美しくも武骨な粗挽き蕎麦 ~嬉しい再会。
ここの蕎麦が目を惹く粗挽きに変化した。
FBで蕎麦の変化を知り、約4年半ぶりの訪問。滅多に行かないのに声をお掛けするのは気が引けたので、会計後すぐに立ち去ろうとしたが…
「流れ星さんですよね?」
私は憚りながらも「はい、ご無沙汰しております」と答えた。そう、私はFBで顔出ししており、蕎麦の手繰り方にも個性があるようで、ご主人は私の事をしっかりと覚えていてくれたのだ。そして遠い過去にレビューにて提案させて頂いた事をしっかりと取り入れてくれたらしい。決して私の意見が全てでは無いが、リスペクトしてくれている所は素直に嬉しかったし、しばし蕎麦トークで盛り上がった…それは実に楽しい時間だった。
■親鳥かしわセイロ 900円 牛蒡+100円
まずは冷たいもり汁や塩が付く事が嬉しい。最初は塩で少々、途中もり汁で少々、そしてメインのかしわ汁で三度美味しい。
麵は製粉会社の協力により実現したという、目を惹く派手な粗挽き蕎麦。少しマッティ(モチっと・ねっとり)な食感で良く繋がっており、噛んだ時に広がる味香も、粗挽き蕎麦の長所に沿った、言わば解けるような緩さもあるために上々だ。このタイプの蕎麦は、冷温いずれのメニューにも柔軟に対応出来るし、そもそも掛かってはいないが海苔も必要は無い。
そして親鳥使用のセイロ汁は、特有の黄色い脂が浮いていて鶏の旨味は良く引きだされていて重厚だ。親鳥である以上かなり硬いが、これはこれ以上施しようが無いので割り切りたい。鶏の分量、牛蒡の分量はかなりタップリで、バランスや見た目で言うとワイルドだが、この店の蕎麦にはマッチしている。
セイロ汁、もり汁共にかなりドライ(辛口)だ。外皮をも引き込んだ野趣に富む田舎蕎麦には、甘めの汁が合いそうだし、多少なりとの甘さを加えてコクをもっと演出したほうが私自身は好みだが、そもそも更科や並粉で展開していた頃の延長なのか、それとも左党であるご主人の趣向なのか…これは個性と捉えるべきなのかも。
全体的な分量も豊富で、コスパの面では上々。蕎麦もこれからの更なる進化に期待が持てそうだし、他のメニューも試してみたくなる。
気さくなご主人が切り盛りし、吉田類も訪れた、昼酒も似合いそうな「蕎麦酒場」。老婆心ながらにもう一つ言うならば、そろそろ「ハードの部分の棚卸し」…整理整頓を含めたメンテナンスがあっても良い時期なのかもしれない。
メニューも豊富で親しみやすい蕎麦
蕎麦の名店ひしめく札幌市西区エリアにある手打ち蕎麦店。現代風なインテリアの店内は、老若男女が落ち着く空間、女性一人利用もサマになりそうだ。蕎麦・丼もの・蕎麦前含めてメニューは豊富。想咲=創作という事だろうが、オリジナリティのあるメニューは少ない。蕎麦は田舎と更科の二種類から選択できる。
■もり 600円
和モダンな器。中細のツルリとした喉越しの良い蕎麦は分量多め、250ℊ以上はありそう。コシは平均的で水切り具合はやや緩めだ。風味甘味は控えめか。汁(つゆ)は鰹出汁(煮干し?)深め、サラリとした中口タイプ。薬味はまあまあ、蕎麦湯は透明な釜湯だ。全体的に親しみやすい町蕎麦風。
後から気づいたが、田舎と更科が同時に楽しめる「二色そば700円」の設定が魅力的だ。出来ればメニューの「冷たい蕎麦」の欄にも表記が欲しかった。
ざっとの感想では、汁のタイプからしても蕎麦は「更科」が良さそうだが、豊富なメニューに応じてセレクトすると楽しいだろう。いずれの蕎麦も、それほどストイックな探求系では無いので、冷たい蕎麦ならセットもの、又は熱い種物などが良さそうだ。又、夜の蕎麦居酒屋的利用も、この店の魅力を多く感じる事が出来そうだ。
SNS等でも積極的に情報を発信している同店、色々と一生懸命な店は蕎麦にも息吹が感じられる。訪問からそろそろ一年、再訪して、進化を確かめてみたい。
店名 |
Sousaku Sobadokoro Karin(Sousaku Sobadokoro Karin)
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類型 | 蕎麥麵 |
預約・查詢 |
