一年中けんちん蕎麦が楽しめる常陸太田の老舗 : Tokiwaya

茨城県のご当地グルメとして掲げられているつけけんちん蕎麦
県の名産常陸秋蕎麦と相まってポスターなんかもよく目にする
でも、けんちんは冬野菜を使うので冬季限定だったりする店が多い
夏場はレギュラーメニューから外される
でも、一年中けんちんを出す店がこよ登喜和家
常陸太田の原産地金砂郷地区にあり正統派のゴロッとしたこんさいが特徴だ
蕎麦は細麺と太麺から選べるが、常陸太田らしい蕎麦を食べたければ太麺がよかろう
もともと、農作業で作り置きしておいたけんちんを温めて、茹で置きした蕎麦に作業の合間に食べるのが便利だと広まったけんちん
茹で置きでもしっかりかたくてのびない太麺が太田のけんちん
特に温かいけんちん蕎麦ならなおのこと太麺がオススメだ
とりあえず、けんちん（900円）
とつけけんちん（900円）を注文
どちらも太麺で頼んでみた
ちなみにもりそば（900円）と同料金なのはなぜ？？？
大鍋から雪平に移し替えてけんちんを仕上げる
よく炊いた根菜
仕上げに豆腐を手で千切り、ネギを添えて完成させる
太麺は茹で時間もちょっとかかるがワシワシと食べる男らしい麺
熱々のけんちんの中にあっても、のびる気配を感じさせない
そんな挽きぐるみの蕎麦は地元金砂郷産の常陸秋蕎麦を中心に県北の常陸秋蕎麦を使用
別棟の製麺室で製粉から蕎麦打ちまでこなした二八
また、カエシは4ヶ月以上熟成させた自家製のカエシ
隠し味に焼酎を加えているらしいが、けんちんでそれを確認することはできないほどのまさに隠し味
醤油も出汁も強いが、熟成させ、そして根菜の旨味が染み出しているせいか、醤油の角は丸くなんとま深い味わい
鈍だけと素朴な味はまさに田舎蕎麦
好き嫌いはあろうが、この塩っぱくて甘いけんちんが常陸太田の郷土料理なのだろう
洗練されていない地の味を楽しめるのは貴重
好みは分かれるだろうが、ぜひ一度は食べてみたいけんちん
ごちそうさま