塩~味噌~醤油
今年4回目は前2回の注文を踏まえて『わんたん入りしょうゆらぁ麺』を選択。
[神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14]
きのうは静岡県島田の「百名店」から東海道線で戻ってくるプランを立てていたが悪天候で頓挫。
24分遅れで着いた前回同様3連休の初日というシチュエーションのため今回は4時間半前に自宅を出発。
小田原で一軒寄ったあと渋滞の波に身を任せる。
時間を潰しながら10分前に飯田商店の駐車場に入った時はまだ小雨模様だった。
◇わんたん入りしょうゆらぁ麺/2150円
[具材]
チャーシューは天城黒豚。
ワンタンは純粋金華豚と山水地鶏の二種。
[スープ]
淡さとまろやかさが共存する醤油ダレ。
いつもと同じ仄かに香るヤワらかな風味のスープだが今回は一段と優しい味わいに感じた。
[麺]
この日の『しょうゆらぁ麺』の主役は間違いなく「麺」。
今までここで口にした醤油の麺の中では最もメリハリの利いた仕上がり。
[感想]
前回が訪店50回目だったのかこの日で50回目なのかハッキリしないが、
最初にきた時に食べたのは『らぁ麺 しお味』と『らぁ麺 しょうゆ味』。
下調べをしていたため頭の中にインプットされていたもののそれでも実際に口にした時はそのヤワさに驚きを覚えた。
その後、訪店を重ねるに従いスープも麺も同じように見えてその都度微妙な舵取りでその日だけのオンリーワンを創り上げていることに気づく。
この日食した一杯はまさにこの日だけのスペシャルな味わいだった。
限定・味噌らぁ麺(わんたん入り)
今年3回目の予約GETは土曜午前11時の枠。
今回で湯河原詣出も50回に達したはずだが訪店50回にして初めての「みそらぁ麺」。
自宅を出たのは午前9時15分。
3連休の初日なので余裕を持っていつもより少し早めに出発。
途中、二宮で西湘に入るか一瞬考えたが国一をそのまま直進する。
ところが交差点を越えた瞬間まさかの大渋滞。
車列の波は遅々として進まず時間だけが過ぎてゆき焦りが生じる。
とりあえず店に電話を入れて遅れることを伝えたものの11時半までに着かないと自動的にキャンセル料2000円が発生。
30分後、国府津まで辿り着き親木橋からなんとか西湘に入る。
西湘はガラガラだった。
ただ早川で降りたとたん再び渋滞に掴まる。
時計を見るとその時点で予約時間の午前11時は過ぎていた。
結局、飯田商店の駐車場に滑り込んだのは締め切り6分前の午前11時24分。
顔馴染みの社員さんに詫びを伝え食券を購入する。
同時にアルバイトの若い仲居さんに限定があるか訊ねると密かに期待していた「みそ」が今日はあるとの返答。
雲呑をトッピングして食券を渡す。
◇限定 わんたん入りみそらぁ麺/2150円
個人的に「味噌ラーメンNG派」だが着麺した丼の中を覗いた瞬間、
見たことのないビジュアルに一気に期待値が上がる。
一通り画像を収めていざ実食。
[麺]
ここの醤油用&塩用の麺は極端に柔らかく繊細な中細麺。
対して初めて食す味噌用の麺は今までとは異なる確かな歯応えの太麺で有名な既存のメーカーと比べても噛み応えがあり味が強い。
[スープ]
強めの味噌ダネでありながら基本の出汁のなかに「うまみ」「コク」「甘み」「塩味(えんみ)」と仄かな「酸味」など天賦のバランス感覚の絶妙さを感じる。
[具材]
今回の『みそらぁ麺』を演出する数種の具材はいずれも素材の個性を引きたてながらそれぞれが収まるべきところに鎮座していた。
[感想]
一見して目を引くビジュアルにも驚いたが一口目を口にした瞬間頭の中は『飯田WORLD』になっていた。
日本人が想起する味噌らーめんのイメージに対して正面から挑んで作り上げた濃厚さとコク味の強い一杯はまさに王道を越えた『みそらぁ麺』だった。
3週間前に食した藤沢【らぁめん 鴇】の[限定 味噌]と今回の【飯田商店 本店】の[限定 みそらぁ麺]で「味噌ラーメン」に対するイメージを根本から変える必要性を痛感した。
一杯2200円の価値観
今回は先々週の木曜に続き今年2回目の予約HIT。
湯河原到着は午後12時40分。
入店は午後1時7分。
昨秋から訪店が開いたあいだに一律200円upと価格改定されている。
原材料高騰の中、苦渋の末の決断と聞く。
それでも庶民の感覚からすれば1800円~2700円はたとえ美味であってもラーメンへの対価としては高い。
更に予約時のシステム料390円が加算されるため実質1杯約2200円~約3100円と高額。
ある者はステータスを求め、またある者は「日本一のラーメン屋」への期待感を抱き「一生に一度」の思いで遠路遥々やってくる。
当方が長年見ている印象では、男性客のほぼ10人が10人連食を前提に注文している。
土産も購入すると一人一万円ぐらいの予算もめずらしくないと思う。
ただ物見遊山でくる客足がいつまで続くかはわからない。
数回だけならリピーターもいるだろうし中には当方のように定期的に通う顔馴染みも一定数はいるだろうが都心の店とは条件が異なるためそう極端に多くはないはずだ。
百名店巡りをしていることもあって自分も昨年は10回くるのがやっとだった。
また個人的に二の足を踏む要因となっているのが、
ここ数年変わらないメニューの固定化と他店のように限定メニューがみられない点。
基本的に「らぁ麺」と「つけ麺」を醤油・塩の順にローテーションしてオーダーしている状況。
願わくはトッピング類をふくめて選択肢が広がることを期待したい。
◇しおらぁ麺/1800円
[スープ]
着麺したスープを眺めるといつにもまして黄金色に輝く色目の美しさに目を奪われる。
ダシについては若干の変更があったようで私見では豚を抑え気味に旧来の瀟洒な味わいにフィードバックしている気がする。
スープの表面を見てもそれは感じることができる。
[麺]
麺量は160g程。
この麺に嘗ての脆弱さはみられない。
繊細でありながら、しなやかな食感で一本一本の麺立ちを感じとることができる。
[チャーシュー]
今日の豚種はTOKYO X。
久しぶりではなかろうか?
去年は脂身の甘みの強い『霧島高原純粋黒豚』が続いていたように記憶している。
比べてXの脂身はしつこくないのが特徴。
両種の大きな違いは融点の差と聞く。
[総評]
当方の年老いた味覚では判るはずもないものの、
これらのファクターを店主がどう生かしどのように活かしているのか?
