最後の屋台村を堪能（旅先ご飯） : Inaka Ryourikasan

恒例の夏の東北夫婦旅。北東北の温泉巡りが終わって三陸に出ます。
大船渡に泊まるのは２回目。2年前に来たときは復興作業員の宿泊用に建てられたパンションが夏休み期間中空くので、そこに泊まりました。パンションとはペンションと同義語なのですがわざと変えてるようです。そのときもこの屋台村に来て、とても印象的な夜を過ごしたので、もういちど来たかった。屋台村は来年3月で終了なのです。今回は屋台村そばのホテルを予約しました。行ってみてびっくり。ふつうのビジネスホテルかと思ったら、1階に結婚式場がある巨大な新築ホテルでした。掛け軸のかかる落ち着いたロビーを横切るとき、ふたりともラフすぎる格好だったのでちょっと気が引けました。
チェックイン後さっそく屋台村へ。ここは若者でいっぱいです。帰省してきた若者と地元の若者が飲み明かすのです。それぞれ個性的な２０店舗ぐらいが集まり賑わってます。中央にあるベンチとテーブルでも各店からテイクアウトして飲食できます。前回来た「えんがわ」という店はもうなくなっていて、今度はどこにしようか迷います。なにしろ若向きの店が多いので。2周回ほどして年齢層が高そうなこちらに決定。常連ぽいお客さんがコの字カウンターに並んでます。でもママさんがどうぞ～と招き入れてくれたので着席です。屋台村はどこもほぼ同じレイアウト。店主が常に入口方向を向く形で、客も店の雰囲気がわかりやすい。
さて注文は、メニューにあるおすすめの刺身盛合せ、ポテトサラダ、イカのみそ焼、など。この店も前回同様、なんかゆる～い雰囲気です。ママさんのキャラもちょっとトボけていて。というか、もうかなり飲んじゃってて。。。常連さんとの話もおもしろくて、いつの間にか話に加わってしまいます。岩手の人ってあけすけな田舎っぽさはないけど、かといって気難しいわけじゃない。そしてときおりとっても詩人。
お料理はちゃんと手をかけていて、お刺身もおいしかった。居心地がよくて夜10時ごろから結局2時間近くいましたかね。屋台村周辺はいろいろ開発中。新しい道路が出来たり、新しい建物が建ったり。たぶん来年来たらまったく別の街になっているのでしょう。でも屋台村でのふれあいは、どこかでずっと残っていてほしいな。