090-7640-1278 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
北海道札幌市西区琴似1条6-2-24 ハイムリバーフィールド 1F |
交通方式 |
在琴似地鐵一側,沿著札幌信金和串鳥之間的道路。 距离琴似 151 米 |
營業時間 |
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預算 |
¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
預算(評價匯總) |
¥3,000~¥3,999¥1,000~¥1,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 |
座位數 |
20 Seats |
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個人包廂 |
不可能 |
包場 |
可能的 可接受20人以下 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 門口有煙灰缸。 |
停車場 |
不可能 |
空間、設備 |
時尚的空間,平靜的空間,座位寬敞,有吧檯座位 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒,對日本酒講究,對燒酒講究 |
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料理 |
健康/美容食品菜單 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳 |
服務 |
可提供兩個半小時以上的聚會,提供外帶服務 |
關於兒童 |
接待兒童 |
開店日 |
2015.11.25 |
店鋪公關 |
西區政府附近有很多日本酒的蕎麥面店,想要以實惠的價格享受美酒的話就來這裡!
店主制作的考究的“蕎麥面”。店主精選的優質混合蕎麥粉,用精心熬制的湯汁制作而成的引以為豪的蕎麥汁,讓您的舌頭得到享受。午餐份量十足的超值套餐700日元廣受好評。日本酒都是喜歡酒的店主精選的考究的當地酒。數量多,價格統一為600日元。品酒套餐900日元也很受歡迎。味道正宗,女性一個人也容易進入的輕松氛圍,在各個年齡層都很受歡迎。 |
この日のランチは、粗挽き蕎麦リクエストにてこちらを選択、車で向かった。
■道産アスパラ天麩羅蕎麦(冷)980円
■ぶっかけ茗荷(みょうが)蕎麦 980円
札幌圏でも中々見ないインパクトの粗挽き蕎麦は日進月歩で成長しており、角は立たないがその存在感は十分だ。噛み締めた際の味香もこの時期としても粋に表現されている。手打ち蕎麦はご主人の姿が見えるものなのだが、こちらの蕎麦は武骨ながら懐が深く、インパクトがありつつも人懐こい姿そのもの。但し、惜しむらくは食感が少しモッサリしている事。粗挽き蕎麦においては締まり過ぎよりも緩い方が好みだが、それをもってしても…と言う感じだ。その辺りはとても良い蕎麦ながらも今後の課題・伸びしろと捉える。そして分量も豊かな旬のアスパラ天が付いて980円は中々のハイコスパで嬉し楽しい満足メニュー。
一方のぶっかけスタイルになると印象は変わる。蕎麦のモッサリ感が何故か心地良いのだ。そして冷たくスッキリとした辛汁と茗荷が涼し気にマッチしていて美味い。同行者はなみなみに盛られた汁の冷やしぶっかけスタイルは初めてだったようだが、美味しいとかなり満足した様子だった。これは女性ウケが良さそうな春夏メニューだ。
こちらの汁は、甘さをストイックに抑えた中濃型。私はもう少しコクと甘味を…と提唱してきたが、今回で印象は少し変わった。もりやぶっかけに関しては、経験すればするほどクセになる感じでこれはこれで良い個性。但し、熱い種物やセイロ(熱)は、やはり幾分の甘さやコクは欲しいが…
コスパ・味わいには今回満足、定期的に通ってみたい店となった。このご時世が明けたら、この店の真骨頂である蕎麦屋酒も楽しみだ。
最後に、そろそろ「快適環境の棚卸し」を行う時期が来ているので、そこを意識すればまだまだ評価はアップしそうだ。