勝手に挑戦状を受け取っている気分でゆっくり味わってみる。
単に個人の好き嫌いでいえば今回の「しお」は自分にはとても合っていた。
この点は食べ手の世代差も影響するところなので一概に良し悪しはいえないが自分は満足しながら完捲できた。
この日どんぶりを運んできてくれたのは石川県出身の彼で不躾ながらご実家の状況を訊ねると『大丈夫です』とのことで安堵する。
また【飯田商店】の公式Xでは募金の報告と案内が出ている。
この場を借りて今回被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げますと同時に一日も早い復興をお祈りいたしております。
ドライ・ポモドーロ
およそひと月ぶり。
先週の予約分は木・金の二日間だけという狭き門だった。
◇つけ麺 しお味/2000円
[スープだれ]
去年の夏頃から塩味(えんみ)を抑えた味つけになっていたが、
今回はライトな方向性がより明確になった気がする。
正直、個人的にはもうすこし塩気が欲しいところ。
[麺]
挽きぐるみ風の黒色麺の方が更科風の白色麺より若干幅広に切り揃えられていた。
その分いつもよりカドがなく滑らかに口中に入ってくる。
[具材]
これまで付き合わせで出ていたマッシュルームからサンマルツァーノ種のドライトマト(ポモドーロ)へと変更されている。
運んでくれた顔馴染みのお弟子さんによると
『そのまま何もつけなくても甘みを感じられて美味しいです』との説明。
当方も数年前にサンマルツァーノを栽培したことがあるが濃厚な風味はドライフルーツにするとより旨味が凝縮される。
[寸評]
総体的に今回も満足度の高い一膳だった。
一言...素晴らしい
6月に車椅子の母を連れてきて以来2ヶ月振りの訪店。
ただこの日の目当てはここではなく先週でかけた網代の【うお静】。
HP上のカレンダーで『うお静』の盆休み明けを確認して同じ日に飯田商店の予約を取った。
ところが自宅を出る直前に『うお静』のHPを確認すると17日まで休みのアナウンスが出ている。
まさに「目が点」状態。
急遽、一軒目を移転したばかりの【麺の蔵】に変更。
おそらく神のスケジュールには初めから『麺の蔵』の名前が記されていたのではないだろうか?
実に美味かった。
気分を新たに目と鼻の先の飯田商店へと向かう。
食券を購入後、オーラスで暖簾をくぐる。
◇しお らぁ麺/1600円
先に『麺の蔵』で塩ラーメンを食べていることもあり「つけ麺」のボタンを押そうとした瞬間、顔見知りの女性スタッフから『つけ麺は終了です』との声。
それなら少し前に再開したと聞く「煮干らぁ麺」のボタンを見つけるも今日は用意してないとのこと。
結局、塩らーめんの連チャンとなった。
[スープ]
いつものごとく「黄金色(こがねいろ)」に光り輝く魅惑のビジュアル。
油脂の量は気持ち少なめに感じる。
そのぶん他の食材を感じやすくなったためだろうかはたまた気のせいだろうか今までにない香味に気づく。
的外れになるのはイヤなのでここでは記さないがどこか懐かしさを覚える味覚だ。
[麺]
だいぶ馴れたが基本的に飯田商店の麺は当方にはヤワすぎる。
ただスゴイと思うのはこれだけヤワらかくても崩れずダマにもならない。
個人的な好みとは違うが最高峰の技術を味わっている感慨がある。
[具材]
海苔・豚チャーシュー・シナクク・白髪葱にこの時節としては早い柚子が浮かんでいる。
今日の豚肉は飯田商店定番の『霧島高原純粋黒豚』で一段と香味高く脂身の甘みが強かった。
これだけしっかりした旨味と脂身なら一枚で充分。
これ以上乗せるとラーメンの風味自体が変わってしまうため最近はデフォでの注文にこだわっている。
ただワンタンはベター。
今回は『麺の蔵』の塩とスタイルの異なる『飯田商店』の塩の両方を楽しむことができ
この上ない満足感を味わいながら相模湾伝いに帰ってきた。
御礼詣
今回、初めて母を連れてきた。
予てからの約束でもあり、また3月に母へと頂いたお土産のお礼参りでもある。
日曜日の午前11時の回ということでハードルも高い中、
予約開始と同時に一度のトライで予約完了できたことは幸甚だった。
今から15年以上前、毎週のように真鶴漁港脇の【宵】に母と連れ立って食事にでかけていたことを思い出しながら通い慣れた海岸線を久方振りの親子ドライブ。
店舗到着は開店10分前の午前10時50分。
以前から車椅子での訪店になることは伝えていたため準備をしてくれていた。
◇わんたん入り しょうゆらぁ麺
今回の麺はいつにも増して若干ソフトな面立ちに感じたが芯はしっかり残っている。
このあたりは今更ながら流石だと感ずる。
醤油にしろ塩にしろ、ここ最近はデフォでのオーダーが続いた為、
ワンタンが加わるだけで風味が異なることを再確認する。
またスープ自体も油脂(あぶら)の用い方に変化を感じた。
チャーシュー(豚)は今回も霧島高原純粋黒豚。
いつもながらの優しさと力強さの共存を感じる飯田商店ならではの一杯だった。
おやさいごはん
今回は土曜日の午前の回が取れた。
当日は春の陽気も桜も満開の晴天の空の下。
伊豆半島の玄関口にあたる湯河原は観光客で賑わいを見せていた。
◇しお らぁ麺 / おやさいごはん
図らずも初めて5点満点をつけた前々回と同じ組み合わせにしてしまった。
あとで「失敗した」と心の中で呟くも遅かりし。
矢張りというか当然というか前回の『しお らぁ麺』の印象が強すぎて心ならずも比較の対象になってしまった。
食べ手であるこちらの体調も加味するためラーメンとの出逢いも一期一会だ。
反面、もう一方の『おやさいごはん』は前回よりも更に印象が良かった。
前回は硬かった芋茎もこの程度なら歯が立つし、
なにより蕗の薹の鮮烈な味覚と残り香が丼ぶり全体の印象を際立たせていた。
らぁ麺だけでなく料理屋としての更なる飛躍を期待させる今回の湯河原詣でとなった。
7日振り
一週間前の訪店の帰りに飯田商店の御母堂から拙母へと餃子・焼売を頂戴したこともあって
母を連れていこうと12日・日曜日の予約に臨んだところ予約開始直後に一発で予約画面が開いた。
ただ4ヶ月の入院から退院したばかりのため結局自重することになり再度一人分の予約にtry。
なんとか再度予約を取ることができた。
今回のオーダーは、塩つけ麺に肉丼。
◇つけ麺 しお味・おにくごはん
どちらかというと最近の塩つけ麺のスープは以前に比べて淡い傾向にあったが、
今回の『つけ麺 しお味』は今までの中でもっともライトなテイスト。
