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美食/口味4.0
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服務3.7
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氣氛4.0
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成本效益3.7
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酒類/飲料3.8
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美食/口味4.0
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服務3.7
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氣氛4.0
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成本效益3.7
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酒類/飲料3.8
JPY 15,000~JPY 19,999每人
郷土の誇りを感じる素晴らしいおもてなしの膳
座位、設備
特點 - 相關信息
国道7号線から、車が1台やっと通れる細い山道を延々上がっていった先、世界遺産白神山地につらなる矢立の大自然の中に、創業明治26年の老舗のこちらはひっそりと佇む。建物は2年前にフルリノベーションされているが、木造の温もり、古き良き家具や調度品の数々、レトロな意匠、家主の拘りが各所に感じられる。
今日は連休ということもあって満室とのことだが、他の宿泊客をあまり見かけず、人と人との距離が遠く、自然と静寂が感じられるよう配慮が行き届いている。今宵ばかりは、テレビも無く、効能が豊かな東北の草津とも呼ばれる秘湯の白濁とした湯に、一人ゆっくりと浸かる。露天の辺りには静寂が広がる、耳を澄ませば、深い森の中、風の音、鳥の声、木々の揺れる囁きが聞こえる。まるで時間が止まったような至福のひと時。
心も体も洗われた後は、晩餐の時間だ。秋田杉の大テーブルの部屋に案内される。窓からは森が見える。
お洒落な半月の塗盆の上に、金をあしらった梅酒ワインと杉の重箱の前菜が運ばれる。前菜は、ミズのゼリー寄せ、熊肉と糸南瓜、秋田ほのかの枝豆、無花果の甘露煮と栗の渋皮煮。 枝豆はこの時期が美味い、豆は大きく、甘みがあり、豆の味が濃い、地元北鹿の「吟こまち」と一緒に頂くと尚美味しい。ミズは山で最も重宝する山菜だ、何でもここの渓で採れたものとか、あっさりした味わいで上品に仕上げている。
椀物は、林檎のすり流し、云わば冷製スープ仕立てだが実に美味しい、控えめな甘さ、林檎の香り、昆布など出汁の隠し味が効いていて、濃くなく薄くなく優しい味だ。
向付は、十和田湖のひめますの刺身、水清ければ魚住まず、と言われた十和田湖で、明治になって北海道支笏湖から移入したひめますの養殖に成功し、今では十和田湖の特産として名を馳せている。ピンク色の身は臭みは無く、脂がしっかり乗って、甘みもあり独特の食感だ。
焼物は、鮎の塩焼き。串に刺して焼いた鮎を桜の幹に立てて、運ばれて来た、見た目に映える登場だ。身は引き締まり、柔らかく、香ばしい。地元北鹿が心血を注いで蘇らせた幻の酒「仙台坊主」と良く合う。芳醇な味わい、キレの良さ、酒米独特の豊かな味わいが口の中で広がる。
鍋物は、大館さくら豚トントロと比内地鶏のしゃぶしゃぶだ。大館のさくら豚自体希少であるが、またその上一頭から数百グラムしか取れないトントロ、さぞかし脂っこいのかと思うと、身は引き締まり味は意外なほどあっさりしていて美味しい。
最後の〆の一杯は、大館の曲げわっぱに入った、きりたんぽと旬菜。きりたんぽ発祥の地で頂くきりたんぽはまた格別。モチモチとした食感、深みのある鶏の出汁がしっかり染み込み、新鮮な旬菜とマッチして、郷土料理だが、まるで料亭で出されるような上品な一杯に仕上がっている。福禄寿の「一白水星」と頂くと一層美味しい。
水物は、抹茶のブランマンジェ、冷たく、プリっとして食べ易い。そして、あっさりしていて、後味を整えてくれる。
地元の最高級の素材を惜しみなく使い、郷土料理なのに、大味では無く、とても上品で繊細な味に仕上げている。お酒も地元ならではのものを、沢山取り揃えていて、次はお料理と一緒に何を頂こうかと心躍らせ楽しませてくれる。郷土の誇りを感じる素晴らしいおもてなしの膳にただただ感謝。本当に美味しかった。
三日一廻りの霊泉、白神につらなる森の中の静寂、心温まる暖かいおもてなしの膳、三拍子を揃えた、一度は必ず訪れるべき最高の宿を見つけた、また必ず戻って来よう。