: Bisutoro Noppo

相鉄線天王町駅近くに数ヶ月前に出来たお店。
公園前で天王町駅から横浜ビジネスパークに向かう道沿いなので、場所的には好立地です。

ランチどきにはかなり多くの近所の会社員が店の前を通ります。ただ、見ていると、見向きもせず通り過ぎる方が多いです。

すぐ隣にはこの辺りでは高級なフレンチ店Gentillesse KOMACHIがありますが、こちらは値段がランチでは高すぎる様でビジネス客の用途には合わない様子。

こちらの店もそうなのかなと思いましたが、ランチはパスタランチ900円のみ。横浜では若干高めですが、特に問題のないレンジ。

実際に店内に入ると近所の主婦グループが多い様子。
店内には空いてる壁のスペースにところ狭しとメニューが貼られ、まるで駅前の大衆居酒屋の雰囲気。
その為か客も狭い店内の割には大声で話す方が多く、かなりカジュアルな雰囲気。
お店自ら雰囲気を壊しているんだから仕方ないのでしょうが。。お洒落にしようとしている部分とそうで無い部分が目立ち、かなりチグハグで、お店の方向性に迷っている感じも見受けられます。

料理を頼むと、しばらくするとまずはサラダとパンが運ばれてきます。パンは温められており、好感が持てます。ただ、サラダは大きな皿に盛られていますが、見た目ほどの量は無いのと、野菜のクオリティはイマイチ。ドレッシングもビストロともイタリアンとも違うもので、ノンオイルの和風っぽい。

肝心のパスタは何故かスープパスタの様とも言えるくらいサラサラのソースがたっぷり波波と。乳化もしていないので、かなり素人レベルの調理。
味付けは悪く無いけど、アラビアータというほど、トマトも唐辛子も感じない。ベーコンはまさに市販のベーコンで、パンチェッタやグアンチャーレとも程遠い。白菜もディナーの残り物を使っているのではと感じる。麺も市販のスパゲッティの乾麺。ランチだから仕方ないとは思うけど、メニューにはどの様な麺を使っているか明記するか、パスタランチではなくスパゲッティランチというべきだろう。
全体的にみても、街中の古い喫茶店で出るパスタくらいのクオリティで、これに900円というのは高すぎるのではと感じました。このレベルならせいぜいパスタのみでワンコインかと。。

その辺が近所の会社員にも既に知れ渡っているせいなのでしょう。なかなか今のランチのクオリティで長く続けるのは難しいのでは無いでしょうか。

ディナーはメニューも豊富ですが、ランチのクオリティから考えると形だけではと想像してしまい、ディナーでの再訪もないです。

ワインもメニューを少し見てみましたが、内容のわりには、かなり割高な感じです。特に拘りのあるラインナップでも無く、わざわざワインを飲みに行くお店でも無いと感じました。

宴会目的くらいには使えると思いますが、ここに行くくらいなら、横浜駅まで出ようと思う方がきっと多いのではと思える感じでした。

また、外にも窓を開けるとカウンター席が現れる様な作りになっていますが、海外ならまだしも、日本で実際に利用するのは無理だと思う。一番の問題は椅子が置けるスペースの狭さ。きっと普通に座っていてもテラスからはみ出して転がり落ちてしまうだろう。
実際に怪我人が出る前に席を撤去するか、テラスの端に大きな柵か手すりをつけるべきだろう。