本格茶懐石と高アルカリ源泉掛け流し温泉が楽しめます : Fuefukigawa Onsen Zabou

我々は、平日宿泊基準で3万円前後の温泉旅館に泊まることが多いのですが、その中でもトップクラスではないかと思います。

◼️料理は、
本格茶懐石で和食の王道の料理が出てきます。特別に食材で豪華さを競うのではなく料理そのものの格式と味で勝負といった感じが気に入りました。

まずは折敷に１汁３菜：ここで出てくるご飯は粒が立っていてちょうど秋上がり寸前のご飯。白味噌の汁は冬場に体が温まる一品。向付は真鯛のお刺身です。

お椀は大根の下から春の芽吹きのように菜の花が顔を出す。そして湯葉とハマグリ真薯をピュアな汁とともに。

進肴・強肴としての焼き物は、魚と肉の２品登場。魚はアマゴ（岩魚）、お肉は甲州産の甲州牛・ワイン豚・信玄鶏の３種の当番焼きで、特にワイン豚がしっとりした肉質で美味。

小肌の和物に箸洗いが来て、八寸登場。ちょっと苦味のある山菜（ふきのとう）の天ぷらにイワシの甘露煮など、これこそ和食だなと思わせる一品が揃ってます。特に甘露煮は長時間にて身もトロトロ、骨もトロトロ。

最後の湯桶も登場して、メインイベントとしての「薄茶」で締めるという流れ。

何度か本格和食屋には利用していますが、ここまで忠実な本格茶懐石は個人的に初めてだったので、新鮮な感じで本当に良かった（連れは裏千家のお茶をやってるのでその蘊蓄も聞きながら余計に楽しめました）。

◼️温泉は、
独特の硫黄温泉で高アルカリ性の極めて珍しい泉質の源泉掛け流し。トロトロした泉質がたまりません。２種類の大浴場を男女交代で利用可能で双方とも岩風呂に洞窟風呂と露天風呂に趣向が凝らしてあります。

◼️施設は、
２階にあるギャラリーという共有スペースが実に快適で、上から素敵なお庭を見ながらワインやコーヒーを楽しみつつ、本屋監修のライブラリーで読書も楽しめるようになっています。まさに滞在型旅館です。

◼️接客は、
意外に若い方が多く、みなさま教育もしっかりされていて、いつも笑顔で対応してくれてとても気持ちよく滞在することができました。

廊下ですれ違っても満面の笑みで会釈してくれるのは高級旅館にきたんだな感を感じます。

◼️アクセスは、
鉄道で行くには東京から利便性高く、塩山までJR特急で1時間半。送り迎えも無料でしてくれるので車を持たない私たちとしては本当に便利な旅館です。

以上、また通いたくなる旅館ができました。夏に来るとまたフルーツもたくさんで別の楽しみもあるそうなので、季節を変えてまた伺いたいと思います。