んー！ : Le pique-assiette

ルピックアシェットさんです。
京都のフレンチ・イタリアンは、多数の良い店がありますね。
今まで、そこまで外すところは経験してません。

お店の雰囲気としては、堅苦しい感じはなく、ビストロ風です。
おひとりさまでも気軽に利用できるお店と思います。

料理の評価です。ニンジンのムースなどを用いた冷前菜では、
ジュレは、再考が必要です。食べ疲れます。
根本的にもう少し他のアプローチで工夫が必要です。
ウニなども載せていましたが、素材の本来の良さはどの素材もまるで引き出ていません。
まとめているのではなくそれぞれ素材を潰していると捉えられなくもないです。
料理として正しく完成していません。

その他は長くなるので、全体の総評として記載します。

料理全体では『塩分』を多く感じます。アミューズや冷前菜を除きますが。
味が濃いのではなく、単純に塩が多いのです。
これが、全体でのバランスを崩し、評価を得るまでに至らない料理となっています。

後、コースの展開として、少し飽きを感じさせる内容でした。
個々の料理の展開が単調で、食べ飽きてしまいます。
意外性や楽しみがないのは、コース構成として宜しくないと思います。
量が多いのではなく、食がなくなります。

正しく評価できる料理がなく、もう少し全体の流れやバランスを熟慮されるといいと思います。
コスパ的には不十分で、味を含めてとても満足を得るには程遠い段階です。

まだ若いシェフですので、これからでしょうか。
他のシェフの料理を多数経験するなどによって、
コース展開、調理法や味付け、盛り付けを含めた総合的、
かつ基本的なバランスを正しく身につけることで、
本来の料理がスキルアップされるといいかな～。
京都にも、多数のお店はありますし、得るものは幾らでもある段階です。

ターゲットの客層は、若い方々なのでしょうか？
高級路線に行きたいのか、いわゆる庶民の定食屋で行きたいのか？
お店の方向性も掴めないです。

これからの展開に期待します。