日常から濃い塩味(えんみ)の嗜好性のため若干の物足りなさを感じる。
反対に薄味嗜好のタイプにはちょうど良い塩梅なかも知れない。
一方、二色の麺に関しては最近感じていたコントラストを対比したものではなかったが
個人的には今回の茹で加減の方が食べ易い。
おにくごはんは、40数回を超える訪店の中で初めて頼んだ。
インパクトは『指宿産 一本釣り本枯節のごはん』や『おやさいごはん』の方が優っていた。
それでも丼ぶりが運ばれてきた瞬間食欲をそそられた。
不滅の満点
今年3回目の飯田商店。
ここ数年はだいたい月一ペースで来ているが、
最近の湯河原は来るたびどこかしら町並みに変化がみられる。
駐車場到着は予約時間の30分前。
チケット販売時間まで車中で時間をつぶす。
暫くして車からでて店頭前の駐車場の縁に腰を下ろして待っていると御母堂がお見えになられわざわざ当方のところに来てくださった。
無沙汰の御挨拶をしながら話をしていると程なく入店時間。
◇塩らぁ麺 / おやさいごはん
たとえ商売物であっても他人様(ひとさま)が手がけたものを点数で評価する烏滸がましさは常に矜持しているつもりだ。
またなにを以てして92点なのか98点かについても明確な判定基準などはなにもない。
あくまでも感覚でしかなくそこに整合性など存在しないことも自覚している。
それゆえ食べログの評価点数の範疇では4.5点を最大評価点数としている。
一度だけ4.6をつけたことはあるが自分の中では5点は有り得ない数字だった。
それだけに5点をつけることに対する心情的な葛藤は小さくはない。
個人的には、化調であろうが旨ければ何の問題はなくそこに頓着はない。
逆にいえば、無化調を謳っている店の中で本当にウマいと思えるラーメンは極めて少ない。
それでも敢えて言うなら、今日のラーメンは無化調で表現でき得る極限のように思える。
最初に手繰った際の麺の香味は強く、なによりその麺の旨味を包括するスープが純粋に美味かった。
今、想起しても完成度からすれば5点以外は考えようにない。
尚、当方は【飯田商店】礼賛派ではなくむしろ当初は懐疑派であったことは以前にも記している。
二日ぶりの訪店
続けてこられるのは嬉しいものの今回も連食できず正直心苦しさが伴う。
当方が予約を抑えなければこの日の客単価は5000円を超える筈。
前回同様、後ろめたさに苛まれてしまう。
暫くは控えようと肝に銘じながら着麺を待つ。
☆つけ麺 しお味
それでも今年最初の「つけ麺」を目の前にすると矢張り心は躍る。
見慣れたフォルムではあるが脳裏に刻まれた記憶と融合する瞬間が待ち遠しくさえある。
◇つけダレ
塩のスープダレは最近の傾向通りチー油の香りを前面に出した塩味(えんみ)を抑えたライトな風味。
醤油のつけ汁はいつも通り強めのテイストでスープダレとのコントラストを強調している。
◇麺 / 二種
更科風の白地の麺は今回も軟らかめに仕上がっているのに対して、
挽きぐるみ風の茶褐色の麺は前回食した感覚より若干しなやかさがあった。
それでも予定調和の範疇。
いつもと同じ満足感に包まれて店を辞したが当面は湯河原通いは控えることにして、
暫くは物理的に身近な【ラーメン 将太】で「つけ麺」を味わうことにしようと考えている。
矢張り王者の風格漂う一杯
年明け久しぶりの予約は思ってもみなかった2日分をGet。
一回分のキャンセルも考えたが新年早々自ら運を手放すことはしないほうが良いと判断。
店内に入ると女性陣始め板場の若い衆も皆元気そうだ。
毎年、新年明けての訪店は自然と襟を正す面持ちで店主の仕草を見つめる。
☆しょうゆらぁ麺・バター醤油ご飯
昨年末から年明け先週までの凡そ一月で15軒の百名店を廻ってみた。
中には百名店でなくては巡り敢えない一杯を味わうこともできた。
それでも今日の飯田商店の醤油は圧倒的だった。
当方は頑ななまでの「塩派」であり、
またここ20年程の「淡麗系醤油」に関しては懐疑的な見方をしてきた。
それでも今日の一杯は脱帽だ。
唯一、自分の嗜好とのギャップを感じたのは油脂の絶対量。
昨年は抑制を効かせた風味で新たな方向性を感じていたが、
今年は新年早々パワー全開のテイストでぐうの音も出ない。
常にナンバー1の視線を浴び絶対的な存在であり続けることに対するプレッシャーは計り知れない筈だが、
そんな外野の杞憂など物ともしない圧巻のパフォーマンスを見せつけられた思いだった。
辿り着くところはやはりコレ
今週の予約受付は12月1日・12月2日の二日だけ。
自分でもよく取れたものだと感慨深い。
途中、R135号線で「渋滞か?」と焦ったものの予定通り10分前に店舗到着。
予定時刻を7~8分程押して名前を呼ばれる。
実は店に着くまでメニューを決めておらずブランク状態で券売機に向かった。
十数秒の空白のあと選んだのは前回と同じ「つけ麺 しお味」。
今更なにをチョイスしようが勝手知ったるテイストに変わりはないが、
それなら自分の中のベストメニューを信じるしかない。
☆つけ麺 しお味
前回は付け合わせの『ブラウンマッシュルーム』の登場に心躍らされた。
今回の新たなる発見は黒色麺の温度。
今迄と違い冷麺風にキリっと低温調理されていて、
常温の時より昆布水との絡みはマッチングしているように感じる。
これによってビジュアルや食感のコントラストにくわえ更に対比を確立している。
今日のチャーシューは鹿児島純粋黒豚と東京X。
マッシュルームは山形産。
究極の「つけ麺」は今日も至福の出来栄えだった。
新たなるつけ麺トッピング
令和4年10月晦日の湯河原は晩秋とは思えぬ穏やかな陽気。
国道135号の海岸線も順調で計算通り10分前に到着。
記憶違いでなければ今回が38回目の訪店になるが実に午前中の入店は初めて。
開店の合図となる暖簾を予定時刻より少し遅れて店主自ら掲げる。
☆つけ麺 しお味/2000円
それまでの昆布水を基調としたスタイルから大幅な刷新を施し、
現在の「つけ麺懐石」とも言える様式を世に問うたのが2019年6月。
その後、ほうとうとも見紛う幅広麺やチャーシューの誂へ方を工夫するなど
様々な試みで食べ手を誘発してきたが暫くぶりのリニューアル。
数日タイミングがずれていたら味わえなかった。
今回の最大のポイントはブラウンマッシュルーム。
このマッシュルームの傘の部分に出汁が張ってある。
最近の飯田商店は全体に和のアレンジメントが強く出ている。
単に一つの食材という目につく部分ではなく、
味覚をふくめた総体的な方向性に日本料理としての「らぁ麺」のビジョンを感じる。
