ラードの薫りを纏った芳ばしい衣が上質な豚ロースを包み込む : Kitsuchin Hiro

超グルメなご近所のお知り合いから「豊明にとても美味しいとんかつ店がある」と伺い、久々に晴天となった日曜日ランチにプチツーリングを兼ねてハーレーで駆経営て来た。

場所は豊明市役所の真裏。テナントが数店集まる一角に「キッチンひろ」はある。店頭とテナント奥に共同駐車場があるのでクルマでも大丈夫。

お店に入れば昭和の時代から時が止まったが如く。
懐かしさ感じる古びた店内に昔懐かしい愛着を感じた。揚げ物は油を扱うのでここまで綺麗に清潔感を保つのは目に見えない努力の証で素晴らしい。

【本日の注文】
●とんかつ定食　1,500円
●ご飯大盛り　　　200円

とんかつを揚げている間にお皿に千切りキャベツ、きゅうり、トマトを盛り付ける。

大将:「うちはみそが美味しいけどソースなんだよね？」
kouranos:「とんかつを塩で戴きたくて」
大将:「塩も美味しいね」

昔気質の職人肌の大将は自慢の「みそとんかつ」を頼んでもらいたかったようだ。せっかくカラッと揚がったとんかつにみそタレを掛けて衣をフニャっとさせるのが好きではない。

とんかつを切る前に包丁を研ぎ石で研いでから切り分ける姿が印象的である。

衣は粒子の細かなパン粉を使い、カリッとした食感を持たせたしっかりタイプの衣。形が崩れることもなく、豚ロースと衣に分かれることもないしっかりと豚肉を包んでくれる仕上げ方が素晴らしい。

ラード油で揚げられているので衣をラードが包み込んで薫りと風味にコーティングをしてくれるので口の中で広がるラードと衣の旨味が溢れ出す。

「キッチンひろ」のロースとんかつは上質なロース肉を使っているのでたっぷり蓄えた脂がついた肉自体が美味しい。ロースの脂身は脂が甘くて塩で戴くと脂自体の旨味が際立って旨い。そして、豚肉とラードを纏った衣の芳ばしさが相乗して赤身部分も柔らかい肉ながらが見応えがある。

4切れは塩で戴き、残りは別添えのソースで戴く。このソースも香辛料でオリジナルに味を整えられており、かなり刺激的なスパイシーさを持っており、ロースとんかつの美味しさを更に引き立たせて居る。

期待通り非常に美味しいとんかつ定食。ご紹介戴いた知人は「ひれとんかつ」がお薦めと言われていたが、とんかつはロース肉が好きなので、私はロースを十分に堪能できた。

とんかつ店で和からしが設置されていなかったのは非常に意外。キャベツにからしをちょっと添えて戴くと水分と和からしが反応して刺激的な辛さで鼻に抜ける薫りが強まるのであるが、拘りが強そうな大将なので質問するのは辞めておこう。

ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」