ずっとここにあって欲しい店 : Sumiyaki Tonton

私、八木山界隈に住んでおりまして。地元もこの辺なんです。
ずっと昔からお店があるなぐらいに思っていたのですが、暖簾をくぐったのはここ最近。

お店の雰囲気は、本当に昔の居酒屋です。想像通りのザ・居酒屋。10席ほどの
カウンターのみのお店で、お料理などお店の大部分を仕切るのはママさんで、
親方さんは接客とお酒の提供と焼き方指導。とっても楽しくて優しいご夫婦です。
日曜日と月曜日が隔週で交互にお休みになるみたいなので、電話で営業しているか
確認してから行くとよいと思います。

若かりし頃はどうしても仙台駅周辺や、国分町界隈に目が行ってしまいまして、
地元にこんな名店があったなんて気がつきませんでした。このお店のお客様層は、
地元の古い常連さんや、付近にある大学の学生さんがほとんど。みんな素敵なお客様ばかりです。
ママさんと親方さんのお人柄で集まってくるのでしょう。

このお店は仙台で初めて塩ホルモンを提供したことで有名です。昔は仙台の中心部から、
わざわざ塩ホルモンを食べに来る方々が多かったそうです。

さて、本日はおすすめから生ビールとカツオ刺しをオーダー。戻りガツオの美味しさに
ついつい後ろにある冷蔵庫を見てしまいます。そうなんです。ここは日本酒が充実しているんです。
生ビールを一気飲み。早速「黒龍」をオーダー。親方さんがうれしそうにグラスにナミナミ注いで
くれます。黒龍は親方さんの一番お気に入りなんだそうです。確かに鼻に抜ける香りがとっても
華やかなのに、喉を通る時はサラッと水のように通りが良い。不思議なお酒。カツオ刺しが
さらに美味しく感じる。次はここの看板メニュー塩ホルモンをオーダー。真っ白で鮮度が抜群の
生ホルモンと炭火が目の前に準備されます。ここからは親方さんのご指導が入ります。
初めてでも優しく丁寧にご指導が入りますので、3回も通えば立派なホルモン焼のプロになれます。
両面こんがりしっかり焼いて頂きます。日本酒は「綿屋」をオーダー。塩ホルモンって日本酒が
すっごく合うんです。あ～～幸せ。最後の締めにはカルビクッパです。ココのカルビクッパは
絶品ですよ。スープが五臓六腑に沁みわたります。

お店を出た後、ふら～りふらりと酔い心地で歩きながら家に帰れるっていいですよね。
良いお店が自宅の近くにある幸せ。