店名 |
閉店Wabi suke
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類型 | 食堂 |
地址 |
京都府京都市上京区烏丸通今出川上ル岡松町270 |
交通方式 |
距离今出川 51 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
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禁煙・吸煙 |
− |
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此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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「名物にうまいものなし」とはよく言ったものですが、
どういう訳か長年愛され続けている不思議な食べ物が全国にはたくさんあります。
京都、烏丸今出川の同志社大学今出川キャンパスの西側にある
「わびすけ」という店の「いもねぎ」という料理もその典型でしょう。
名誉のために弁明しておきますが、飛び上がるほどうまいわけではないです。
しかし、何故か郷愁を誘う優しい味で、食べるとほんわかとした
丸~るい気持ちに浸ることが出来ます。
カリッと焼かれたジャガイモと、適度に炒めめらられた玉葱を
卵で閉じたものの上に、甘辛いそぼろ肉が掛かっています。
懐かしい味がすると思ったら、お袋がよく作ってくれたそぼろ肉のオムレツに
きわめて近い味わいでした。
好みでお醤油やウスターソースをつけていただくのですが、
ほんのり塩味と胡椒の香りがするので、小生はウスターソースを
ほんの少し掛けていただきました。
定食は豆腐とえのき茸を添えたお吸い物、香の物、
それから皿に盛られたご飯が供されます。
創業当時、同志社大学の構内でミルクスタンドを経営されていた経営者が
お腹をすかせた学生たちのために「ボリウム満点で安価な料理を」というコンセプトに
考案されたのだとか。創業が大正時代の初期というのですから、
その頃は結構モダンな料理だったのでしょう。
戦時中の一時期を除き幾多の学生さんや先生がたの空腹を満たしてきたこの料理が
何十年という時を隔てて今に伝わり、レトロで郷愁を誘うこの地の名物として
定着しているということはある意味京都ならではの素晴らしいことだと思います。
古い物をためらいもなく切り捨ててしまう風潮に逆らうかのように、
店のたたずまいやインテリアにもレトロな名残と残像が随所に刻まれていて、
ただぽつんと座っているだけで、いくつもの時の流れを共有しているような落ち着きを感じます。
特に圧巻なのが金魚鉢ならぬ店の中央にで~んと置かれた金魚甕。
何匹もの金魚が気持ちよく泳ぎ回る光景は見ごたえがあります。