吟味された素材(特に野菜)を丁寧に料理する,今後期待のお店
店名 |
BISTRO Coeur(BISTRO Coeur)
|
---|---|
類型 | 法式小酒館 |
預約・查詢 |
0852-67-3418 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
島根県松江市末次本町8-8 |
交通方式 |
JR松江駅より京店までバスまたはタクシー。自家用車の場合は京店第1第2駐車場利用の場合,30分の無料補助券がお店からもらえます。 距离松江宍道湖溫泉 788 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
|
付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、Diners、AMEX) |
座位數 |
( 1階は小卓3席,10人くらいですが2階があるようです) |
---|---|
個人包廂 |
不可能 2階があります |
包場 |
可能的 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
可能的 京店第1第2駐車場利用の場合,30分無料券がお店から出ます |
空間、設備 |
平靜的空間,座位寬敞 |
酒水 |
有葡萄酒 |
---|
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
---|---|
位置 |
神秘不為人知的餐廳 |
開店日 |
2014.4.10 |
◆この4月まで6年あまりの間,ここにあったラルカンシェルが平田の本拠地に戻った後,関西ご出身の若いシェフが譲り受けられたというビストロ クールにお邪魔しました。何度かお昼(ランチ)の予約にアプローチしましたが,タイミングが悪いのか,「あいにく満席で…,その日も満席で…,その週も満席で…」といった具合,いったいどれだけ人気店なんや〜っ!という感じ。通常はランチを試してからディナーに進む私ですが,今回は「ランチ,よかったわよ」というかみさんの言を信じて,いきなりのディナーでした。◆比較的早い時間にうかがいましたが,たまたまでしょうか,私ども夫婦に,あとから来られたお二人の女性…といった感じで,あまり混んだ感じではありませんでした。他に大きな予約もない日だったようで,お料理を運んで来られるのもシェフご自身!一人で切り盛りしておられる夜でした。◆3,000円のコースにするかアラカルトにするか,少し迷いましたが,黒板メニュー(写真参照)を見ているうちに食べたくなって,アラカルトで5品頼むことにしました。かみさんと二人なので一皿の分量が気になったのですが,お尋ねしたところ,二人分を想定しているとのこと。この設定はなかなかよいと思います。実際,5皿とも,二人でいただいて丁度良い量でしたし,二人でオードブル的なものからメインまで上手に5〜6品選ぶと,ちょうど満腹になる感じです。値段も¥3,000のコースよりやや高めになりますが,そもそもこの手の通常のお店だと夜のコースの一番下が¥3,000という感じでしょうから,アラカルトで頼むと割高という感じにはならないと思います。ご参考まで。◆さて肝心のお料理について。5品全体を通じて野菜がたいへん美味しいのが印象的です。鴨のプロシュートに添えられた赤芯大根(ピクルス風に味がついたものはやや味が濃すぎで鴨の風味を損ねます),蟹の身のムースに添えられた新ジャガのほくほくした旨さ,和牛のエスカロップに添えられた紫芋とサツマイモ……などなど。鴨のプロシュートは素朴ないい味わいなのですが,もう少し塩気から甘みが引き出せるといい感じですね。蟹身は(どこで食べても)料理として扱いの難しいもののようで,特にムース状にして火を入れると「カニカマ」のような一段下卑た味になっちまうのが残念です。◆ベシャメルソースがかなり甘みの強いもので,賛否が分かれるところでしょう。新ジャガには合うと感じましたが,やはり魚系のメダイ(ダルマダイ)の場合,下に敷いたピラフには合わないと感じます。メダイの場合は,やはりバター系の塩味で正面から勝負したほうがいいように感じました(とても上等な季節のダルマダイだけに)。ただ,このピラフはただ者ではなく,腕の良さを感じる仕上がりでした。奥出雲和牛肉のバルサミコソースも,かなり甘い味付け。肉には合っていて美味しいのですが,ソースの役割をどう考えるか(素材の味の良さそのものをどのくらい素朴に表現するのがよいと考えるか)について,これも意見の分かれるところでしょう。◆そうした点から,本日,もっとも感心した一品は「地野菜のコンソメ煮」でした。これは文句なしに旨い!(それでも塩味は私にとってはやや濃いめ)写真のトップにあげたように,ごろごろと新鮮な野菜が入っており,そのエキスがしっかりと生かされた上,別にしっかりと出汁をとったコンソメスープが調和しています。このラインで全体をまとめるといいのになあ…とも思いますが,しかし料理全体の味の幅は感じられますので,今後の研究ということかもしれません。◆問題点を2つ。ご事情はあるでしょうが,やはりギャルソンは置かれた方がよいのでは?シェフがお一人で回転しておられるにしては,非常に手際が良く,それはそれで感心もするのですが,料理の楽しみとしてやはり一皿ごとの「説明」はおうかがいしたいものです。吟味されたよい素材ですのできっとシェフも説明してくださりたかったと思うのですが,なにぶんお忙しいので,こちらもやや遠慮気味になります。もう1点はデザートのバラエティがないこと。これもおそらく人手の問題と関係しているのでしょうが,やはりデザートが5種類くらいから選べるということにならないと,食後の満足感が半減します。とても残念です。◆いずれこれが完成形ではない今後の可能性を感じさせるよいお店。立地としては申し分のない場所。ぜひ松江を代表するビストロの名店になっていかれますことを期待します。◆本日,品切れで食べ損なった「フォアグラと栗とキノコのパイ包み焼き」と,「要予約」とは知らずに食べ損なった「仔羊のロティ香草ソース」をねらって,また行きたいと思います。かみさんによるとランチの方がお料理の内容も良く,コスパを感じられるとのことでしたので,どなたかがランチの評をあげてくださるのを楽しみにしましょう(ほぼ連日満席なんですからきっと誰かが…)。