チョッと不思議感がある空間で、かなり凄いマーボー麺を味わう : Kowloon

気にはなっていても本当にお店がランチタイムもオープンしているのか不安で、訪問に躊躇していたのが、平塚市にある「カオルーン」さんです。なんせランチの口コミが1年前のマイレビ様以来上がっていないので。
市の中心地からは離れているので、車が便利です。

1月下旬の平日、街道からまねきねこ(カラオケ店)の横の路地を入って行くと、左手にお店はありました。11時50分頃です。
そうすると、不安が的中したかのようにクローズの札が掛かっていました。Uターンしようと思いましたが、お店の前に何か貼ってあったので、営業案内かと思い車を降り入口に向かうと店主が出てきました。
お休みですか？と尋ねると、「もうすぐ開けるので中にお入りください。」と言われ、車をきちっと駐車し直してお店に入りました。
12時開店なんでしょうね。フライングで入れていただきました。

外観は黄色とベージュの中間のような色の外壁で、徳利や壺が多数並べられているという独特な雰囲気があります。
「カオルーン」は「九龍」の英語読みでもありますが、それを店名が指しているのかはわかりません。
店内は少し暗めです。テーブルを全て壁沿いに置いているので、中央に大きな空間があって広々としています。カウンター席もありますが使用していないようです。少なくとも昼は。

1人でも落ち着けそうな位置にあるテーブル席に座りました。
特におしゃれ感がある訳でもなく、特に綺麗(新しい)という訳でもなく、貼ってあるポスターなど雑多な感じがします。それがまたいいと言えなくはありません。ちょっとした不思議な世界にいるようで。
そしてワンオペです。

ランチのメニューは、「旨辛マーボー麺」(900円)一択です。大盛りは(220円増し)です。
サイドメニューとして「肉焼売」(350円)があります。あとライスも。
注文したのは、勿論一択の「旨辛マーボー麺」です。そして「肉焼売」。ライスは、最後にご飯を入れて「マーボー飯」にすることもお薦めでしたが、カロリー過多になると思い今回はやめておきました。

10分弱で旨辛マーボー麺到着。その後すぐに肉焼売も到着します。

旨辛マーボー麺は、何という迫力。大きな器にたっぷりのスープというか旨辛味噌。相当濃度があるのか、麺は沈まずにスープの上に乗っかっています、たっぷりと。そして熱々を示す湯気がもくもくと。

スープの表面を掬ってみると液体ではなく、ただねっとりとしたトロミ成分と具材が蓮華に乗っかってきます。このお店の自慢の旨辛味噌成分です。
液体スープは、器の下の方に行くと現れます。

この旨辛味噌はとにかくねっとりと濃厚。というより濃厚の域を超えています。そして辛味、痺れ感もあります。好きな花椒が効いています。

説明を読めば、青ネギ、生姜、ニンニクなどの香味野菜を煮出し、その煮汁と芝麻醤、豆板醤、甜麺醤、信州味噌などを炒め合わせているとのこと。
それにスープの味も加わっています。
下の方に行くとスープ感をよく味わえました。勿論、辛さや痺れを感じながらになりますが、丸鶏と豚ガラのダブルスープです。野菜も煮込んでありますから、更に味に深味があります。
豚の挽肉もたっぷりと入っていて、色々な食感で口内が賑やかになります。
卓上にある「花椒粉」を途中で追加すると、花椒が香り立ち、痺れ感が増します。いいですね。

そして縮れのある中細麺。如何にも中華麺といった香りが強い麺です。若干柔らかめの茹で加減で、マーボーとの相性がいいです。
但し、麺のほぐれがよくありません。なのでチョイと食べにくいです。

肉焼売はなかなかボリュームがあります。大きな焼売が3個入りです。肉がぎっしりと詰まっていて、食べ応えがあります。注文して正解でした。

食べ終わると汗汗。

満足感が高く、来てよかったとつくづく。
次回はライスもオーダーして締めをマーボー飯にするか、肉焼売も捨て切れないからカロリー過多を覚悟して両方にするかなんて、既に次回の注文に頭を巡らせたりしてしまっています。

ご馳走様でした。