7月に伊勢海老を : Takata

今宵は所用で宮崎県北部の中核都市、延岡市へ泊りです。
いつものごとく予約無し突撃！
しかし1軒目、2軒目・・・と突撃も中々入れず・・・
そんな中、５軒目でこちらへ訪問、繁華街から少し外れており、２１時をゆうに回っておりましたが、
「簡単なものしかないですが、それでも宜しければ」と快く受け入れて頂き助かりました。
さてこちらはコースのみのお任せです。
入店冒頭に「簡単なものしか・・・」と言われていましたが、この後出てくる料理はどう見ても簡単では無い様な・・・
＜先付＞
鯵、枝豆、茄子の御浸し。まずは生ビールのアテに
＜御造り＞
イサキ一尾、伊勢海老活き造り。
イサキはこの後に湯豆腐にても出てくるので、この時点では半身を使用
そしてこの時期にまさかの伊勢海老。
3月の禁漁前に買い付けをして、今の時期、産卵時期を迎えているそうで「小ぶりで申し訳ないですが」との前置きですが、
いやいやこの時期に食べれる事だけでもありがたいです。
確かに旬の時期に比べれば身のしまり感と味の甘温が劣るのは否めませんが、それを承知で注文しましたので問題ありません。
活き造りなので食べている間も伊勢海老がもぞもぞ動いております。
＜小鉢＞
鯵南蛮、しっかり酢漬けされており柔らかい身と爽やかな旨味が美味しいです。
＜肴＞
白子、さざえ壺焼き、もずく酢。
さざえ焼きの香ばしい事、濃い甘口醤油で焼かれた身は燻製のごとく身がしっかり食べ応えがあります。
＜目光唐揚げ＞
これは美味しい。
サクサクに揚げられた身は頭から尾まで全てを食べられます。
油はさっぱり香ばしいです。
＜鱧土瓶蒸し＞
この出汁が黄金色の淡い出汁ですが、お猪口に注いだ瞬間風香が立ち昇ると凛とした気持ちになります。
淡口ではありますが、喉越が堪りません。お猪口に入れた写真を撮り忘れました。
＜イサキ湯豆腐＞
イサキも豆腐も美味しかったのですが、その中でネギの旨味が大変美味しいです。
ネギ特有のキュッキュッとした食感ではなく、ジュワッジュワッと噛むたびに出汁の旨味とネギの甘さが染み出てきます。
＜炊き込みご飯、伊勢海老味噌汁、香の物＞
最後に御造りの伊勢海老を使い味噌汁です。
赤出汁ではりますが、伊勢海老の甘さが加わるのであっさり味で仕上げ、〆としては丁度いいです。
以上です
最初に生ビール小１杯、日本酒八海山を２合注文で〆て￥7,400
現在、調理場には息子さんが立たれているようで、食事途中から先代のご主人が食事の輪の中に入り愉しい話が伺えました。
建物は先代から続いていますので、箱モノの経年劣化はありますが、
地元の美味しい魚を戴けるという意味では長く地元に愛されてきたのが分かります。
強いて言うなら、焼酎文化の宮崎ではありますが、
魚料理に合う日本酒の種類がもう少しあれば更に食事が愉しめるのかなぁと感じました。
今宵は改めて入店出来なかったお店の御蔭で、ここに辿り着いたと思えれば歩き回った疲労も吹っ飛びました。
レビューアップの為お店情報を観ると、レビューは２件のみですが、
それぞれのレビュアーの方はお店を気に入られているようです。
ホテルへの帰り道は軽やかな足取りで帰る事が出来、
且つ帰り道、気になるお店を発見（食べログには未登録店舗）出来ましたし、次回延岡訪問時が楽しみです。
それでは今宵も美味しく戴きました。
御馳走様でした。