すべてが鞘に収まっているとは言わないものの更に高嶺を目指していることが窺える一皿だった。
一年ぶりの「醤油」は圧巻だった
今朝ニュース番組を観ていると女優の米倉涼子嬢らに続き突然【飯田商店】店主の姿が大写しとなり早朝から驚く。
昨日6日に都内でイベントがあったようでそれできのうは午後2時からの部が割愛されたことを理解した。
自分は午後1時の枠で予約が取れたので出かけてきたところだった。
ここ最近は2週ほどフラれていたが今年は今回が10回目の予約取得。
すこし間が空いたため何にしようか前日から悩んでいたものの
店に着く直前に1年ぶりの「しょうゆ」でいくことを思いついた。
☆わんたん入り しょうゆらぁ麺
最近も印象に強く残る「醤油」はあったが久方ぶりの【飯田商店】の醤油は圧倒的なウマさで脱帽の感がある。
正直「驚いた」。
麺のしなりと質感は当方の『飯田商店』のなかでは過去イチに近い仕上がりに感じた。
同時にスープの力感も塩梅よく最後の一口まで飽くことのないウマさ。
また今回は趣向を凝らして麺とスープを完飲してからチャーシューとワンタンを個々に食してみたが実に旨かった。
店を出たあと寒風のなか御一人でお土産を販売されておられた御母堂に「実に美味かった」と伝言をお願いして駐車場へと足を向けた。
つけ麺 しお味 プラス わんたん乗せ
2022 07 02
暑かった。
とにかく今日は体調を鑑みて連食はせず一杯に集中すべく通い慣れた海岸線を目的地に走らせる。
注文は久方ぶりの「しょうゆ らぁ麺」と決めていた。
トッピングはシンプルに雲吞。
この組み合わせは予算的にもハイパフォーマンスだと思う。
しかし店の専用駐車場に車を休ませドアの外に一歩足を踏み出した瞬間お天道さまとの闘いに秒で屈する。
同時に今日はラーメンではないと悟る。
今年に入って飯田商店では「つけ麺」ありきになっているがそれも致し方ない。
それだけの価値に富んだ一皿であることは食した者であればわかる筈だ。
☆つけ麺 しお味 + わんたん/2350円
雲呑は別皿でのトッピング。
見慣れたはずのフォルムが湯気のむこうに佇んでいる。
やはり一品加わっただけでスペシャル感が漂う。
今日の塩ダレはいつもより塩味(えんみ)の丸さを感じる。
チー油感もふくめて優しいテイストだ。
麺と共に楽しませてもらったあと感慨を込めて最後に一気に呑み干す。
麺はいつもと同じ二種類。
更科風の白色の麺は前回と同じで以前と比べると若干ソフトリーな歯応え。
且つ口中での滑らかさをより感じた。
また挽ぐるみ風の茶褐色の麺はこれまでと変わらずコワ目の食感。
これを醤油感の立った藪風のつけ汁に少しだけ垂らす。
今回はこのつけ汁にいつもとは若干異なる微かなコントラストを感じる。
ひょっとしたら作り手の意図ではなく暑さ負けしている肉体が勝手に創作した演出かも知れない。
雲呑を足した効き目は想像外でトッピングの充実さもあって満ち足りた一皿だった。
今回、今更ながらにして飯田商店の麺のパフォーマンスの高さに気づく。
この点が余所でウマいつけ麺を食しても何かが欠如していると感じる相違。
食べ飽きることのない塩つけ麺
2019年に大幅なリニューアルを施して今日で丸3年。
ここのところ2週続けて予約が取れていたが今週も押さえられた。
ただ今日は海岸線にたどり着くまで想定外の渋滞に巻き込まれ途中で遅れるむね電話を入れようか考えていた。
それでも135号線に入ってからは順調に進み店に着いたのは指定時間ジャスト。
店舗前の受付におられた御母堂にご挨拶しながら待つこと数分。
今日は入口前の端席。
店主から挨拶を受けいつものように着麺までの時間を味わいつつ待っているとやがて薬味~スープが運ばれてきた。
ほどなくメインである二種の麺も到着。
いよいよ実食。
☆つけ麺 しお味
まずは更科スタイルの白色の麺を手繰る。
箸を運ぶ前に右脳に刻まれた食感が口中に伝播され、
実際に口に入れた時の食感とアジャスト・・・する筈だったが噛みしめた瞬間いつもより若干ヤワらかな歯ごたえに驚く。
悪い意味ではない。
ただ単純に予定調和という梯子を外されたことに戸惑っただけだ。
これだから飯田商店は飽きることがない。
もう一方の挽ぐるみスタイルは硬めに仕上げているため、
見た目や風味の他に食感でもコントラストの相違を楽しめる。
現状のつけダレはほぼ完成形に達した感を抱く。
「塩梅」という言葉がよく似合う優しい風味で
これに強い塩味(えんみ)や虚をつく香りは必要ない。
誇張する気はないもののこの塩ダレを味わうために通っていると言っても過言ではない。
最後になるが今回もほぼ食べ終わる頃にチャーシューと昆布水が運ばれてきた。
そのため画像を押さえることができなかった。
わんたん入り しおらぁ麺
前回の訪店でいったん区切りをつけたつもりでいたが、
TVでも取り上げられていた突然の値上がり発表を耳にして出かけてみることにした。
価格改定の理由は材料の高騰によるものではなくラーメンに対する固定概念の変革にあるようだ。
料金の面でいうとラーメンの価格の振り幅を提議すべく改定に踏み切ったらしい。
☆わんたん入り しおらぁ麺 / 1950円
ここ数回は「つけ麺」が続いていたため久しぶりのラーメン実食。
矢張り一時期感じたやや強めの風味は抑え気味になっている。
スープの表面を覆う油脂の量はそれほど変わってはいないが、
方向性としては2019年6月のリニューアル前の柔らかな趣を彷彿させる。
「旨味」を強調したリニューアル後のテイストと嘗ての飯田商店の繊細な「塩味」を感じる。
この日のチャーシューは個人的には暫くぶりの「霧島高原純粋黒豚」で抜群に美味かった。
肉厚の赤身の旨さと甘味の強い脂身のバランスが噛み合ったチャーシューだった。
まだ少し先になるようだが「新しおらぁ麺」の登場をたのしみに待ちたいと思う。
30回目の訪店で味わう至上の膳
初訪店のことは今でも記憶の片隅に置いてある。
まさかこれほど湯河原通いが続くことになるとは夢想だにしなかった。
それも今日の時点でいったん幕引きの予定。
JR湯河原駅から海に向かって歩くこと10分弱。
静かな住宅地の片隅にひっそり佇む小さな木造建ての店舗はいまやラーメンファンの聖地。
車だとR135号線を駅方向に折れ200m程走った先の路地に入ると道の両側に専用駐車場が見える。
個人的にここでは連食をエチケットにしている。
一人当たりの客単価から逸脱しないよう心掛けているためだが、
