１人前の刺し盛りさえ手を抜かない職人気質に感動 : Iri Fuku

ぼら　さば　あじ　ふぐ　かんぱち　たるみ　いか　たちうお　・・・

切り分けた刺身を魚の名前を呼びながら、菜箸で上手くお皿に盛りつけるご主人

まさかそんな作戦でくるとは知らず、うっかり油断
手元に用意はしていたメモとペンに慌てて手を伸ばしました。

先にお酒を頼みご主人の娘さんに「１人前、お刺身盛りましょうか？」
なんて先手を取られて、お願いしますとは言ったけど

まさかこんな豪華絢爛な刺し盛りが出されるとは！

少なくとも１０種の魚は盛ってある。

天草で獲れるその豊富な魚種にはビックリしたが、
その数とボリューム　それにどれも厚切りすぎる！

いくら脇役なれど、添えてあるキュウリさえ飾り包丁が施してある。
ココのご主人、かなりの名人級に違いない。

メチャメチャ多いお品書きは、優柔不断な私を大いに困らせる。
頭上にぶら下がった定番で数十種、白板にあるその日オススメが１０種類

ご主人　奥さま　娘さん　３人だけとはいえ仕込みが大変すぎるだろうし。

それとココは天草では珍しく銘酒と呼ぶにふさわしい全国の地酒がビッシリ
店内所狭し、目に移る箇所すべて日本酒　

私の大好物であるイチジクが天草で初めて伝来した地で、
その通リってような感覚で、普通にイチジク料理があったり

または

ただ豆腐にカニミソをのっけただけのが出るかと思いきや
その色に染まったカニ味噌が練り込まれて

食べた瞬間から美味すぎて、お酒と交互に手が止まらなかったり

そんなサプライズ的なお酒と料理に　
もうちょっと天草にいさせて！　って願わずにいられない。

ココが２軒目ではなく、午後９時の遅めの予約でもなければ
もっと腰を据えて飲んでいたかったのは確か。

でもこの時間だったから、ご主人と面と向かっておしゃべりできた。
しかし太田さん上手い！　ホントあの名優さんにソックリなご主人でしたよ。