店名 |
Miya Yoshi
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類型 | 烤內臟、燒肉、日式小酒館 |
預約・查詢 |
050-5890-4813 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
埼玉県所沢市東狭山ケ丘1丁目27-1 |
交通方式 |
從西武池袋線狹山丘站東口徒步2分鐘 距离狹山丘 270 米 |
營業時間 |
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預算 |
¥2,000~¥2,999 |
預算(評價匯總) |
¥3,000~¥3,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 可使用電子錢 (Suica等交通系電子貨幣) |
座位數 |
56 Seats ( 宴席24席桌子32席宴會席位40名為止) |
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個人包廂 |
可能的 |
包場 |
可能的 可接受20人以下、可容納20~50人 |
禁煙・吸煙 |
可全面吸煙 有關被動吸煙對策的法律(修訂健康促進法)自 2020 年 4 月 1 日起施行,可能與最新資訊有所不同,請在光臨餐廳前確認。 |
停車場 |
可能的 準備了10臺的分量 |
空間、設備 |
有日式包廂,可觀賞運動比賽 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒,有葡萄酒,有雞尾酒飲料 |
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此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳 |
服務 |
可提供兩個半小時以上的聚會,可提供慶祝・驚喜的服務,提供外帶服務 |
網站 | |
電話號碼 |
04-2921-3844 |
備註 |
提供兒童便當及兒童套餐100日圓。 *兒童只能參觀商店。 |
1
なぜだろう、ホルモンは年に一度か二度無性に食いたくなる。
ここでポイントなのは、あくまで僕が欲しているのが焼肉でなくホルモンだということだ。
だって、ホルモンってなんだかちょっぴりセクシーな響きでしょ?
「今日はホルモンが食べたいな。」
平日午後の二時、スパゲッティを茹でている最中に「お気に入りのサプリが切れそうだから私が帰るまでに買っておいて」と、突然電話してきた妻へ呟いた一言だった。
「クルトン?あんた今夜はコーンポタージュだけでいいの?私はハンバーグがいいからよろしくね。」
やれやれ。
いつもせっかちな妻だ。
普通ホルモンとクルトンを聞き間違えるのだろうかという知的好奇心からネットサーフィンに興じてるうち、忘れ去られたスパゲッティはズルズルにのびてしまった。
ちくしょう。
僕のランチはパットを三枚くらい入れる見栄っ張りで、怒りっぽくて、でも時々超かわいい笑顔を見せる妻に奪われてしまった。
彼女は南青山で働くネイリスト。
僕はと言えばいつもおうちにいる端から見ればただの主夫である自称いい男。
毎日TBSラジオを垂れ流して家事に勤しむナイスガイで、伊集院さん(終わってマジで怒ってる)からのジェーンスー、大好きなたまむすびから続くセッションとタマフル・・じゃなかったアトロクが心の友達です。
2
だけれども、裏の顔は一人経営者で家計だって養っている。
もっと言えば妻の収入には目をつまみ、彼女が私腹を肥やす姿を見てみぬふりしている。
よくよく思い出したら誰も社長とか呼んでくれないし、誉めてもらったことなど一度も思い出せない。
それを改めて思い出したら、もう頭にきた。
激おこのぽっくんは、冷凍していた恵比寿にある名店のハンバーグパウチとサトウのご飯をレンジ横に置き、「お疲れの中大変申し訳ありません。ご飯はレンジの横にあるのでチンして美味しく頂いてください。お風呂も好きなだけ入ってください。だから、今日は探さないでください。明日の朝ごはんは貴女の好きなしじみ汁と玉子焼きとひきわり納豆とあったかご飯を出すので怒らないでください。」という置き手紙を添えておうちを飛び出した。
3
駆け込んだ先は見慣れたエクセルシオールで、12人しかいない電話帳で目に映った同い年で二児の父である会社員時代の相棒だった。
「もしもし?」
