板前のつくる和のラーメン　鯛そば壱 : Taisoba Nori

■所感
　鯛そば壱は鯛の繊細な出汁を楽しむラーメンです。
　潮汁からインスピレーションを得たスープと
　和の食材と組み合わせた板前の技が光る一杯。

　すし天やまだ時代からブラッシュアップした
　ラーメンはスープの確かなクオリティアップと
　その良さを演出出来る提供方法になりました。

　ラーメン一杯1000円以上が当たり前の時代に
　このクオリティのラーメンをアンダー1000円で
　提供してくれるのは大変ありがたいです。

■鯛そば壱　塩(850円)
スープ
　潮汁の手法から考案されたスープは
　あっさり甘く鯛出汁の上品な香り。
　優しい味わいですが適度な塩味で鯛風味の
　輪郭がしっかりでています。
　鯛から抽出した香味油を使っているが
　強烈な風味でなくさりげないのが◎
　大葉と梅の和の食材もよく合います。

麺
　麺は細ストレート麺
　京都の製麺所麺屋のものを使用とのこと。
　軽めのスープに合う低加水のもの。

トッピング
　ネギ、大葉、ネギ、糸唐辛子、はば海苔、
　チャーシュー、煮卵、海老真丈？の構成。

　海老真丈？はエンドウ、鯛の入ったもの
　エビのすり身なのかエビの風味が香ばしい。
　タケノコはメンマでなく茹でタケノコ。
　和食の馴染みのある面々。
　
以前のラーメンとの比較
　改名前に提供されていたラーメンは
　トッピングが贅沢に載っていましたが
　こちらは厳選したものを別皿で
　提供というスタイルに変更された模様。

　こちらの方が要素が少ないため
　鯛出汁のあっさりスープを楽しむために
　とても良い構成だと思います。
　スープ自体も鯛の風味がさらに立った印象。
　
　鯛のミンチが無くなっていますが、
　スープ単体で存在感があるため
　不要になったのかと感じました。

■茶漬け(350円)
　ラーメンスープをかけて頂くシメのメニュー。
　内容はおにぎり、あられ、三葉、のり、鯛の切り身。
　軽く表面を炙った焼おにぎり、あられ、ごま油で
　和えた鯛の切り身が香ばしく存在感をは放ちます。
　終始上品なラーメンとに比べ、香ばしさのパンチで
　変化を出す。残りのスープを別の切り口で美味しく
　食べるメニューとして良いかと思います。