美しい。
（前菜）
金色の器に盛られた色とりどりの前菜各種。
盛り付けも春らしく、淡い色使いにとても癒されます。
どれも美味しかったのですが、全体的に甘めの味付けでこれは好みが分かれそうです。
私が特に好きだったのが蓬豆腐。
もっちり濃厚でほんのりと優しい甘味が口の中に広がります。
（炉物）
こちらは見た目にもかなりテンションが上がりました。
A５国産特選牛と見蘭牛の食べ比べをお楽しみ下さいとの事。
自分でお肉を焼きますが、波板に乗せた瞬間の音。たまりません！
お肉はすぐに良い焼き色が付き、まずは左手の見蘭牛から。
柔らかくお肉の脂の甘味が凄いです。
A５国産特選牛に比べるとお肉の食感がしっかりしており、私はこちらの方が好みでした。
一方特選牛の方は焼いているとほろほろお肉が崩れるほど柔らかく、正直焼き辛くはありましたがジューシーで美味しかったです。
（造里）
サザエ、まぐろ、鯛、イカなど６種類程のお刺身が盛られています。
どれも新鮮さを感じ、甘い。
萩一輪さんで使われているお醤油がまた美味しかったです。
（焼物）
さて、最初のお料理をある程度食べ進めたところで担当の方が陶板に火を付けて下さいます。
そして登場！鮑ちゃん。
熱々の陶板の上に無防備に乗せられてかなり熱がって暴れています。うう、ごめんね。美味しく頂くから。
用意されていたバターを一緒に入れて蓋をして蒸し焼きにして下さいとの事だったのでそのまま暫く待ちます。
（揚物）
鮑を焼いている間に揚物が運ばれてきました。
甘鯛と蓮根のフリットのようなものの上に青梗菜が添えられ、とろーりと生姜餡が掛けられています。
こちら、甘鯛はお魚がそのまま揚げられているのかと思いきやすり身になっており、半分に割ってみると真ん中にはよく分からなかったのですが、何かシャクシャクと食感の良い筍？のようなものが入っていました。
予想外な工夫にビックリ。美味しかったです。
（焼物）
そうこうしているうちに陶板の火が消え、蓋を開けてみるとふわぁっと湯気が立ち、共に蒸し焼きにされた鮑様がお目見えです。
正直この時点でお腹が苦しかったのでほぼ彼氏様に食べてもらったのですが、ぷりぷりで柔らかさにかなり驚いていました。
私は肝のみ頂きましたが、全く臭みも無く濃厚。
（蓋物）
のどぐろの煮付け。これは嬉しい一品。
こちらも一口頂いただけでしたが、身はふんわり、しっとりで柔らかく、一緒に添えられていた大根もお出汁がよくしみており最高でした。
（強肴）
団扇海老は今回が初めてのトライだったのですが、多少の食べにくさはご愛嬌。
海老の味が濃厚で潮の風味も良く美味しかったです。
（椀物）
白木茸というきのこは初めて知ったのですが、キクラゲの食感で見た目は半透明です。
コリコリと食感が良く、赤出汁がまた良い。
お腹いっぱいになっていてもこればっかりは完食してしまいます。
お味噌の旨味が身体にしみ渡ります。
（食事）
すみません、お腹が限界で一口も食べられませんでした（泣）
（香物）
三種類のお漬物。
よく浸かっていて美味しかったです。
（甘味）
こちらはプリンと言うより寒天に近い食感。
甘さも控えめに作られていて沢山のお食事の後でもさっぱりと頂けました。

以上。
長くなりましたがお食事の感想です。
トータル的に大満足のお味で、見た目、ボリュームも申し分ありません。
（ボリューム的には男性にはちょうど良いくらいで、女性には少し多いぐらいだと思います。）
ただ、欲を言えば接客に対する事ですが強肴までのお料理を出して頂くスピードがとても早く、次々と持って来られたのであまり一品一品の余韻を楽しむ暇がありませんでした。
待たされるよりは確実に良いのですが、何だか忙しなさを感じましたね。
旅館で頂くお食事はゆっくりと日常を忘れて楽しむ特別なものなので、忙しいのは分かりますがそこがもう一つと言う感じでした。

そして余談になりますが、今回記念日を迎えたと言う事でケーキの用意をお願いしていました。
ケーキを出すタイミングなど親身に相談に乗って頂け、かなり印象が良かったです。
甘味の後に出して頂いたのですが、このケーキも可愛らしくてとても美味しかった！
記念にプレゼントまで頂いてしまいました。
ありがとうございます。

ご馳走さまでした。