温泉宿で地の食材を多く使った夕朝食 : Hikage Onsen

世界遺産である白神山地の秋田県側の矢立にある日景温泉。国道7号線で矢立峠を越えたらもう青森県。その手前で国道を逸れて奥に進むと、数分のところに本当にぽつーんと温泉宿だけがある。

一泊二食付きのプランで宿泊、そのときの夕食と朝食について。夕朝食ともにお食事処で食べる。広く半個室のような場所でゆっくりと食事することができる。

＜夕食・お献立＞
[食前酒]梅酒ワイン
[先付]シャインマスカット白和え
[前菜]磯つぶ煮浸し、有頭海老芝煮、無花果チーズ、紫蘇風味大根、ローストビーフ、みずこぶ梅紫蘇合へ、ひと口胡麻豆腐
[蒸し物]茶碗蒸し 南瓜餡かけ
[椀物]嶽きみの冷製スープ
[お造り]本鮪、帆立、赤海老、妻一式
[焼物]鰤(ぶり)の塩ステーキ
[強肴]国産牛と季節の野菜 竹筒蒸し
[食事]きりたんぽ鍋 香の物(曲げわっぱの器で)
[水菓子]ほうじ茶のブランマンジェ、ミニカヌレ、さつまいも

地の食材を使った創作的な料理が多い。茶碗蒸しは銀杏ではなく栗、南瓜餡が濃厚。この辺りで採れる嶽きみというとうもろこしの冷製スープも良かった。魚も、肉も温かいまま提供タイミングを見計らって次々出てくる。

きりたんぽは初めてだったけどもっちりして美味しかった、お鍋は比内地鶏が良い出汁出ていた。曲げわっぱが木なのに軽くて丈夫で冷めにくいという工芸品。デザートも手抜きなく最後まで満足いく食事だった。

＜朝食＞
ご飯が比内地鶏のおかゆ、あきたこまちから選べる、両方のハーフも可能なのでハーフにした。おかゆもお米も美味しかった。湯豆腐は比内地鶏のスープで良い出汁出ていて美味しかった。小鉢など種類はたくさんあってどれも少しずつ、食材もセリやフキなどとても健康的な朝食だった。

＜お宿の情報＞
昭和初期からの築100年を超える建物で風情ある。中はリノベーションされており、洋室のベッドはシモンズ製で寝心地いい。部屋にはテレビがない。

館内はとても広く迷路のよう、段差も多くエレベーターも無いため足腰が弱いとキツイ。電波は建物外は入らない、館内はWi-Fiあり。ロビーのコーヒーマシーンやアイスは自由に使える。

温泉は、硫黄泉で塩っぱいお湯、宿に降り立ったらときから臭いがする。加水してぬるめなので長く入っていられる。大浴場のほか、家族風呂が4つありそれぞれ風情が違う。予約ボードで時間を決めて貸切になる。夜は月見、朝は滝を見ながらゆっくりできた。

都会の喧騒を忘れて、静かに温泉にゆっくり浸かりたいときには最高のロケーション。