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美食/口味4.0
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服務3.5
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氣氛4.5
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成本效益3.5
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酒類/飲料3.5
4.0
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美食/口味4.0
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服務3.5
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氣氛4.5
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成本效益3.5
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酒類/飲料3.5
JPY 15,000~JPY 19,999每人
急がない、頑張らない、怠けない
座位、設備
特點 - 相關信息
水曜日の夜です。
銀座四丁目です。
出張先から帰京すると、東京は秋雨の真っ只中。あてもなくブラブラするのは避けたいところ。とりあえず髪でも切るかと、有楽町まで移動します。
小デブは癖毛なので、少しでも長くなると前髪がベティ ブープのように、クルリンとし始めます。
頭頂部はほぼザビエル状態なのに、前髪だけクルリンパしててもね、なんだか妖怪みたい。
サイドを3mmのバリカンで刈り上げ、ソフトモヒカン状態にします。ザビエル禿げのソフトモヒカン。オンリーワンですね。
終わって外に出ると、雨脚が激しさを増していました。近場で済まそうと、すぐそばの路地を横に折れると、此方のお店が目に入ります。
路地を抜けるたびに、以前から気にはなっておりました。
意を決して地下に降ります。
時間は六時過ぎ。
扉を開けると、後ろ髪を縄状に結った編み上げ女将が、下町育ちっぽい雰囲気を漂わせながら『いらっしゃっいませぇ、どうぞ奥にお進みください』と微笑みます。
カウンターが七席程度、テーブルが二卓と、まさにオヤジの隠れ家的小料理屋といった構え。
最初の客なので、座席は自由に選べます。奥から二番目の、横からまな板を直視できる場所に陣取ります。
『その編み上げ、素敵ですねぇ』と、一見の距離を縮めようと愛想を振りまく小デブ。
『アラァ、セットするのに時間がかかるんですのよ』と、ちょっと照れたようにはにかむ歳上のお姉さま。
それを見た親方が、若干不機嫌そうに『さあっ、おしぼりをお出しして』と呟きます。
うっ。不覚。
逆効果だったか・・・
口数の少ない控え目で真摯な親方。訊けば四丁目にお店を構えて十数年、その前は八丁目と六丁目だったかな、でも営業されていたとのこと。『だんだん新橋から京橋に寄って来ましたねぇ』なんて徐々に会話も弾み、あっという間の日本酒四合と二時間が経過。
締めにおにぎりとお椀を頂き、お会計。
帰りがけに壁の色紙に気づきます。
どなたの言葉かわかりませんが、亀の絵とともに『いそがない、がんばらない、なまけない』との文字が。
急いだら雑になる。
頑張ると力みすぎる。
なまけないとお客は付いてくる
このお店の家訓なのかな。
思わず頷きます。
外では雨上がりの銀座のアスファルトにネオンの明かりが輝いています。
懐は寂しくなるけど、心は豊かになるなぁ。
また明日も頑張っちゃお。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
<お通し>
●秋刀魚の味噌漬けクリームチーズ添え
●鞘巻の酒煮
●里芋の焚き物
●ツブ貝の練り酒盗和え
どれも酒を呼びます。和食ってやっぱり美味い
<つまみ>
●本鮪中トロ:腹ナカの後ろの方だったので、ちょっとだけ筋が歯にあたります。でも脂ののりは極上
●ボタンエビ:鮮度抜群。兜をとって味噌を啜ります
●真ツブ貝:噛めば噛むほど昆布の旨味が充満
●天然ブリ:北海道産。そろそろ季節ですね
●平目昆布〆:薄い飴色に輝きます
●ホッキ貝:好きな先端部分。コリコリ食感
●鱧と松茸の土瓶蒸し:松茸は輸入もの。鱧は名残り。来月からは牡蠣の柚子釜だそうです
●イクラ醤油漬け:大根おろしと柚子の皮の香りで三位一体
●鯨の竜田揚げ:ミンク鯨。小学生の頃の給食の定番話しで盛り上がりました
●蟹シューマイ:タラバとズワイとエノキと玉ねぎ。お土産にもできます
●泉州水茄子漬け:これも名残か。茄子紺が目にも鮮やか。箱根駅伝の明治を思い出す
●昆布おにぎり:味塩が効いている
●十三湖のシジミ汁:山椒の香りが新鮮
<お酒>
●生ビール:小グラス
●船中八策:純米、高知
●黒龍:純米、福井
●上喜元:純米、山形
●〆張鶴:純米、新潟
合計四合