派手さは無い愚直なパン屋さん : PANETTON CINO

住宅街と公営団地の間の細い道路にひっそりと佇むお店。大きな通りからでは確認できない視認性の悪さは、「知る人ぞ知る」系のお店なのでありましょうか。

お店の近隣には、新鋭のスタイリッシュなパン屋さん。こちらは昔ながらの家族向けのパン屋さん。良い対比なのであります。

外観からも地域密着型だと想像に難くないお店。店先には犬小屋があって、ワンちゃんが。名前はコロネ。パン屋さんらしいネーミングなのであります。

店内には３組のお客さん。コロナ禍対応で、わんこを見ながら出を待ってから入店であります。ウッディ調と言っても差し支え無さそうな店内。「トングカチカチ方式」では無くて「ショーケース内指示方式」なのであります。

甘いのもそうでないのも、食パンもバケットも。カントナの前に并んだのお客さんは、１０個程の大量買いであります。いよいよカントナの番。ワンちゃんに敬意を払って選択したのはチョココロネ。それから焼きカレーパン。控えめなオーダーでお会計であります。柔らかい接客を経てお店を背にしたカントナは、カントナ邸宅で早速実食であります。

コロネ
パンの生地はしっかりめ。少し時間を置いたからか、チョコはややビターな感じではあるのと、チョコに結構な粘度があるのが印象的なのであります。

焼カレーパン
揚げておりませんので、油っこさは皆無のカレーパン。カレーフィリングはとても控えめな味わいで、量も少なめな感じがするのであります。こちらも生地はしっかりめでありますので、口内の水分量が急激に吸収されるパンなのでありました。

派手さは無くて、ただひたすら自家製天然酵母で食品添加物無添加のパンを造り続けている地域密着型のお店。そんな「素直で愚直」な様は、まるで高倉健さんみたいなパンであるなと、適当な感想を述べるカントナなのでありました。