湯治宿とは思えない料理とデザート♪ : Abe Ryokan

春のワサンポ2日目の宿。
お風呂はシャワーも無いしカランも水しか出ないけど、洗面所もトイレも共同だけど、布団もセルフだし、バスタオルも付いてナイけど、エアコンも無いけど、それでも美味しいご飯とお湯が評判で人々が集う湯治宿。ここにずっと泊ってみたかった♪
予約は電話のみ。スケジュールが決まって早速電話。空き室があったので即決！
今回利用したプランは1泊2食 1名8250円(込々)。冬期だった為暖房費一部屋1日500円がプラス。食事付の場合は3日前までの要予約。

【到着】in14時、out11時。場所は東鳴子温泉の川を渡った対岸の一軒宿。建物は2階建て。玄関にて優しい女将さんに迎えられ自動で消毒＆検温した後記入を済ませてお部屋へ案内。客室に入った後、館内の案内と食事の時間を選択。
【お部屋】全て禁煙で1階に喫煙室あり。客室は1階と2階に。我が家は2階の「広間なんですけど～」っていう小さ目畳の9畳間。L字に板の間があって色々使えそうな造り。もちろんテレビ、冷蔵庫付。まだ冬期扱いだったので炬燵もありましたヨ。その他お茶セット、ポットのお湯。廊下に自由に使える沸かすポット。浴衣(羽織ナシ)、フェイスタオルあり。
暖房は館内に全て通ってるパイプの中を温泉が巡って温めるシステム。ゆえに寒いってことはなかった。

【お風呂】1階に２つあり。2種類の自家源泉を持っているので泉質の違うお湯が楽しめる。現在コロナ禍もあり部屋ごとの貸切使用が原則。入浴の際「貸切札」をドアに下げて使用。目安は1回30分程度。固形石鹸はあるがその他のシャンプー類はナシ。蛇口も水のみ。浴槽のサイズ感は５人～6人くらいと2人なら贅沢なサイズ。常にオーバーフローな湯量。

【食事】夕食、朝食共に部屋食。魚料理を中心とした手作りの和食膳になってます。
・夕食は18時～19時で選択。お盆に載せて一気に運ばれてきます。食後にデザートも付きます。若女将が作っているという料理は見た目も綺麗で美味しい。西京焼きの魚、お刺身、シラウオの卵とじ、はんぺん？の茶巾蒸しはお出汁の餡かけ、ウドのキンピラ、凍み大根と人参の煮もの、イカと昆布のネバネバと満足な7品。ご飯はお櫃にて。夕食は鳴子の米「ゆきむすび」お椀は根菜のすまし汁でした。キンピラの味がちょっと砂糖強め(笑)
デザートは食事が終わる頃に毎月変わる自家製スイーツかフルーツのどちらかを選びます。宿泊した月は「桜のティラミス」か「イチゴ」。ティラミスは予習で知ってて食べてみたかったんですが、ご飯終わったらサッパリした物にしたく2人とも「イチゴ」選択( ´艸｀)
・朝食は7時～8時。こちらもお盆で一気に。朝食のお米は「ひとめぼれ」味噌汁は海苔でした。焼鮭、焼タラコ、ぜんまい煮、春菊のゴマ和え、温泉卵、シソ巻き、浅漬け。やっぱり煮物がちょっと甘い(笑)シソ巻きは鳴子の名物。甘味噌を紫蘇で包んで油で揚げたもの。シソがサクサク。

【感想】予め色々調べて行ったのでバスタオルやちょっとしたタオル類を掛けるピンチハンガーは持参。もちろん普段も持ち歩いてるお風呂セットも。風呂場で顔や髪を洗う際は浴槽、もしくは浴槽に注ぐ温泉を桶に汲んでとなります。それがやはりちょっと不便でしたネ。
トイレも1階、2階とありますがいずれも男女共用なのと個室内は洋式ですが洗浄機能無しなのもややマイナスポイント。
それでも女将さんの優しい人柄と美味しいお料理、湯質が心に残った。
昔からの地域の人や常連さんとネット見て来る若いお客さんも増えて転換期になってるようでしたね。ちなみに連泊すると料理も変わるそうでそういうのも楽しみだし、自炊場も清潔で快適そうだったし、出前取ってる人もいたりして湯治宿の自由な感じも好きでした～♪