一部の長野市民だけのニッチなソウルフード : Imuraya Ishidouten

今日は、長野市出身者に連れられて、お勧めの市民ソウルフードを体験にやってきた。

その名も「いむらや」いむらやと言えば、「あずきバー」や「あんまん」で有名な三重の井村屋が真っ先に頭に浮かぶが、ここは関係ない。
何かのガイドブックで、長野市民がこのようなものを好んで食べていると言うのを見たことがある。

なんでも彼が言うには、地元の高校生は、学校帰りにみんな来るらしい。
長野県民ではなく、長野駅近辺のごく限られた地域の「あたりまえフード」らしく、千曲川の対岸の市民はあまり食べないとの事。
局地的にDNAにすりこまれているんだな。
きっと名古屋のスガキヤみたいなもんだろう。

さて、促されるままに、店の奥のレジで「あんかけ焼きそば　大盛」といって７２０円を払うと切符の半券みたいなものをくれた。
カウンターで1分ほど待っていると、隣のおじさんが、黄色い液体の入ったボトルを振り始めた。中には辛子と酢が入っていてこれをぶっかけて食べるようだ。

そして目の前に巨大な干からびた麺の上に、あんかけがかかった物体がドンと現れた。
焼きそばというよりどう見ても皿うどん。
それにしてもものすごいインパクトだ。どうやって食べるのか想像がつかん‼️。
周りを見回すと、バリバリと上から押さえつけてから食べるようだ。

あんかけの味は薄くて甘い醤油味。感じ方の問題だと思うが、もうちょっと濃い方がいいようなパンチが欲しいような。液体酢辛子もかけてみたが、いまいちついていけてない。
他にも みそラーメンやチャーシューメンがあるのだが、だれひとり あんかけ焼きそば以外食べている人はいない。

郷に入っては郷に従い　長野市民限定ソウルフードを体験したが、残念ながら全部食べ切ることはできなかった。
麺はもちもちでコシのある太い みそ煮込みうどんやあんかけパスタみたいのが好きというDNAが刷り込まれているからだ。

仕方がない。