今回は【つけ麺】に【一本釣り本枯節のごはん】という最小限の組み合わせになってしまい心苦しかった。
理由は今までの訪店で【御飯物】を選んだことがなく是非注文してみたかったこと、
加えて今回の連食は店から目と鼻の距離にあるセカンドブランドの『しあわせ中華そば食堂 にこり』を予定した為だ。
湯河原エリアには
戦前からの老舗名店『味の大西 湯河原本店』や本店を凌ぐ人気の『味の大西 真鶴店』
開店前になると行列を為す『麺の蔵』に地元民が集う評判の『国味』
近年ラーメン雑誌で取りあげられる機会の多い『湯河原ラーメン』など
個人的に贔屓にしている店が点在している。
その中にあって「にこり」は別ブランドではあるものの「飯田商店」同様、店主のこだわりの集約した結晶であり、
ホスピタリティの高い接客はいつもながら感心する。
☆つけ麺 しお味 / 指宿産 一本釣り本枯節のごはん
数日前、県内寒川町の『ブリキの木こり』で目から鱗の【限定つけ麺】を口にした。
箸を置いた瞬間、飯田商店で味わう恍惚感に似た感慨に浸る。
あまりの出来栄えに二日後の飯田商店でなにを注文したらよいか考えこむほど。
それでも最終的に【つけ麺】にしたのは、
もしこれが飯田商店での最後のオーダーになるのなら
一番好きなメニューにしないとあとあと後悔の念に苛まされることは自明の理。
けっきょく心から満足できる一皿を堪能できて幸せだった。
トラブルというほどのことではないものの
配膳されるべきスープだれや昆布水が手順前後になり暫く待ちはしたが、
些細なことを気にする余地さえないくらい一心不乱に箸を運んだ。
ここは一見するといつもと変わらぬ【しおらぁ麺】【しおつけ麺】のビジュルではあっても訪れるごとに驚きを覚える。
今日は【挽ぐるみ】にあたる茶褐色の麺の口触りにいつもとは違う感覚を得る。
最後に箸をつけた地鶏も特に香しく感じた。
飯田商店で口にする数年前までは【つけ麺】を食す習慣などなかった人間に驚きをもたらせてくれた【つけ麺懐石】に魅了されたまま一旦の休演へと導かれた。
末文になったが待望の【本枯節ごはん】は予定調和を超える軽さとフルーティーさ。
後味の香りの抜けの好さと甘味は削り節だけではなく白米に起因する要素も大きいと感じる。
小生の駄文に目を通して【しおつけ麺】と同じく【本枯れ節ごはん】も味わってみたいと思ってもらえれば心から嬉しく感じるところである。
馴染んできたニューバージョンつけ麺
最初に『飯田商店』で食した「つけ麺」は昆布水をメインにしたスタイルで味わうものだった。
その後2019年にラーメンと共に大幅なメニューの刷新が施され、
「つけ麺」も現在の前身となる【つけ麺懐石】ともいえる方向性へと転換している。
この懐石模様の旧バージョンの「つけ麺 しお味」が個人的には大のお気に入りだった。
予約制後の現今のスタイルは比較するとスープダレ・麺の組み合わせに違いが見られる。
新バージョンも「しょうゆ味」「しお味」とも何度か口にしているものの多少の違和感はあったが、
今回は自分なりに食べ方を工夫して食したところ漸く店主が意図しているであろう味わいを楽しむことができた。
これ以上は望めない
店主の挨拶を受けながら半月振りの暖簾をくぐる。
今日は道中何のトラブルもなく湯河原に到着。
前回は同時に2件の予約が取れたが今回は予約開始1分以内で応答画面が開いた。
☆しおらぁ麺
昨年までの豚チャーシューは「TOKYO-X」の頻度が多かった記憶があるが、
前回に続いて今回の豚も「霧島高原純粋黒豚」。
淡灰紅色の肉質は店主渾身の黄金スープにとてもよく映える。
比較的あっさりした脂身の味わいの中に強い旨味が混在している。
また今日の麺は北海道産小麦粉の繊細を包括しながら歯触りがしっかり感じられるウマい中華蕎麦だった。
スープは一時期のアクティヴなダシ感ではなく旨味が全体を包み込むソフトな味わい。
これが堪らなく好きな一杯だ。
今年初めての「つけ麺 しお味」
そういえば券売機が最新のマシンになっていたことに今更ながら驚く。
今年の真冬の寒さも峠を越したようで穏やかな昼下がりのなかいつものように名前を呼ばれて入店。
☆つけ麺 しお味
予約制になる前のつけ麺バージョンとの相違は二点ある。
鶏の風味を見直しシンプルな様相に変更したスープだれと、
これまでの紐皮風の幅広麺をはずし二色の中細麺を対比組合わせた点。
レビュー記などを見るといずれも評判がよく広く受け入れられているようだ。
また今回トッピングされていた霧島高原純粋黒豚と地鶏の炭火焼の相性も良かった。
次も機会があるなら今回と同じく「塩つけ麺」を心づもりしてこのレビュー記を書いているところである。
少し間隔が空いた。
空いたというより昨年10月で飯田商店詣は最後にしたつもりだった。
それでも久しぶりのtryで予約を取れたのは縁があるということだろう。
それも個別に2枠取れた。
☆しおらぁ麺/1300円
今回も黄金色に光り輝く金色(こんじき)のブライトカラーに出迎えられる。
器を眺めながらあらためてどうすればこういう美しい色合いになるのだろうと見つめるも気を取り直してすぐさま実食。
前々回あたりから感じているソフトな方向性は今回も明示されている。
旨味は一口目から最後までダレることなく同時に食べやすい柔らかな風味を演出している。
時がすぎるのは早い。
気づけばあっという間の完食。
今回は麺のやわさも気にならず満足度の高い一杯だった。
席を立つ際に店主が手を止めて声掛けしてくれた為、
一周年の祝辞を伝えて引き戸を跨いだ。
中華蕎麦の最高峰のなかの一杯
26回目。
最近は来るたびにこれが最後と思い暖簾をくぐるが今回はその想いを強くして足を踏み入れる。。。
これが最後ならと券売機のボタンに手を触れたのはデフォの醤油。
◇しょうゆらぁ麺/1300円
レビューする際にもっとも神経を遣うのが味の表現。
特にここは店主と対峙する様を胸に描いて一語一語絞り出している。
陳腐な言葉だけはぜったい用いまいと思うものの、
かといって回数が嵩んでくると凡庸なフレーズの繰り返しに陥る。
端(はな)から巧みな言い回しなどできるはずもなく、
格好つけず素直に感情を表せばそれが最善と思いはしてもそう簡単にはいかない。
突き放して丸投げするようなコメントならレビューする必要はないし、
捏ね繰り回した表現を使って冗長的になるのも嫌だ。
ボキャブラリーの貧困さと頭の弱さを痛感する瞬間。
実食。
半年前の春先、丸一年ぶりの醤油は嘗てない力強さを感じたが今回は真逆の一杯になっている。
画像の色合いで判るだろうか?
