店名 |
Sugiyama Furutsuten
|
---|---|
類型 | 西式甜點、咖啡店 |
預約・查詢 |
0545-52-1458 |
可供預訂 |
可以預訂 |
地址 |
静岡県富士市吉原2-4-3 |
交通方式 |
距离吉原本町 532 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算(評價匯總) |
¥1,000~¥1,999
|
付款方式 |
可使用卡 (JCB、AMEX) 可使用電子錢 可使用二维码支付 |
個人包廂 |
不可能 |
---|---|
包場 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
可能的 店の裏に駐車場あり |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
---|---|
服務 |
提供外帶服務 |
關於兒童 |
接待兒童 |
網站 | |
備註 |
正規品は杉山清のシールが貼付されています。 |
[静岡県富士市]
2021/8/1(日)
吉原商店街にある果物店。
創業1950(昭和25)年、現在の主力商品は「フルーツアーティスト 杉山清の生ゼリー」。
場所は… 岳南電車・吉原本町駅を出て、左手の踏切を越え、吉原商店街へ。
そのまま道なりにアーケード街を進むと、やがて右側に見えてくる。
つけナポリタン発祥 "アドニス" の斜め向かい側。
吉原本町駅から徒歩8分、吉原中央駅(バスターミナル)から徒歩1分。定休日なし。
クルマの場合、吉原商店街の一本北側を通る小道からアクセス。
店舗の真裏に10台ほどの専用駐車場がある。
製紙業の町・富士市の名物について尋ねれば、八割方の確率で名前が挙がる「杉山フルーツ」。
1950(昭和25)年に一般的な果物店として創業するが、郊外型ショッピングセンターの台頭で商店街がじわじわと斜陽化。
打開策として、付加価値の高いフルーツゼリーの製造直売に注力することを決心。
奇抜ともいえるマーケティングで話題性を高め、いまや富士市を代表するグルメの一つに躍り出る。
何が奇抜かといえば、店主である杉山清氏を「フルーツアーティスト」と自ら位置づけ、
氏名を前面に押し出し「杉山清の生ゼリー」と商品名称を設定。
本店でも出張先でも、生ゼリーは「連日完売の大盛況」。
彼はアーティストなので、各地方での出張販売は「ライブツアー」と称する徹底ぶりだ。
正直、盛り上げが過剰すぎて、実際のところはどうなのか… と半信半疑で訪問。
店頭では、自信たっぷりに両腕を組んだ杉山氏が、虹色の等身大パネルで出迎えてくれる。
もう遅い時間だったが、店頭にはまだ8種類ほどの生ゼリーが残っていた。
ラインナップは以下のような感じ。
〔常時〕 フルーツミックス、いちご、完熟パイン、静岡産クラウンメロン、高糖度トマト
伏流水、宮崎産マンゴー、パッションフルーツ、ハスカップ
ブルーベリー、ラズベリー、ルビーグレープフルーツ、ホワイトグレープフルーツ
〔季節限定〕いちじく、さくらんぼ、すいか、次郎柿、南水梨、豊水梨、幸水梨、ぶどう
静岡みかん、マドンナ(みかん)、甘夏、はっさく
ゼリーは、好きなものを自分自身でトレイに取るセルフ方式。
洋菓子店というより、パン屋に近いスタイルである。
これが分からず戸惑っていると、店員さんが親切丁寧に教えてくれた。
そればかりでなく、果物店ならではの「メロンジュース」をサービスしてくれた。
このジュースが美味しいこと! 少量ではあるが、さすが果物店の貫禄で唸らされる。
高飛車なアーティストが出てくるかと思ったら(笑)思いがけず丁寧な接客、
かつメロンジュースが美味しいとあっては、生ゼリーへの期待もうなぎ上りである。
お目当ての商品を3つ選択。
お会計は、交通系ICカードなど電子マネーを利用可能。
黒一色の背景に「フルーツアーティスト 杉山清の生ゼリー」と記された持ち帰りボックスは
意外にも、どっしりと重量感がある。
賞味期限は翌々日まで。
持ち帰りの際、2時間分の保冷剤を無料で付けてくれる。
多少遠くへ運んだり、後の予定がある場合でも安心である。
--------------------------------------------------
■ミックスフルーツ(¥700)
杉山氏の代表作品。
いちご・ピンクグレープフルーツ・みかん・パイナップル・メロン・キウイが入る。
ゼリーはカクテルグラスのような透明容器に入っており、見た目の美しさと食べやすさを両立。
まずは、フルーツを支えるゼリーから鑑賞していきたい。
私が思うに、ゼリーで一番ポイントとなるのは「硬度」ではないだろうか。
昔のゼリーは硬かったが、今のゼリーは軟らかすぎて、頼りないきらいがある。
杉山氏のゼリーは、柔らかくなく、かといって硬くもない仕上がり。
透明感があり、スプーンの上でキラキラと光を放ちながら、形が崩れることもない。
内角ぎりぎりインサイド、絶妙なコースを攻めるピッチングのようで、思わず唸らされる。
そしてゼリー自体の「甘さが穏やか」であることも、好感度を上げた要因だ。
主役のフルーツを引き立てる、脇役としての仕事を完璧にこなしている。
富士山の伏流水を原料に、ゼラチンでなく海藻成分で固める製法にこだわっているという。
水の味の違いまで分からないが、フルーツの入らない「水ゼリー」まで販売しているのだから
そのこだわりと自信が伝わってくる。
さて、果物屋なのだから、フルーツが美味しいのは当然のことだろう。
いちごやパインの酸味、キウイの甘さ、
中でもグレープフルーツの瑞々しさと、メロンの甘さが印象に残る。
すぐに「ペロリ♪」である。
--------------------------------------------------
■静岡産クラウンメロン(¥900)
なかなか良いお値段だが、見た目にはメロンの含有量が少なめ。
どうかな〜 と思いつつトレイに乗せたが、なかなかどうして、食後の満足感は高かった。
メロンが甘いのは当たり前だが、それ以上に「香り」がある!
まさに高貴な、"クラウン" の名に恥じない香り。
甘さに関しても、砂糖の甘さと違って、複雑さというか奥深さがある。
なるほど完熟メロンとは、こういうものか…
果実の量ではなく、質がものを言うのだという発見。
やっぱり静岡は、メロンの国なのだ。
--------------------------------------------------
■ブルーベリー(¥450)
生ゼリーの中では、最もお手頃な部類に入る。
大粒のベリーがゴロゴロ入っており、味が想像しやすく「分かりやすく美味しそう」な一品。
ブルーベリーはめちゃくちゃ甘いというわけではないが、野性味ある酸味も魅力の一つ。
その酸味が尖りそうになるところ、ゼリーのほのかな甘さが、絶妙な加減でカバーに入ってくる。
やはりこのシリーズ、ゼリー自体の完成度が高いのだ。
--------------------------------------------------
帰り際、店の裏手にある駐車場の方を通ったら、
そのアーティストが豪快に笑いながら、誰かと電話していたので、思わず笑ってしまった。
案外身近な雰囲気の、庶民派アーティストである。
今の時代、SNS映えを狙った、キラキラしたスイーツは世に溢れているが、
こちらの生ゼリーは、長年営業してきた果物店だからこその説得力があり、
味で勝負できる逸品ぞろい。
自分で食べるには、ちと高めのお値段だが、だからこそ贈答にも使える。
食わず嫌いせず、是非とも実際に買って食べてほしい、杉山氏のマスターピースである。