県内随一の設備を持つ、さいたま新都心の超高額ファミレス
さいたま新都心 アルピーノの「それ」が食べたい
私が初めて「アルピーノ」を訪れたのはちょっとした「勘違い」からだった。
若い頃、営業の仕事をしていた私は、仲の良い神田の取引先と近くのレストランで時々ランチを食べていた。
若造の私にでも会社の経費で落とせるような安価な値段で抜群の料理を提供していたその店の名が、今でも銀座で第一線で活躍されている大渕康文氏がシェフを務めていた神田須田町の「アルピーノ」だった。
その後、私は転勤し、取引先からは「アルピーノ」も移転したと聞かされていた。
時が経ち、私は今の「さいたま新都心」に住んでいた女性と結婚した。
東京に戻り、妻の実家の近くに「アルピーノ」というフレンチレストランがある事を知った私は、ここがあの「アルピーノ」の移転先に違いないと勝手に思い込み早速妻と訪れた。
改築される前のその店はまるで森の中の一軒家のようで、周辺開発が進んだ現在の姿よりもはるかに趣のある佇まい。
店内も、悪く言えばちょっと凝ったファミレスのようだが、当時としては斬新だったと思う。
ただ残念ながら料理はあの「アルピーノ」の料理ではなかった。
だが、ギャルソンの一人が「大渕さんはたまにお見えになりますよ」と言っていた。
聞けば、神田の「アルピーノ」はここと同じオーナーで、こちらの方が歴史が古いとの事。
と同時に、大渕シェフはここのシェフとは無関係でもないもののこの店出身という訳ではないという事も分かった。
そんな「勘違い」から訪れたここ「アルピーノ」だが、私の評価は「無難」のひと言で終わってしまう。
三度ほど訪れたが、料理は見た目が極めて美しいものの味は全体的に薄味で良くも悪くも特徴がない。
サービスレベルも可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。
なんとなく物足りなさを感じているうちに自然に足が遠のいてしまった。
先日、仲人をした部下の両親に招かれて約20年ぶりに訪れた。
メニューは予め決めていたようなので見ることはなかったが、料理の見た目の美しさは相変わらず。
前菜の「鱒のコンフィ」は、スモークと違いコンフィ独特の柔らかさとコクを感じる絶妙の仕上がりだった。
ただ、酸味のあるソースが鱒そのものの味を消してしまっている。もう少し穏やかなソースにケイパーやポアブルなどを添えて供した方が鱒のもつ旨味が生きインパクトも残せるのではと思った。
また、メインの「牛ヒレのグリル」は上質な牛肉と絶妙な焼き加減はさすがだが、ピーマンのような風味の薄味のソースがせっかくの牛肉を安っぽくしてしまっているようだった。もっとソースの味も青唐辛子の風味も濃くすればピーマンといった錯覚を起こさせない厚みのある味になったのではないでしょう(ワインにも合うでしょう)か。
個人的な意見ですが、やはりこのお店の料理にはもう少し味に主張があった方が良いと思う。
「トゥールダルジャン」の「鴨」、「コートドール」の「赤ピーマン」や「牛尾」、「アピシウス」の「キャビアと雲丹」など、長年トップを走るレストランには評判になるスペシャリティがある。
また、多くのレストランが過去に供した料理はいつでも作るというポリシーを持つという。
(私もパリの「ランブロワジー」や三田の「コートドール」に行くと、今でも「赤ピーマンのムース」や「エイのバフール」や「牛尾の赤ワインソース」をお願いする事がある)
でも、良くも悪くもここの料理は印象に残らない。少なくとも次回に無理をお願いする程のものがない。
私個人としては、この店のグランドメニューの中にお気に入りのスペシャリティがあって、プライベートで訪れる時にはアラカルトの「それ」を食べ、人をもてなすときは「コース料理」をという使い分けができるようになるともっと足が向くようになるでしょう。
ただ、この店のワインの品揃えは悪くない。
フロマージュもバリエーションに富んでいる。
自前のパティスリーも持っている。
埼玉にはこんなレストランは他にない。
どこかで「地域密着のアニバーサリーレストラン」と書いてあるのを見たが、料理の見た目と雰囲気だけなら埼玉にもそれなりの店はちらほら出来てきた。
「アルピーノ」にはせっかくの設備と経験があるのだからそんなレベルで満足してもらいたくない。
少なくとも関東一円から、できれば全国からここを目当てに人が来る店を目指してもらいたい。
そのためにも、せめて夜だけでもドレスコードを設けるべきでしょう。
過去に普通のスーツで行っても「浮いている」と感じたこともあった。
ジャケット又は襟付きのシャツをマストにする程度でいい。
適度なドレスコードは必ず客層とサービスレベルを向上させるはずだ。
「グランメゾン」という言葉は好きではないが、埼玉でそうなれるのはここ「アルピーノ」をおいて他にはないと思っている。
店名 |
Alpino(Alpino)
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類型 | 法式、歐洲料理 |
預約・查詢 |
048-641-9489 |
可供預訂 |
可以預訂
キャンセル、人数変更の場合は、必ず前日までにご連絡をお願い致します。 |
地址 |
埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-130 |
交通方式 |
從JR埼玉新都心站步行8分鐘Cocoon購物中心前面的Alpino村 距离埼玉新都心 614 米 |
營業時間 |
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預算 |
¥10,000~¥14,999 ¥6,000~¥7,999 |
預算(評價匯總) |
¥15,000~¥19,999¥6,000~¥7,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 无使用電子錢 无使用二维码支付 |
服務費收費 |
金額に料飲10%のサービス料を含んでおります。 |
座位數 |
26 Seats ( 桌席) |
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最大宴席可容納人數 | 60人(座位) |
個人包廂 |
可能的 可容納6人、可容納8人、可容納10~20人、可容納20~30人、可容納30人以上 午餐9,000日元起、晚餐13,500日元起接受6~10人的完全包廂的預訂。根據預訂狀態,我們可能無法接受您的訂單,因此請直接聯絡商店。我們的宴會廳可容納 60 位賓客。我們也承辦餐廳婚禮。 |
包場 |
可能的 可容納50人以上、可容納20~50人 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 店外有吸煙區。 |
停車場 |
可能的 免費停車位可停30輛大巴 (1輛需預約) 。 |
空間、設備 |
時尚的空間,平靜的空間,無障礙空間,接待輪椅客人 |
酒水 |
有日本清酒,有葡萄酒,有雞尾酒飲料,對葡萄酒講究 |
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料理 |
對蔬菜菜式講究,對魚類料理講究 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳,家庭式餐廳 |
服務 |
可提供兩個半小時以上的聚會,可提供慶祝・驚喜的服務(生日盤),可自帶飲料,有品酒師 |
關於兒童 |
接待兒童(接待嬰兒,接待學齡前兒童,接待小學生),提供兒童菜單,接待嬰兒推車
兒童坐席滿座的情況下,有時會拒絕。沒有年齡限制,但是小孩子也請坐在自己的座位上。我們會為您提供包括輔食在內的適合您年齡的兒童料理,請您在預約時告知您孩子的年齡。 |
服裝規定 |
請不要穿短褲、短褲、涼鞋等來店。也有謝絕進店的情況。 |
網站 | |
開店日 |
1969.4.25 |
店鋪公關 |
為您提供精選食材,最大限度發揮特色的精心法國料理!