醤油感は希薄で脂の量もそれほど多くはない。
若干の酸味は後味として残るものの、
スープを完捲しても油脂のしつこさは感じず旨味と共に余韻を楽しめる。
昔懐かしいシンプルな方向性を感じつつも現在のラーメン業界の最先端を走る味を記憶に沈めて湯河原を後にした。
『麺を打つ』。。。
25回目の訪店。
最初に来た時に「もう二度と来ることはないな」と思ったことを今でも鮮明に覚えている。
最近は来るたびに「これで最後だな」と思い暖簾をくぐっている。
表題は店内右壁面に掲げてある店主の「書」の題名である。
前々回も同じ席にすわったがその時は額の存在には気づかなかった。
入店すると板場の奥に製麺室が見える。
また店内奥にあるレストルームにいく際にもガラス越しに製麺室が窺える。
前回何気なく目を向けると部屋の中央に支那そばや創業主である佐野氏の写真が置いてあることに気づいた。
壁に掛けてあるのではなくイスの上に置かれている。
ここで毎朝日の出の明けきらぬ時刻から師と仰ぎみる写真の人物と対峙しつつ麺を打っている店主の姿が見えるようで一瞬足が止まる。
「大ぜいのひとがだめだといってもたえられる!あのひとがだめだといったらどうしよう」
店主の書とともに店内に飾ってある詞の一節である。
☆しおらぁ麺
今日の麺は香りが立ってウマかった。
スープはここ最近感じていた旨味が包括するような強さではなく、
麺との一体感を演出するように旨味を伴った柔らかな味わいで好かった。
TOKYO Xの脂身の甘さがより際立って感じられたし柚子の香りもアクセントになっていた。
ただ一つだけ支那竹はすこし歯に当たる感触が残った。
抜けのよい微香感
GW中に続いて今月2度目の訪店は雨天の中。。。
今日は入店して席にすわるやいなや店主から笑顔で挨拶を受ける。
前回・前々回は厳しい表情だっただけにこちらもリラックス。
☆しょうゆらぁ麺/1300円
いちばん最初に運ばれてきたが順番だけでなく今までの中で最短での着麺。
前回、主人から無言の指摘を受けた点に留意して箸を手に取る。
今回は当方も最短で箸をつけた。
スープはいつもと変わらず鼈甲感ただよう美しい醤油の色合い。
麺はやはりこのタイミングであればやわらかさの中にも食感を確かめることができる。
チャーシューは出現率の高い「東京X」。
食べ進んでスープを啜っていると気のせいか前回よりも油脂の口当たりが軽い気がする。
店を出て運転中しばらくは鼻孔に抜ける香油の残り香が続いていた。
3月の時点で出汁の摂り方を見直すような話を耳にしたがその現れかどうかは分からない。
今度は塩で確認したいと思う。楽しみがまたひとつ増えた。
ついに軍門に下る
前回一年ぶりの訪店から4週間。
22回目の飯田商店は思っていたよりも早いタイミングでまわってきた。
3月は「つけ麺しお味」と「しょうゆらぁ麺」にしたため今回は「しおらぁ麺」と「つけ麺しょうゆ味」を選んだ。
・しおらぁ麺/1300円
・つけ麺しょうゆ味/1800円
お目当ては一年ぶりの「塩」。
休養期間を経たうえでのブラッシュアップは飯田商店なら当然としても実際食してみると以前よりもコントラストのはっきりとした旨味に驚きさえ覚える。
予感はあった。。。
3月初旬に飯田商店初の部外店である話題の『LAMEN FEEL』で味わった「塩」が想像以上に力強く本家も同じ方向性に立っていることは想像できた。
しかし予定調和を遙かに超える味覚に『鶏と水のみで摂ったスープ』が代名詞だった頃の味を知るものとして「これが飯田商店か」との想いも去来する。
最初に飯田商店の名前を耳にして初めてでかけた時は嘗て見たことのない透きとおった琥珀色のスープに目を奪われるも
仄かな淡い味わいと極端に柔らかい物腰の麺に拍子抜けした記憶が残っている。
正直再訪は考えられなかった。
しかし周囲のらーめん屋店主の「飯田商店はウマイ」「将太さんはスゴイ」の声に鼓舞されて湯河原通いを始めることとなった。
転機は一昨年6月。
すべてのメニューに大幅な見直しが施されスープに初めて動物系の豚が加わった。
批判はあった。
たしかにそれまでの通好みの味から大衆寄りになったかも知れない。
しかし一口味わった時に思わず「美味い」と口にでた驚きは正直な気持ちだった。
あれから足掛け2年。。。食べる側にもその時その時で様々な葛藤がある。
確実に歳は取ったし味覚もその時の体調に左右されるようになった。
それでも湯河原にくるたびに心躍る気持ちは変わらない。
今回の「らぁ麺しお味」は心から美味いと感じる一杯だった。
前回の醤油の麺は自分にはいつものように柔すぎたが今回は許容できる範囲で美味かった。
実はこの評価をしている時点で次の予約が取れている。
次はどういう感想を抱くか今から楽しみでもある。
なぜにひとはそこを求むる
2月末日、熱心なラーメンフリークが心待ちにしていた新店が青梅にて暖簾を揚げた。
店主は1年前まで飯田商店で板場に立っていた一番弟子で飯田商店初の部外店として店を任された。
出かけたのはオープン3日目。
15時すぎに入店後ひとしきり堪能したのち若店主夫妻と言葉を交わし店を辞した。
外はすでに夕闇に包まれ小雨も降っていたが男性が独り店を見上げている。
飯田商店店主その人だった。
無沙汰の挨拶をして「予約取れないですね」と声を掛け新店の祝辞を伝えた。
それから3週間後およそ一年ぶり通算21回目の訪店。
ガラケーさえ持ったことがなかったため予約制になってからは初訪店。
以前のメニューからは『煮干しらぁ麺』が外されている。
注文は『つけ麺 しお味』1800円と『しょうゆらぁ麺』1300円の二品。
中でも目当ては一年ぶりの つけ麺の塩。
普段外では つけ麺をほとんど口にしない人間だがここの塩つけ麺は個人的にスペシャリテ!!
一昨年の2019年6月にそれまで飯田商店の代名詞でもあった「水と鶏」のスープから豚を加えたテイストに刷新したが
つけ麺もそれまでの昆布水をメインとした味から現在の「つけ麺懐石」ともいえるスタイルへと大きな変容を遂げた。
その後も、ひもかわ風の麺にチャーシューの種類や供え方を工夫したりと様々な試みでアプローチ。
今回は二色の麺が対峙するように盛りつけられている。
また予約制前に中断されていた別売の「お出汁割り」が復活した。
驚きだったのは二品目に頼んだ「しょうゆらぁ麺」。
連食ということもあってスープの醬油感が少し重い感覚はあったがここで味わってきた予定調和を超える美味さに驚きを覚えた。
ただ今回も麺の柔らかさは許容できなかった。
直接聞いたわけではないが出汁の摂り方を変えるような話も耳にした。
これからも湯河原に集う人々の期待は更に高まることだろう。
卒業らぁ麺
この時の醤油ラーメンは今回一周年を迎えた青梅の『RAMEN FEEL』店主が飯田商店の板場を独りで仕切った「卒業らぁ麺」の時のもの。
いま思い返しても飯田商店の暖簾の先には常に渡邊くんの若々しい笑顔があった。
時に板場の張り詰めた空気がこちらに伝わるような状況であっても、
彼の笑顔が清涼剤となったものだった。
卒業は正直寂しさのほうが強いものの門出として今までの感謝を込めて送りに来た。
☆醤油らぁ麺
スープの色目は濃い色調で仕上げられているものの見た目ほど醤油感は前に出ていない。
飯田商店の力感と比べるとストレートな強さではあるがふだんスープを残す自分が完捲くしても塩味は最後の最後に口に残る程度。
空の丼を見せると今は一緒に店を切り盛りしている若女将と共にニッコリ微笑んでくれた。
2020年、新年幕開けの一杯
2022年6月6日今年5回目の訪店。
ひさしぶりに「わんたん入り しおらぁ麺」を選んだ。
そこで記憶が鮮明なうちに2019年のリニューアル後に食した「わんたん入り しおらぁ麺」を2件ピックアップして比べてみたい。
☆わんたん入り しおらぁ麺
2020 01 09
前回の「わんたん入り しおらぁ麺」はリニューアル直後。
すでにレビューしてあるようにそれまでの「水と鶏のみ」の滋味深い穏やかさとは一変した一口目から旨味が広がる衝撃的な一杯だった。
この日は令和2年の営業初日で店主から新年の挨拶をいただく。
現在は席に着くと一組ずつ挨拶があるがこの時はまだ馴染客だけ。
☆わんたん入り しおらぁ麺