「久し振りだね、どうしたの?」
「なんか急にホルモン食いたくなってさ、今晩どうかな?」
「え、急だな。ちょっと奥さんとかに確認して折り返すよ。」
4
電話が切られたソファー席。
アイスと思って飲んだコーヒーがホットで僕の味覚は失われた。
「もしもし?」
「今日、十時頃までなら大丈夫だからさ、うちの近くにあるホルモン屋でどう?」
反論の余地はなかった。
僕は快く親指を立てて電話を切った。
5
訪れたのは埼玉のローカル駅。
広いワンフロア、駅からは少し歩くのにお客さんで賑わっていた。
「お疲れ。」
ビールでいつもの乾杯。
オーダーは彼にお願いして初めてのホルモンを待つ。
「ここ、うまいんだけどタレが辛いんだよね、大丈夫?」
バカヤロー。俺は数々の激辛と戦ってきたから大丈夫さと頷くと、彼が頼んだ三皿くらいがやってきた。
運んでくれたのはチャキチャキ威勢のいい女の子の店員さん。
金髪でチャキチャキの女の子が働いている居酒屋とかホルモン屋はまちがいない。
「エビちゃん、独立してから順調なの?」
煙が立ち上る網の前で彼は聞く。
「一応、二年目以降は黒字だよ。」
普通の近況報告、焼肉は好きなのだが焼き上がりの見極めが苦手な僕は全ての焼きを彼に任せてしまった。
「エビちゃんさ、最近何してるの?」
「TBSラジオ聴きながら家事をしつつ仕事してるだけだよ。」
「ふーん、音楽は聴かないの?」
「たまに聴くけど、昔のプレイリストから宇多田ヒカルとかジャミロクワイとかBoAとかを引っ張る感じだね。」
すると、彼はビールを飲み干しお代わりコール。
からの~「出会った頃からBoAと結婚したいって言ってたね。てか、宇多田ヒカルの曲で何が好き?」
ホルモンは新鮮ジューシーで、辛めのタレがビールによく合いお酒が進みます。
「う~ん。インマイルームかな、アナザーチャンスかな、サクラドロップスかな?」
僕が曖昧な返事をすると、彼はすかさず「オートマチックだろ‼」と叫びます。
「ま、まぁデビュー作だからね。」
僕がホルモンを飲み込み、ビールで流し込んで言うと、十数年来の付き合いである彼は「アホか、あのプロモーションピデオに出てくるピンクの手袋がサイコーじゃねいか!」と叫んだ。
6
ごめん、それはアシクデットトゥーユーだよと僕は言えなかった。
「でもさ、キャンユーキープザレットザシークレットの頃がいちばん可愛かったよね。」
僕が言うと彼は頷き、「あのPVにヒッキーいっぱいいたから一人お持ち帰りしたかった。」とカミングアウト。
さすがだぜ。
僕も全くの同感だった。
「でもさ、やっぱりファーストアルバムがいちばん好きだな。ちょうど初めて彼女ができた時期と重なっててさ、毎日摩りきれるくらい聴いてたよ。」
僕が言うと、彼はニンマリ笑った。
「へー、そうなんだ。エビちゃんて昔からモテると思ってたよ。」
彼はそう言うとビールを飲み干し、またビール色の髪した店員のおねいさんにお代わりをお願いした。
過去見たことのない上機嫌のハイペース。
それはコロナエイジでワクチンを三回も打ったのに奥さんが熱を出したり、子供の様子をいつも気にしていたストレスもあったろう。
だが、そんな彼を眺め僕は悔し涙を飲み込んだ。
(ちくしょう。この所はいろいろあったのだろうが、おめーは中1にして彼女を作り大人の階段登った、たいしたヤローだよ)と。
7
その後、さんざん酔った彼に頭をペシペシ叩かれながら大量のホルモンをビールで流し込み、以外に安かったお会計にニンマリ。
彼のリミットである十時は大分過ぎましたが二次会は近場のスナックで、いつか大暴れした新潟の夜のようにやべーけどサイコーな夜を過ごしました。
8
「あんた何してたの?」
午前三時の玄関前でした。
鍵を開けて滑り込んだ僕の頬にキックをかました彼女のパンチライン。
「申し訳ありません。友達と久し振りにハメを外してしまいました。」
土下座と同時にポケットから落ちたタクシーの領収書。
それを拾い上げた彼女。
(ヤバイ)とびびる泥酔男。
「おめー、五千円もタク代使ったのか?」
スーパーサイヤ人に変身するんじゃないかと思うくらい激怒する妻に、僕は掠れ声で「会社の経費で落としますから。」と答えます。
すると彼女は「お前の金は私の金、私の金は私の金なんだよ!」と高らかに叫びました。
9
その後のことは、もうよく覚えていません。
ただ、今日も昨日と同じように目覚めることができて本当に僕は幸せだと思いました。
10
もちろん、その朝も三時間くらいの睡眠の後で二日酔いで震える手をおさえながら彼女の朝食を作りました。