繊細で丁寧、プライドを感じる。 : Kamakura Izumi

鎌倉は長谷、江ノ電の長谷駅から海に向かった左手にお店があります。
ミシュランで星が着く前から、
かれこれ10回ほど通っています。

ぱっと見お寿司屋さんとは直ぐには分かりにくいかもしれません。

扉を開くと右手にカウンター。左手にテーブル席が二つ。このクラスの鮨屋になると、接待客も多く接待客はテーブル席の方にお願いしている模様。
カウンターは8席ほど。

午後6時、この日は全てこの時間に合わせているらしく、3組居ましたが同タイミングでスタート。
イカの酒盗から始まり、白魚、鮎の一夜干し、さよりの皮の串焼きとつまみが続きます。この辺りは時期によってかなり変わります。牡蠣が出たり、鰻の肝が出たり、土瓶蒸しがでたり。

高級鮨屋、しかもある程度の名声を得たようなお店で探究心を損うようなお店も少なくない中、こちらの主人の探究心や高みを目指す姿勢というのは素晴らしいという他ありません。

握りは、イカ、平目昆布締め、金目、漬け、中とろ、さより、たこ、白海老昆布締め、玉、巻物ゴボウ、ウニいくら丼、サバ、縞鯵、平貝、しんこ、穴子。
ハズレ無し。
イカの細工は本当に綺麗。こうした江戸前の仕事、技術を理解していないと、お支払いの金額を見てギョッとするかも。

店主は、自信に満ち溢れ、
始めは怖い印象を抱いたものの、
徐々に慣れてくると冗談を言ったりと、気さくな方でした。裏方は私服のキレイな奥様。

店主の白衣の胸元に光る日本国旗が日本を代表する鮨屋であるとの自負と、
ある意味で戒めの様にも思えました。