前回の「わんたん入り」ほどの感銘はないが、
麺はそれほどヤワすぎもせずスープの塩味を程よく纏った完成度の高い「塩らあめん」。
ただ一点、画像でも分かるが手前の豚は若干火が入りすぎたきらいがある。
それでも味にはなんの問題もなくウマいチャーシューだった。
幻の煮干そば
フォロワーさん方に辛抱強くお付き合い頂いた飯田商店の過去記はとりあえず今回で打ち止めにしようと思う。
今となっては画像でしか振り返ることのできない足跡であり飯田商店・新旧ファンの目に留まったならば幸甚だ。
☆わんたん入りにぼしらぁ麺
残念ながら現時点において湯河原本店では「にぼしらぁ麺」の提供はない。
「しょうゆらぁ麺」とは異なる滋味溢るる味わいは、
平素ニボ系を忌避している当方でも違和感はなかった。
リニューアル前のニボシは醤油感の輪郭がキリッと立った味覚だったのに対して
豚が加わったリニューアル後のニボシは双方の素材が主張しすぎることなくバランスよく仕上がっていた。
またニボシ系によくみられる節系固有の酸味・エグ味を感じることのない風味やわらかな一杯。
再びメニューに並ぶことを心待ちにしたい。
想いが蘇る極みの一皿
明日(令和4年12月1日)は、ひと月ぶりの予約を入れてある。
ここのところ10月から母親の三度の入院で奔走していたことに加え、
自身の事故もありここ数週間はSNSどころの騒ぎではなく食事&睡眠さえ取れていなかった。
体重は一気に8kg減少。
それでもようやくにしてここ最近は日常のリズムを取り戻しつつあり連日外ラーが続いている。
そのためレビューも溜まりに溜まっていることもあり飯田商店の過去記はあと3回で区切りをつけようと思う。
今回はもっともハマっていた頃の「塩つけ麺」をPlay Backしてみたい。
☆つけ麺 しお味
個人的に
食味、味&質感のコントラスト、ボリューム、バリエーション、スープだれ、等々
これ以上想像できないほど完成された一膳に感慨も一入だった。
今でもこの時期の「しおつけ麺」に巡りあえたことに感謝している。
2019年・・・新たなる一歩を踏み出す
嘗て「鶏と水」だけで摂ったスープは飯田商店の代名詞であった。
とくに醤油ラーメンは「鶏と水」のスープと「醤油」との絶妙な対比で仕上げられていた人気メニュー。
☆しょうゆらぁ麺
具材の九条ネギ・メンマ・海苔と並んで中央には存在感を示すようにチャーシューが二枚。
この時の麺は僅かながらいつもより歯応えを感じる。
前回同様、麺は口に含んだ限りではそれほど大きな相違点は見受けられない。
小麦粉の種類・比率など細かな改良点がなされているとしても当方にはそこまでは判らない。
予想通り総体的に塩と同じく万人受けするポピュラリティな醤油ラーメン。
そこがリニューアル前までの繊細な中にも旨みが凝縮した一杯を味わってきたリピーターから賛否の声があった点だろうと感じる。
しかしそれも一時的なものに過ぎず、
現時点では動物系の加わったこの一杯が飯田商店のスタンダードな味として更なるフォロワーを獲得し人気を博している。
衝撃だった「わんたん入り しおらぁ麺」
この5月で食べログへのレビューも丸1年。
いつまで続けられるかは分からないし葛藤もある。
それでも現状迷いながらも書き記していくことについてやぶさかではない。
【飯田商店】へのレビューは直近の感想をしても常に後ろに回されてしまう。
予てからの疑問だがそれならまだ挙げていない数年前のリポートを活用してみようと思い立った。
ちょうど今回ひさしぶりに「わんたん入り」を食べてきたので、
記憶に残っているうちに比較の意味で過去の「ワンタンラーメン」をピックアップしてみた。
まずは今回と同じ「わんたん入り しおらぁ麺」。
☆わんたん入り しおらぁ麺
2019 06 26
飯田商店の代名詞的スタンスであったそれまでの「水と鶏のみ」で摂ったベースから「豚」を用いたスープへと変革したのが令和元年6月16日。
長期間のインターバルを経てのリニューアルオープンだった。
それから10日後、現在に繋がる『新飯田商店』の味を確かめにでかけた。
この時の最初の一口は今でも鮮明に覚えている。
「豚」を用いたスープへの変更について事前にはなにもアナウンスされてなかった。
それだけに衝撃的だった。
ただ今は慣れたが表面を支配する油脂(あぶら)の絶対量に戸惑いを感じた。
それでもこれまでの飯田商店の味を知らないお客さんからは諸手を挙げて歓迎される確信を抱いた。
その時の確信はやはり誤りではなかった。
湯河原・飯田商店本店の幻の【煮干しラーメン】
先日、長きに亘って『飯田商店』の看板ムスメ的存在だった女性が辞められた。
とくに会話らしい会話を交わしたことがあるわけではないものの、
現在は青梅にて人気店の主人として活躍している渡邊氏を始め
そこにいつもいた顔が去っていくことにやはり一抹の寂しさを感じる。
想い出に浸りながら過去の写真を眺めていると
今まで『飯田商店』に訪店してきた回数の半分もレビューには挙げていないことに気づく。
今更、リニューアル前の画像を引っ張り出してくることに衒いがないわけではないが、
今回の想い出の一端として現在ではメニューから外されている一品を挙げてみたいと思う。
☆にぼしらぁ麺
実は2019年のリニューアル後もごく短いスパン、
本店でも「にぼしらぁ麺」を出していた期間があった。
それはいずれまたタイミングをみてレビューしてみたい。
今回挙げた「ニボシ」は画像にあるとおりとても麗美な澄んだ色合いのスープで、
全体に優しい味わいながら確かな旨みを感じる一杯だった。
回顧の意義
昨日までここ湯河原本店のレビュー欄は掲載保留となっていた。
理由は店主の体調不良により当面の間の休業が報じられたことを受けての処置。
そこでインターバルを利用して未掲載だった7件分のレビューを記してみた。
◇しお らぁ麺
当時はまだ飯田商店の代名詞であった「鶏と水だけのスープ」でこの時はまさに円熟味を迎えていた感があった。
画像を見るかぎりそれまでの塩ラーメンと比較しても全体に鶏油(チーユ)が表面を覆っていてウマミは強い。
ただ現在の塩ラーメンと比べると非常に淡い風味。
今ではマボロシとなったその繊細なテイストを懐かしむファンの声をときおり聴くことがある。
麺もスープに合わせた極端に柔らかなスタイルで強いていうと今の【ラーメン 将太】で出している麺の軟らかさに近い。
リニューアル前の「鶏と水」の塩らーめんのレビューはあと3回分ストックしている。
深い味わいの淡麗塩味
2022年4月19日。
今日は火曜日。飯田商店の予約日だ。
久しぶりに予約をしてみようと画面を開くや前回同様すぐに受付画面が提示される。
しかも今回は取り難い時間帯であるウィークリーの正午。
感謝の念を抱きつつも今回はなにを選ぶか今から試行錯誤。
参考にと以前のヴァージョンを見ていてふと目に留まった画像がある。
飯田商店の名が全国区にと登り始めた頃のいわゆる「水と鶏のみ」で仕込んでいた頃の「塩味」。
それまであまりに繊細な味覚と極端にやわらかな歯触りの中細麺に物足りなさを抱きつつ通っていたが一筋の光明を見出したのがこの時の一杯だった。
食べ進めるほどに旨味と塩味のバランスが深みを増してくる。
麺もこの時はそれまでのやわらかさだけの食感ではなく1本ずつの麺立ちを感じた。
どんぶりを置いた瞬間満足感に捉われる。
この日の「塩」の味をモノサシにこのあとの「湯河原巡礼」が現在まで続くことになるとは想像だにしなかった。
つけめんしょうゆ味(クラシカルスタル)
2019年6月のリニューアル前までに提供されていたメニューの中でも「つけ麺」は特に大幅な見直しが施された一品。
☆しょうゆつけ麺
嘗て相模原市上溝にあった『キリン食堂』時代に将太氏が憧憬していたと言う現『ロックンビリーs1』の嶋崎氏が考案し話題となった「昆布水」のつけ麺をインスパイアした一皿。
現在の「つけ麺懐石」とも言える多様な味わいと比較するとシンプルではあるが、
「ソバっ喰い」が蕎麦の香りを愉しみながら麺を啜る感覚に近い趣が感じられた。
現在の飯田商店の「つけ麺懐石風」と比較するとシンプルなスタイルではあるが人気の一品だった。
飯田商店原点のオールドスタイル・ヴァージョン
2022.04.
