店名 |
Ame kaze
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類型 | 關東煮、日式小酒館 |
預約・查詢 |
0986-22-2398 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
宮崎県都城市上町5-14 |
交通方式 |
JR西都城駅から7、8分。 距离西城 439 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算 |
¥3,000~¥3,999 |
預算(評價匯總) |
¥3,000~¥3,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 |
座位數 |
( カウンター7席、座敷10席程度(2卓)) |
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個人包廂 |
不可能 |
包場 |
可能的 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
不可能 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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出張で宮崎県の都城まで参りましたので、かねてより評判の高いこの店を訪問しました。場所は西都城の攝護寺(しょうごじ)という「西の寺」として親しまれている大きな寺の参道近くにあります。この辺りは「食と人情の門前町」だそうです。
都城はおでん屋が多い場所として知られています。恐らく、盆地で冬は寒いのでおでんが好まれると思いますが1年中おでんを置いてある店ばかりだそうです。
その中でもこの「雨風」は昭和29年創業の老舗とも言える立派な店で、おでんはもとより宮崎、霧島の食材を使った郷土料理も味わえます。
店に入ってまず目につくのが2つある大きなおでん鍋。1つが普通の関西風の薄味のおでん用、もう1つが東京の濃いおでんの鍋と思ったら実はこれが名物の「黒豚味噌軟骨」専用の鍋でした。
この軟骨付きの黒豚肉を仕込む鍋ですが米味噌を使用しています。長い時間をかけて継ぎ足していったその結果このような色にまで旨味が詰まっています。まさに店の歴史の証しです。
従ってこの黒豚味噌軟骨が実に美味しいのです。その色の濃い、見た目の印象に対して決してくどくなくて、むしろ意外感を覚えるくらいです。しかしこってり感と凝縮された旨味に加え脂身も残り、ナンコツもコリコリと食べられます。まあこれほどの逸品には滅多に出会えないでしょう。私も初めてです。
さて、目の前の黒板に書いてあるメニューを見るとどれも食べてみたい料理名が並んでいます。同行した知人と怒涛のごとく食べまくりました。それだけの価値は十分にある品々でした。以下、順に。
「ニンニクの姿揚げ」これは意外に匂いも遺らす、またホクホクの食べ応え。焼酎の肴にはピッタリという
メニューの中に珍しい料理があります。聞けば大女将の出身地秋田の郷土料理だそうです。
「みずのこぶっこ」です。
これは「あかみず」と呼ばれる山菜で「みず」とも呼ばれて重宝されています。山菜特有のクセがなくて料理しやすいのです。それが夏から秋にかけて葉の付け根のところに実をつけます。「みずの実」ですがこれを秋田では「みずのこぶっこ」と呼んでいます。これを枝とともに珍味漬けにして食べるのです。なんとも言えない自然な味わいですがこの味付けが実に爽やかで舌にも、胃にも優しく心地良いのです。
もう一つ「根曲がり竹の子のふくめ煮」
姫竹とも言い、東北地方に自生しています。実際には曲がってないものが多いのですが要は細い竹です。若竹を食用とし、煮物などに使います。これも秋田の郷土料理ですがこの店はさっぱりとしてやはり心地良い味付けです。これも秋田出身の大女将ならではの家庭的な料理です。
さて名物の「おでん」
関西風のあっさりとしたものでどれも優しい味です。鍋を見る限りやや深いダシに見えますがこれはおでんダシによりが長い時間をかけて出来上がった色です。元ダシに昆布、乾燥椎茸(実はどんこ)がベースです。
実に爽やかな、まるで京風の味付けです。タネは大根から袋物、練り物などバランス良く、いろいろ楽しめるように揃っています。珍しいホウレン草や宮崎名産の椎茸(どんこ)もたっぷりとダシを吸い取って本当に旨い!
「宮崎牛ロース塩焼き」
宮崎は黒毛和牛の産地として有名です。口の中で溶けるような豊潤で高級な味わいは、「和牛のオリンピック」とも言われる全国の和牛品評会でグランドチャンピオンにも輝きました。その豊潤な脂身が香ばしく焼かれていて素晴らしい。
「六白黒豚ロースカツ」
黒豚(純粋バークシャー)の鼻、手足の先、尻尾の6カ所が白いところからこの名前が付いたそうです。しつこさのない芳醇な香りと旨みが凝縮された味わいが衣に閉じ込められて旨い!
「とり軟骨塩焼」
コリコリとした歯ざわりを楽しみ、適度な塩加減で風味があってなかなの一品。
「おにぎりとあさり汁」
〆はやはりコレ。この日は飲みすぎてしまいました。最後は家庭の味、おにぎりと体に優しい貝汁(あさり)。お袋の味で体に優しい。
実はこの後で、デザートが登場。「イチジクの赤ワイン煮」で赤ワインだけで煮込んでいます。このような一品まで作るとは驚きです。
まあこの地でこれほどの美味を連続して味わえるとはまったく嬉しい限りです。普通のおでん屋の内容ではない奥の深さと食べる喜びを感じます。
はつらつとして、才気あふれる若主人とおおらかでチャーミングな若女将。 この誠実で働き者の夫婦と料理上手な大女将とでこの店を訪れる客は幸せを感じるでしょう。いつかまた是非再訪したいと思います。
* なお、ほとんどの料理を知人とシェアしておりますが数多くの料理を楽しみ、お酒をかなり飲んだので一人当たり5000円程度でした。普通に食べて飲めばもっとお手頃に楽しめる店です。