世代を超えて愛される、横高生御用達の食堂。 : Kiyoshi

県立横須賀高校から徒歩１分、いつも生徒や近隣で働いている皆さんでいっぱいになる人気店で、
私も学生の頃はよく自習時間に学校を抜け出して食べに行ったものです……。
今回はたまたま衣笠に行く用事ができたので、十数年ぶりにお昼を食べに足を伸ばしてみました。

久しぶりに見るお店の外観は、記憶にある通り老舗の定食屋さんといった感じ。懐かしいなぁ。
壁に張り出された品書きも昔のままで、学生が多い土地柄か、ご飯ものとラーメンがメインです。
早速、昔大好きだった炒飯（650円）に、お腹もかなり空いていたので餃子（400円）を注文。

５分もしないうちに提供された炒飯は、具に結構大きめの焼豚、細切りのカマボコ、カニと結構
ボリュームのある逸品。他店に比べると全体的な味付けは若干薄めですが、具にしっかり下味が
ついているので、あまり薄味というイメージはないですね。
ご飯はどちらかというとしっとりした食感ですが、それでも一粒一粒がしっかりほぐれており、
べたっとしたイメージはありません。スープとのバランスも良く、するすると入っていきます。
というか、こちらの炒飯はまず見た目からして王道で、食べる前から美味しいですね。

餃子は和辛子が添えられて提供されますが、これ結構珍しい気がしますね。いや、カラシつけて
餃子食べること自体はさほど珍しくないと思いますが、添えて出されるお店は他に知りません。
辛さ自体はそんなに突出したものがないのですが、皮の甘みや具の香りがよく引き立っています。


なお、この翌日もお盆休みを利用して炒飯食べに行ったのですが、時間がお昼すぎということも
あり、部活帰りの生徒さんや休憩時間のトラック運転手さんらしき人たちで、店内は満員状態。

中には小さなお座敷で大の字になって仮眠をとっているおっちゃんもいて、いつもの私だったら
「混んでるのに迷惑だなぁ」と思うところなのに、何だかそれも風景の一部として思わず笑みを
浮かべてしまいそうな、そんな穏やかな雰囲気の「昔からある町の食堂」ですね。