4月8日【ラーメンWalker キッチン】での出店が終了した。
3日間とも本店で製麺作業をおこない湯河原~所沢間を連日往復。
また茹で湯もふだん使用してるものを運搬。
くわえて今回の出店のために自費で器材を調達し
湯河原本店と同じ内容のクォリティを実現すべく並々ならぬ意欲をもって臨んだと聞いていた。
更にレギュラーメニューのほかに新しく試作した三種の限定メニューを日替わりで用意するなど
平素、物理的に湯河原まで足を運びづらい西東京・埼玉エリアのラーメン・マニアにとっては予約なしで飯田商店のラーメンを味わうことができるまたとない機会となった筈である。
そんな中、来客の多くが口にしたであろう人気の「しょうゆらぁ麺」。
今回のレビューはその飯田商店の嘗ての看板メニューだったリニューアル前の醤油ラーメンを挙げてみたい。
2018.09
☆しょうゆらぁ麺
2019年6月のリニューアル前は画像のとおり現在トッピングされている長方形の海苔は入っていない。
またこの時のスープは生醤油の色合いは希薄に見える。
ただ味わってみるとしっかりした醤油感もあり旨みのバランス感に長けた中華そばだった。
現行で味わうことのできる無化調淡麗系でいうと東京・三ノ輪の『トイ・ボックス』の醤油ラーメンが似た雰囲気かもしれない。
またいずれ当時と同じ「鶏と水のみ」のスープに出会える機会を楽しみにしたいと思う。
Never Seen Before。。。
飯田商店の代名詞である「水と鶏のみ」で作りだしたスープ。
視覚面でも味覚麺でもその特徴を最大限に映しだす「塩」の透明感あふるる様相。
嘗てみたことのないクリアーな一杯である。
猛暑となったこの夏の中でも特に暑い一日だった。。。
湯河原に着いたのは整理券配布3回目の午前9時ギリギリ。
なんとか60番目の権利を得ることができた。
ただ集合時間の正午12:00までは3時間ある。
車の中でのウェイティングは自殺行為だし海沿いのショッピングモールへと散歩を兼ねて時間潰しに歩き出す。
なんとか3時間を空費して12時少し前に戻ってきたがこの日はここからが長かった。
店が閉まっている時は駐車場代わりになっているスペースにスプリングシャワーが設置されていてミストを浴びながら小1時間ほど経過。
ようやくプラスティック製のイスに座れるところまできた。
ここから更に数十分経過した頃に食券を購入するように促される。
再びイスに戻り待つ。。。
徐々に入口へと近づき待望の入店。
☆しおらぁ麺/850円
☆しょうゆらぁ麺/900円
特に塩は自分にはピンと来ずもう来ることはないなと思いながら湯河原をあとにした。
しかし数日後、思いがけぬ気づきを体験。。。飯田商店通いを継続することとなった。
店名 |
raxameniidashouten
|
---|---|
類型 | 拉麵、沾麵 |
預約・查詢 |
0465-62-4147 |
可供預訂 |
僅限預約
OMAKASEにて予約をお受けします。 |
地址 |
神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14 |
交通方式 |
【電車】 東海道本線“湯河原站”步行約11分鐘 【巴士】 箱根登山巴士小01路“吉濱溫泉場停車站”步行約2分鐘伊豆東海巴士熱海~湯河原線“門川八幡神社前停車站”步行約4分鐘湯河原町巴士湯河原町巴士迴圈線“廣崎公園前停車站”步行約5分鐘 距离湯河原 710 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算 |
¥1,000~¥1,999 |
預算(評價匯總) |
¥2,000~¥2,999¥4,000~¥4,999
|
付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master) 可使用電子錢 (Suica等交通系電子貨幣) 可使用二维码支付 (PayPay) |
服務費收費 |
OMAKASEにて予約時に一席あたり390円の手数料を登録のクレジットカードにて支払い。 |
座位數 |
17 Seats ( 吧臺9席 (桌子4人×2桌)) |
---|---|
個人包廂 |
不可能 |
包場 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
可能的 商店前面5個單位,斜對面10個單位 (其中1個用於微型車輛) |
空間、設備 |
平靜的空間,座位寬敞,有吧檯座位,無障礙空間 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
---|---|
位置 |
家庭式餐廳 |
服務 |
提供外帶服務 |
關於兒童 |
接待兒童
改裝後,帶孩子的客人也能悠閒地用餐了。也有桌席,所以多人也可以使用。 |
網站 | |
開店日 |
2010.3.16 |
備註 |
營業將於 2023 年 5 月 4 日星期四恢復 ・請查看商店的官方網站和 Twitter 瞭解臨時關閉情況。 (https://twitter.com/iidashouta) 取消了編號票務系統,並從名為OMAKASE的餐廳預訂網站改為完整的預訂系統。 每週四至下周週一的每週二 12 點開始接受預訂。 如果您不通過OMAKASE進行預訂,您將無法在商店內吃喝。 |
[神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14]
◇つけ麺 しお味/2200円
直前3回は、塩・味噌・醤油と『らぁ麺』が続いたため今回はつけ麺を選択。
[塩ダレ]
過去の変遷の中でもより塩味(えんみ)を抑えた穏やかな風味のスープダレ。
チー油も一時期ほど多くはない。
[蕎麦汁(カエシ)]
底に少量張ってあるだけで以前と比べるとかなり少ない。
ただ江戸前では「ソバっ喰い」はツユはホンの先にしかつけずそれを「粋」とするため多い少ないは問題ではない。
最後に呑み干してちょうどよい量だった。
[麺]
白・黒のコンボ麺。
6:4の割合で白色麺が多く盛りつけられている。
今回の白色麺は角がなく今までと比べても一段とヤワらかくソフトな口触りになっている。
[具材]
黒薩摩鶏黒王の柚庵焼きは香ばしく美味。
ドライポモドーロはより甘美なテイストに仕上がっていた。
[感想]
最後のレアチャーシューまで丁寧な一膳だった。