家庭的な雰囲気満載の『スペシャル・フル・コース』で最高の舌鼓満喫 : Matsueno Aji Kyoudo Ryouri Izumo Kawakyou

今回島根を訪の最後の夕食です。
女将さん・ご主人・若女将（お嬢さん）の家族三人で切り盛りされています。

2週間前に、電話で予約を入れました。
その際に、女将さんに亀の手が食べたいとリクエストしたらこころよく快諾して頂けました。

カトリック3大巡礼地の一つスペイン ガリシア州サン・ティアーゴ・デ・コンポステラに2度の巡礼やその他ガリシア州を旅した時に何度も注文してしまうほど大好きな食材です。
スペインでは高級品の部類に属すします。
スペイン語で"ペルセベス Percebes"
そんな想い入れから、日本でも亀の手を食べてみたいと。
今回、生でなく以前購入された冷凍の亀の手を食べることが叶いました。
生とは違い、独特の甲殻類の味が生憎しません。
また、身離れが悪く吸うことが出来ず、爪楊枝が必要となりました。

◆付だし
板ワカメの炙り・そら豆・枝豆
板ワカメは十六島（うっぷるい）産ですかと女将さんに尋ねたら隠岐産と教えて頂きました。
そら豆・枝豆には鰹節がかかっています、「おかか和え」かな。

◆おたすけシジミ【宍道湖七珍】
お醤油ベースに少しにんにく味を効かせ身がふっくらと煮あがっています。
酒のみには、オルニチンが含まれており肝臓機能を休めてくる最高の貝です。
シジミは、もちろん宍道湖産の大和シジミ。

◆平子イワシと貝類煮
◎平子イワシはマイワシの小魚です、かたくちイワシと異なり魚臭いクセが少なく煮つけに合います。
◎本バイ貝は、タウリンが多く含まれコレステロール。血圧を下げる役目をがあります。
島根を旅をしれ、白バイ貝は度々口にしましたが、本バイ貝は今回初めてです。
磯の香りに甘みと歯ごたえを兼ね備えています。
◎白バイ貝、富山では越中バイと呼ばれています。
ほんのりとした甘味があり、ワタもおいしい貝です。
串を刺し口径より左回しにねじると上手に腸（ワタ）まで取れます。
◎トコブシ、磯の濃厚な味と甘味はアワビよりも弱くあっさりとしていてます。
食感も柔らかく歯ごたえはありませんが、普段使いが出来る貝です。

◆イカ
今回も白イカを頂く機会に恵まれました。
やっぱり、イカの部類で最高で一番美味しい。

◆うなぎのタタキ【宍道湖七珍】
うなぎは、宍道湖産で、宍道湖七珍に挙げられています。
白焼きにしたウナギを細かくたたき、ニンニク、生姜などいろいろな薬味と秘伝のタレで調理した"なめろう〟のうな「川京」オリジナルです。
またここのスペシャリテです。
はじめてこんなスタイルの料理を頂きました。

◆スズキの奉書焼き【宍道湖七珍】
ご主人の拡声器を用いて面白おかしく由来などのパフォーマンスがありました。
奉書は、奉書紙（和紙）のことで、スズキを和紙で包んで蒸し焼きにした料理です。
奉書紙で包むことで、身がふっくらしてスズキのクセが取れてうま味のエッセンスのみが残ります。

◆お刺身
飛魚（島根で大目）イサキ・白バイガイ・マグロ・タチウオ炙り
新鮮な6月の大目はたいへん美味しい。

◆赤天
魚のすり身に赤とうがらしを練り込れています。
ほんのり辛味のある、まさに島根のソウルフードです。

◆モロゲ海老【宍道湖七珍】とトウモロコシの揚げ物
「宍道湖七珍」のひとつ"モロゲ海老です。
プリプリとした身が口の中に広がりました。

◆シジミのおじや【宍道湖七珍】
おたすけシジミ出汁の残りでこしらえて頂きました。
シジミのエキスと秘伝のタレの旨さが広がります。
まさに締めのお料理にもってこいでした。

今宵も終始、芋焼酎のお湯割りです。
川京さんで、7種類中４種類の「宍道湖七珍」を口にすることが出来ました。