Arpino 是一家法國餐廳,於 1969 年開業,是一家以社區為基礎的餐廳。 從JR埼玉新都心站步行8分鐘,在面向主要街道的鬱鬱蔥蔥的800坪場地上,法式料理,義大利菜,西餐,糕點店,畫廊和花店組成了“Arpino Village”。 請在Arpino度過豐富的時光,隨著時代的變化,Arpino不斷一點一點地變化。 |
ある週末、出張続きの私は私の会社の会長(創業社長)ご夫妻から労いのために妻とともにこの店のランチに招待された。
ここは約1年ぶりの訪問。
週末のランチという事もあって、店内はその装飾とは関係なく他の客の装いのせいかカジュアルな雰囲気が漂い、少しだけ着飾ってやってきた会長夫人は完全に浮いていた(笑)
メニューはあらかじめ決められていたので私が選ぶことはなかったが、相変わらず料理の見た目は素晴らしい。
「カジキマグロの黒コショー焼き シェリービネガー風味のラタトゥイユとともに」
ラタトゥイユにポアブルをまぶしたカジキマグロがのった一品。
パンチのあるカジキマグロをラタトゥイユがマイルドにしているが、やや酸味が強くコショーとケンカしているような感じもした。
「ポタージュ ガルビュール」
スペインやフランスのトゥールーズの安食堂などで食べたことのある野菜のスープ。
味はマイルドで悪くないが、なぜこの料理がこのようなレストランで出てくるのかがわからない。
店の装飾と会わず少し安っぽい感じ。
「黒毛和牛ロース肉のグリル レフォール風味のソース 季節野菜を添えて」
肉への火の通し方がさすがの一品。
ただ、上質なローストビーフをグレービーソースとホースラディッシュで食べるのと比べて、果たしてどちらがおいしいのだろう?
思わずローストビーフがお替り自由のロンドンの「シンプソンズ」が懐かしく感じてしまった。
「カジキマグロ」も「牛ロース肉」もとてもよい火の通しだったがいかんせん量が少ない。
今回はスープがあったのでパンとともにごまかしは効くが、付け合わせの「ラタトゥイユ」は酸味のある野菜のガルニのようだし、「ガルビュール」(野菜スープ)や「ホ-スラディッシュのソース」(日本でいえば『わさび醤油』?)はランチだから仕方がないのかもしれないがいかにも安っぽい。
会長夫妻は決してケチな人ではないが、これはいくらなのだろう?5,000円ぐらい?
これなら、100メートルほど駅寄りにあるビストロのランチ(3,500円)の方がはるかに・・・。
誤解のないように言うが、私は昔からこの店には期待をしていた。
道路で分断されてしまったとはいえ、ケーキ店を含めたこの飲食店街は雰囲気と夢があって良い。
「素敵屋さん」の庭や、きれいに整備された敷地内の施設も素晴らしい。
また今回は利用しなかったが、自前のパティスリーを持ち、ワインの品ぞろえ、チーズの保管方法やサービス前の状態調節、都内の一流レストランでもうらやましがるような施設とノウハウを持っていることは以前から知っている。
だが、どんなに優れた設備とノウハウがあっても、肝心の料理が私には凡庸に思えて仕方がない。
また話は変わりますが、このような価格帯のレストランなら、マナーやエチケットにも少しは気を配るべきだと思います。
そのためには簡単でよいのでドレスコードも設けるなどの啓蒙活動も必要でしょう。
「ドレスコードはありません。皆様お好きな格好でお越しください」
「当店はお子様もOKです。当店では多少騒いでも全く問題ありません」
大いに結構だと思いますよ。
でも、特にディナータイムでのTシャツ姿などでの利用や、個室以外での子供の利用を認めてしまっては、高価格のレストランでは間違いなくそれを不快に思う人はいるでしょう。
もっとも、料理の価格もファミレス並みにすれば、少しは使いやすい店になるかもしれませんね。
かつては埼玉を代表するレストランになってほしいと期待していたが、私も招かれれば行く事はあるでしょうが、おそらく自分から利用することはもうないと思います。